きゅうりの皮をむくのか?意味や必要性はある?

きゅうりの皮はむくのか、むかないのかどちらが良いのか気になったことがあると思います。

きゅうりの皮をむきたいときに、きゅうりの皮に意味や必要性があるか、また皮をむいたら栄養が減るのか気になりますよね。

今回は、きゅうりの皮をむく人、むかない人それぞれの意見や、皮をむくメリットと、その中でもどうしても皮をむく必要のある場合について解説しています。

きゅうりの皮をむくのかむかないのか、それぞれの利点に詳しくなることできゅうりの奥深さを知ることができ、視野が広がりますよ。

きゅうりの皮をむく

きゅうりの皮をむく人は、きゅうりの硬さや苦み、食感が苦手で食べにくいという理由が多いです。

硬くて食べづらい

きゅうりをそのままかじってみるとかなりカリッとしていて硬い皮をしています。

歯が弱っている方や噛む力の弱い小さい子は食べにくいでしょう。

家庭菜園のきゅうりの場合、収穫が遅くなると皮がもっと硬くなってしまいます。

苦みがある

きゅうりの皮には「ククルビタシン」という苦み成分が微量ですが含まれているため、苦手な方もいます。

いぼいぼの食感が苦手

口の中が敏感な方はきゅうりの表面にあるごつごつしたいぼで痛みを感じてしまう場合があります。

新鮮なきゅうりほどいぼは硬くとがっているので、板摺をしたり皮をむいたりしないと食べられないという意見もあります。

きゅうりの皮をむかない

きゅうりの皮をむかない人は、独特の硬さや味が好きでそのまま味わいたい、栄養を丸ごととりたいという理由が多いです。

硬さが好き

硬くてカリッとした歯ごたえが好きな方も多くいます。

夏のお祭りの屋台で売っている、冷やしきゅうりの皮が無くて軟らかかったらあまり売れないのではないでしょうか。

料理の彩りを際立てる

色が濃い緑色で美しいきゅうりの濃い緑色は料理の彩りをよくしてくれます。

棒棒鶏などの和え物は緑があったほうが美味しそうに見えます。

栄養がある

きゅうりは90%が水分のため、あまり栄養がない野菜ですが、皮の部分に栄養が詰まっています。

皮をむかずに食べることで栄養を摂りたいと思っている人もいます。

特有の香りが好き

きゅうり特有の青臭さが好きで、臭いを感じると夏が来たと思うという方もいます。

むく、むかない場合のメリットとデメリット

メリット デメリット
むく
  • 硬さや表面のいぼの食感がなくなる
  • 苦みや青臭さが減る
  • 味がしみこみやすくなる
  • 見た目がきれいになる
  • 濃い緑の色が無くなる
  • 栄養が低下する
むかない
  • きゅうり特有の硬い食感、美しい濃い緑色、香りがそのまま残せる
  • 栄養を失うことなく摂れる
  • きゅうりの味や苦みが苦手な人には食べにくい
  • 硬い

きゅうりの皮をむく意味は?

皮をむく事でどのような変化が起きるのかひとつづつ見ていきましょう。

苦みを減らすことができる

きゅうりの苦みの原因は「ククルビタシン」という物質です。

同じウリ科であり、苦い野菜として有名な「ゴーヤ」に多く含まれています。

きゅうりは品種改良がされておりククルビタシンの含有量はかなり少ないですが、皮(特にヘタに近い部分)に多く含まれています。

そのため皮をむくことで苦みを抑えることができます。

ちなみに、ククルビタシンは水溶性なので、水にさらしたり湯通しするだけでも苦みを減らすことができます。

詳しくは野菜のおうち。のこちらの記事で解説しています。
きゅうりの苦い理由は古いから?食べれる?苦味を取る方法もご紹介

味がしみこみやすくなる

きゅうりに味をしみこみやすくするためには、たたく、板摺りをするなど色々な方法がありますが、皮をむくのもしみこみやすくする方法の一つです。

きゅうりの厚い皮は味をしみこみにくくするため、むくとしみこみやすくなります。

味をしっかりなじませたいときは全体をむき、あまりしみこませたくないときは一部分だけ縞模様にむくなど、好みに応じて使い分けるといいでしょう。

見た目がきれいになる

きゅうりは皮は濃い緑色、中身は白に近い緑色をしていて違いがあります。

この違いを生かして飾り切りをすると料理の色どりが良くなります。

普段はむかない方でも見栄えを重視したいときだけむく、という人も多くいます。

市松模様、縞模様などあり、蛇腹切りにするとゴージャス感が演出でき味もしみこみやすくなりますよ。

軟らかくなる

歯が悪くて硬いものが食べられないときや、口の中に入れた時の硬い食感が苦手なときは厚い皮をむくと軟らかくなり食べやすくなります。

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きゅうりの皮をむく必要性は?

きゅうりの皮をむく必要性のある人は

  • 歯が痛い人、歯が弱く硬いものが食べられない幼児や高齢者
  • 口腔内が敏感で痛みを感じやすい人
  • きゅうりの苦みやえぐみのある独特の味が苦手で食べられない人
です。

皮をむくことで苦み成分や硬さを取り除くことができ食べやすくなります。

きゅうりの皮をむいたら栄養はどのくらい減る?

きゅうりの皮には、紫外線に当たることにより増えてしまう活性酸素を除去したり、虫などの外敵から身を守るための抗酸化物質が含まれています。

きゅうりは90%が水分でできているため、皮をむいてしまうとほとんどの栄養が失われてしまいます。

β‐カロテン

体内に入ると必要な分だけビタミンAに変化して働きます。

抗酸化作用の他、皮膚や粘膜を健康にしたり、目の健康を守る重要な働きがあります。

カリウム

体内の余分なナトリウム(塩分)を排出してくれる働きや、筋肉の動きを正常に保つ、血圧を安定させる、骨粗しょう症を防いだりする作用があります。

ビタミンC

強い抗酸化作用を持ち、コラーゲンの合成も促進します。

人間の体の中では合成できませんが、一度に大量にとると尿に出てしまうため、毎日欠かさず食べることで効果を続ける必要があります。

食物繊維

人間の体では消化ができない炭水化物で、腸内環境を整えて排便をスムーズにしてくれます。

葉酸

ホウレンソウから発見されたビタミンで、緑色の野菜に多く含まれます。

細胞が生まれる時に重要な役割を持ち、DNAの情報を正常に伝えるために欠かせない成分です。

胎児の発育や造血にも関わります。

クロロフィル

緑色の色素に含まれる成分で葉緑素とも呼ばれます。

青汁にも多く含まれ、抗酸化作用や抗がん作用が期待されています。

レシピ

きゅうりを好みに応じて加工でき、さっぱりとおいしく食べられるレシピをご紹介します。

きゅうりの冷や汁

・材料(1人前)

豆腐 60g
きゅうり 1/4本
みょうが 1個
すりおろししょうが 1/2かけら
白いりごま ひとつまみ
☆白すりごま 大さじ1
☆味噌 大さじ1
☆顆粒だし 小さじ1
☆水 200ml

・作り方

  • 手順1
    ☆を鍋に入れてひと煮立ちさせた後、粗熱を取り冷蔵庫に入れておく。
  • 手順2
    きゅうりは好みに応じて加工する
    • 苦みや硬さが苦手→皮をむいてすりおろす(汁も後で使うのでとっておく)
    • 彩りや食感を残したい→スライスする
  • 手順3
    豆腐はキッチンペーパーで包み耐熱皿に入れ、ラップをふんわりとかけて1分30秒加熱して水切りをして一口大に切る。
  • 手順4
    みょうがは千切りにする。
  • 手順5
    1.と2.3.を混ぜ合わせる。
  • 手順6
    器に盛り、白いりごまをかけて完成。

※お好みで青じそや鰹節をかけてお召し上がりください。

※豆腐の代わりにツナや鯖缶を入れても美味しくいただけます。

きゅうりの皮をむくのかまとめ

きゅうりの皮をむくのかどうかは、むく、むかない場合でそれぞれメリットとデメリットがあるので、その場で食べる人の好みや食卓の栄養のバランスなどを考えながら使い分けましょう。

きゅうりは一年中食べられる、身近な野菜の一つです。

どんな料理にも合い食卓を彩るのに欠かせない食材なので、ご紹介した知識を生かして、きゅうりを美味しく召し上がってくださいね。

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