年中出回る人気の野菜、きゅうり。
きゅうりを切ったら穴があいていた、色がおかしいということが時々起こります。
きゅうりを切ったら中が白かったり、黄色かったり、オレンジ色や赤、茶色に変色していたらびっくりしますよね。
色々なケースがありますが、きゅうりの穴や変色は生育過程や、輸送・保管中の温度のトラブルで起こります。
この記事では、なぜきゅうりに穴が開いていたり色がおかしかったりするのか、そして、穴が開いたり変色したきゅうりは食べられるのかについて解説していきます。
きゅうりの状態を見極める知識を身につけて、正しい対応を知っていれば、より安心してきゅうりを食卓に乗せてくださいね。
きゅうりの選び方のコツは色や形!見分け方を総まとめきゅうりを切ったら穴の理由
きゅうりを切ったら、中に穴が開いていた、空洞になっていた、ということ、たまにありますよね。
この穴のことを「鬆(す)」といい、きゅうりに穴ができていることを「鬆(す)が入る」といいます。
「鬆(す)が入る」という現象は、イチゴやスイカといった果菜や、ダイコン、ニンジン、コボウといった根菜にも起こります。
では、一体なぜこのような穴が開いてしまうのかというと、果実が大きくなる過程で、水分や栄養分が足りなかったためであると考えられています。
きゅうりは年間通じて出回る野菜ですが、本来の旬は夏です。
鬆(す)の入ったきゅうりは、比較的露地もののきゅうりに多いです。
露地もののきゅうりは、気温の高い夏にはよく成長し、次々花を咲かせて実をならせます。
このときに、土が乾燥して水分不足や栄養不足が起き、鬆(す)が入ることがあるのです。
収穫敵期を過ぎて大きくなりすぎたきゅうりも鬆(す)が入ることがあります。
きゅうりの鬆(す)は虫が食った穴のようにも見えますが、害虫被害ではありません。
水分が少ないために、カスカスしていたり、苦みを感じることがありますが、口にして害はありません。
とはいえ、パリッとしてみずみずしいきゅうりの食感としては劣ります。
薄くスライスして酢の物やマリネ、和え物など、調味料で水分を補って食べる調理法であれば、食感の悪さをカバーできます。
きゅうりを切ったら黄色や白は食べれない?
きゅうりを切ったら、中が変な色だったということもあります。
色や状態によっては、食味は落ちるが食べられるケースもありますし、残念ながら諦めた方がいいケースもあります。
色別に、なぜ変色しているのかと、とるべき対応についてまとめます。
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白
きゅうりを切ったら、みずみずしさが乏しく、白っぽいことがあります。
これは、水分が足りないために引き起こされたものです。
夏の暑い盛りに最盛期を迎えるきゅうり。
土の水分が足りなくなって実に回らず、白っぽく水気のないきゅうりになってしまうことがあります。
また、保存状態によっても乾燥してきてきゅうりから水分が奪われ、白っぽくなってきてしまうことがあります。
このように白っぽくなったきゅうりは食べて食べられないことはありません。
しかし、食感も味もよい状態のきゅうりよりは劣っています。
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黄色
きゅうりを切ったら種のあたりが黄色っぽくなっていることがあります。これにはいくつかの理由が考えられます。
まず1つ目は、低温に長時間さらされて低温障害を起こしてしまったためと言う理由が考えられます。
きゅうりの保存適温は10度~13度位とされます。
5度以下の低温に当たると、低温障害が起こってきゅうりの中が変色してしまうのです。
輸送中や保存中の温度が下がりすぎてしまうとときどきおこります。
低温障害を起こしたきゅうりは外見からは判断しずらく、切ってみないと分からないことが多いのです。
食べられないことはありませんが、食味は劣ります。
2つ目に考えられることは、きゅうりが熟しすぎてしまっている、過熟の状態であるということです。
きゅうりは、植物の実としては、かなり未熟なうちに収穫して食用に供します。
緑色のみずみずしいきゅうりも、熟すと黄色く、水分が抜けて皮もかたくなってきます。
熟したきゅうりは、皮は硬く、果実のパリッとしたはぎれのよさは失われています。
皮をむき、加熱して食べたりすれば食べられなくはありません。
低温障害、過熟の他にもう1つ考えられることは、腐敗しているということです。
低温障害や過熟も放置すれば腐敗につながります。ぬるぬるしていたり、臭いがしたり、ぶよぶよしているなどの様子があれば、確実に腐敗です。
腐敗したきゅうりは食中毒を引き起こすこともあるので、食べてはいけません。
黄色く変色したきゅうりで、低温障害か、過熟で腐敗までいっていないものなら食べられますが、判断がつきにくいときは、食べるのはやめておいた方が無難です。
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オレンジ、茶色、赤
きゅうりを切ったら中がオレンジ色っぽい、赤っぽい、茶色っぽいということもあります。
これらは残念ながら腐敗していると考えられます。
食中毒を引き起こす危険もありますので、食べてはいけません。
速やかに廃棄し、これらのきゅうりをカットするのに使った包丁やまな板もしっかり洗浄して消毒をしましょう。
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まとめ
きゅうりを切ったらなんだか様子が変…?という時の原因と対応についてまとめてきました。
買ってきて日が浅いきゅうりでも、輸送中、保管中の温度やその他の要因で傷みが早まることもあります。
そしてまた、きゅうりは家庭菜園でも人気のある野菜です。
生長が早く育てやすい反面、夏の管理に注意が必要で、水切れや肥料不足、なり疲れ(つぎつぎ実り、木が疲れて弱ってしまう)でおかしなきゅうりがなってしまったり、収穫時期が遅れて残念なきゅうりになってしまうこともあります。
ちょっとくらいおかしくても食べて食べられないこともあるのですが、迷ったらやめておく勇気も必要です。
だいたい食味は落ちてしまっている上に、きゅうりは生のまま口にすることも多いので、食中毒の危険があるからです。
的確にきゅうりの状態を見極めておいしく安全な食卓を守ってくださいね。
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