きゅうりの選び方のコツは色や形!見分け方を総まとめ

パリッとした歯ごたえと鮮やかな緑色が特徴の定番野菜のきゅうり。

一年を通して流通し、冷蔵庫に常備しているという方も多いと思います。

どうせなら、おいしいきゅうりを見きわめて手に入れたいですよね。

今回は、どんなきゅうりがおいしいのか、見分け方や選び方のコツをご紹介します。

きゅうりの色や形、太さなど、ポイントごとに見た目をよく観察することで、目利きができるようになっていきます。

きゅうりはほとんどが水分なので、水分が蒸発していないもののほうが鮮度がよく、歯ごたえも味もよいです。

鮮度のよいきゅうりの見分け方を身に着けて、今まで以上においしいきゅうりを食べてくださいね。

きゅうりの選び方は?

色や形、太さといった全体的なところ、ヘタやイボのような細かいポイントまで、細かく観察しましょう。

鮮やかな緑色にむらなく色づいているものがよいです。

つややかに見えるものも新鮮な証拠です。

なかには、白っぽい粉がふいている品種もあります。

この粉のことをブルームと言います。

ブルームがついていると、つやっぽさが抑えられて見えますが、全く問題はありません。

ヘタの部分がなで肩ではなく、しっかり張った形のもので、全体的に寸胴なフォルムのものがよいですね。

まっすぐでも、まがっていてもどちらでも構いませんが、太さが均一で張った形のものを選びましょう。

太さ

ヘタの付いていたところから、先端まで、均一な太さのものが食感がよくおいしいです。

一時的な水不足など、生育過程でなんらかのトラブルがある場合、おしりの方だけふくらんでいたり、極端に細い部分があったりします。

そういうきゅうりは部分的に硬かったり、スカスカしてまずかったりします。

ヘタ

ヘタは、切り口の部分をよく観察してください。

新鮮なものは切り口が新しく、みずみずしいです。

切り口がしなびていたり、変色しているものは避けましょう。

重さ

もってみて、見た目より重たい感じがするものが、水分をしっかり含んで歯ごたえもよく、おいしいです。

触った感じは?

表面にみずみずしい張りが感じられるものがよいです。

しなびたり、しわになっているものは水分が抜けて、鮮度が失われています。

まっすぐ?曲がっているのは?

きゅうりはまっすぐでも、曲がっていても味に差はありません。

太さが均一であるかどうか、全体的に張りがあるかどうかの方が重要です。

それでも、まっすぐなきゅうりの方が見栄えがよく、よさそうに見えてしまう、という理由から、曲がったきゅうりが直売所などで安く売られていることもあります。

そういう時はきゅうりの見た目より味で勝負で、お手頃価格で手に入れるのも賢い選択です。

白い粉(ブルーム)

きゅうりには、表面に、ブルームと呼ばれる白い粉がふく品種があります。

ブルームがきれいについているきゅうりは新鮮でおいしいです。

かつては、きゅうりにはこのブルームはつきものでした。

しかし、見た目がよくない、農薬や病気などに間違われて消費者受けがよくないということで、粉の吹かないブルームレスのきゅうりの品種改良がすすみました。

しかし、ブルームは、植物が自分の体を守るために分泌する物質で、農薬でも病気でもなんでもありません。

きゅうり以外にも、ブルーベリーやブドウなどの果物もブルームをもっています。

ブルームの成分は、植物自身が生成するロウが主な成分です。

ブルームは、水分の余計な蒸散を防いで果実をみずみずしくたもったり、病害虫が植物の内部に入り込むのを防ぐ働きがあります。ブルームは、きゅうりにとっては防衛の機能をもつものなのです。

ブルームをもつきゅうりは、ブルームレスのきゅうりに比べて表皮がうすくて柔らかく、みずみずしいという特徴があります。

ブルームが黒ずんでまだらになっていたら、鮮度が落ちていると考えられますが、薄くおしろいをはたいたようにきれいにブルームをまとったきゅうりは新鮮で歯ごたえも最高です。

イボ

きゅうりには、つぶつぶとしたイボがあります。

イボがとがっているものは新鮮です。

きゅうりの雌花には、小さな赤ちゃんきゅうりがついていて、雌花が受粉すると赤ちゃんきゅうりが大きくなって、食べられるきゅうりの果実になります。

赤ちゃんきゅうりには、産毛のようなとげがびっしりと生えていて、このトゲがきゅうりの特徴でもあるつぶつぶしたイボになります。

トゲはきゅうりの成長ともにイボになり、さらに熟するとなめらかになっていきます。

きゅうりは、子孫を残す力がない幼果のうちはトゲで身を守っていると考えられます。

新鮮なきゅうりは、イボがとがっています。

イボの部分を触ってみて、痛いくらいとがったものは新鮮なきゅうりである証拠です。

張りがある

「張り」というのも、おいしいきゅうりの見分け方のキーワードです。

まず、「張り」のある形をしているきゅうりはおいしいきゅうりです。

ヘタのところがなで肩ではなくて、太く張っているもの、そのまま全体的に均一な太さのきゅうりがよいです。

太さが均一であれば、曲がっていてもまっすぐでも差はありません。

そして、触感としての「張り」も重要です。

触ってみて張った感じがするというのは、水分がぎゅっと閉じ込められている証拠です。

きゅうりは、収穫から時間がたてばたつほど水分が少しずつ失われていきます。

触ってみて「張り」を感じるということは、みずみずしく新鮮であるということなのです。

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きゅうりの選び方のコツは旬!

きゅうりは一年を通じて生産され、流通している野菜です。

しかし、きゅうりの旬はなんといっても夏。

6月~8月ころがきゅうりの本来の旬で、旬のものがいちばん味がよく、栄養も多いとされます。

旬のきゅうりは、温室などを使って栽培される他の季節のきゅうりよりもお手頃な値段で出回ります。

ぜひ、旬の時期にきゅうりをたくさん食べてみてくださいね。

きゅうりが腐ったり傷んだりするとどうなる?


さわってみてぶよぶよ柔らかい、白カビが生えていたり、粘りがある、切ってみて中が茶色っぽい、酸っぱいような異臭がするなどの場合は、きゅうりがいたんでいます。

きゅうりを切ったら、中が空洞だったり、白っぽいことがありますが、これはいたんでいるわけではありません。

生育過程で水や養分が足りなくておこる生理現象です。

また、きゅうりの種のまわりが黄色い時は低温障害が考えられます。これらの場合、害はありませんが、食味は劣ります。

また、見た目大丈夫そうでも、食べてみたら苦みが強かったり、味がおかしいと感じた時も食べるのをやめてください。

きゅうりは、生で食べることが多い野菜です。

いたんだきゅうりを食べると食中毒のおそれもあります。

きゅうりが腐ったり傷んでいる場合の見分け方については、以下の記事も参考にしてください。

きゅうり切ったら穴や黄色や白は危険信号?食べれる? きゅうりが腐る目安と味は? 見分け方や食べたらどうなる?

きゅうりの保存方法


きゅうりは、水分の蒸発を防いで、立てて保存するのが基本です。

塩もみして冷蔵、冷凍保存したり、干して保存することも可能です。

生のきゅうりは、数日間しかもちませんが、冷凍したり、干したりすると保存期間を伸ばすことができます。

詳しくは、以下の記事も参考にしてください。

きゅうりの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!切ったら水につけると栄養が減る? きゅうりの冷凍保存出来るか まるごとでも解凍がぶよぶよにならない! 加賀太(かがぶと・かがふと)きゅうりの保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!

きゅうりの見分け方は?まとめ

きゅうりは、均一な太さで、水分をしっかり閉じ込めた、張りのあるものがおいしいです。

6~8月のきゅうりの旬の時期には、おいしいきゅうりがお手頃に手に入るので、時期を逃さず食べられるとなおよいですね。

きゅうりは体を適度に冷やし、むくみを解消する働きもあります。夏にきゅうりを食べることは理にかなってもいるのです。

よいきゅうりを見分けて、おいしく食べて、きゅうりの健康パワーを体に取り入れてくださいね。

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