かぼちゃを食べ過ぎるとどうなる?1日の摂取量はどのくらい?

ついかぼちゃを沢山食べ過ぎてしまい、体がどうなるのか気になって、不安になってしまったという方がいるかもしれません。

今回は、かぼちゃを食べ過ぎるとどうなるのかについて具体的にご説明するほか、食べ過ぎた後の対処法、そして1日の摂取量がどのくらいなのかをご紹介します。

更に、かぼちゃを食べ過ぎると肌が黄色くなるという噂についても触れています。

かぼちゃを食べ過ぎてしまった場合、正しい知識があれば慌てずに対処することができ、安心ですよ。

栄養たっぷりで甘くてほっこりとしたカボチャを、憂いなくおいしく食べられるように参考にしてください。

かぼちゃを食べ過ぎるとどうなる?

かぼちゃは野菜ですが、じゃが芋と同じくらい高カロリーなので、たくさん食べると太る可能性があります。

更に、食物繊維がさつまいもより多く含まれており、食べ過ぎてしまった場合は腹痛や下痢や便秘を引き起こす場合があります。

かぼちゃが沢山あるときは一度に調理するよりも、上手に保存して少しずつ調理するようにすると食べ過ぎを防ぐことができます。

こちらの記事を参考にしてください。

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皮にも栄養が豊富に含まれます。

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太る

かぼちゃは高カロリーなので、食べ過ぎると体の中で脂肪になってしまうので注意が必要です。

ご飯、芋類と比較してどのくらいカロリーがあるか順番に見てみましょう。

〇ご飯とかぼちゃのカロリー(100gあたり)

ごはん 約160kcal
西洋かぼちゃ 約80kcal
日本かぼちゃ 約40kcal

西洋かぼちゃにはご飯の約半分ものカロリーが含まれています。

ただし、日本かぼちゃは100gあたり41kcalしかないため、ヘルシーなかぼちゃです。

カロリーの摂り過ぎが気になる方は日本かぼちゃを選ぶと肥満予防になります。

西洋かぼちゃと日本かぼちゃの詳しい違いについてはこちらに書いています。

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〇かぼちゃと芋のカロリー(100gあたり)

じゃが芋 81kcal
かぼちゃ 78kcal
里芋 59kcal
長いも 59kcal
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となり、かぼちゃが長いもや里いもよりもカロリーが高く、じゃが芋とほぼ同じ量が含まれることがわかります。

かぼちゃは野菜に分類されますが、芋よりも高カロリーな食材です。

腹痛

かぼちゃは食物繊維が豊富な野菜で、さつまいもよりも多く含まれています。

〇かぼちゃとさつまいもの食物繊維量(100gあたり)

かぼちゃ さつまいも
不溶性食物繊維 0.7g 0.6g
水溶性食物繊維 2.1g 1.6g
食物繊維総量 2.8g 2.2g

 

かぼちゃを食べ過ぎて腹痛になるのは、豊富に含まれる食物繊維により発生するガスがお腹に溜まってしまうことが主な原因です。

食物繊維を食べた時に、小腸には繊維分を分解する酵素がないため、そのまま大腸へ送られて腸内細菌によって分解されます。

大量に食物繊維を食べると腸内細菌の発酵が活発になり、処理しきれない食物繊維が急激に増えるため、腸内にガスがたまってしまいます。

ガスはそれ自体は悪さをおこしませんが、不快感や腹痛が問題です。

かぼちゃをたくさん食べると、腸内のガスの量が増えて、おなかが張る、痛む、おならが出やすくなります。

しかも日本人は、長年の野菜中心の食生活から大腸が長く、ガスがたまりやすい腸です。

かぼちゃは適量を食べるようにし、できてしまったガスはうつぶせ寝で下に降ろし、楽に排出しましょう。

便秘

かぼちゃを食べ過ぎた時に腸内に水分が少ないと、便秘になってしまうことがあります。

食物繊維には不溶性と水溶性がありますが、かぼちゃには不溶性食物繊維のほうが多く含まれています。

この水に溶けにくい食物繊維が腸の中に入ると、周りの水分を吸収します。

腸内に水分がたくさんある状態では腸内の水分を吸収して便のカサを増やし、腸の蠕動運動を活発にしてくれます。

しかし腸の中に水分が少ない状態だと、腸の環境を保つための水分まで便に奪われてしまいます。

すると、便がカチカチになり、腸の滑りも悪くなるので便秘になってしまいます。

便秘を予防するためには水分をたっぷりとることが重要です。

下痢

不溶性食物繊維は消化吸収されず、水分を吸収して何倍にも膨らむため、腸を刺激して蠕動運動を促し、下痢を起こしてしまうことがあります。

食物繊維は大腸において腸内細菌の発酵を受けて「短鎖脂肪酸」というものを作りますが、この物質も、大腸の粘膜を刺激して蠕動運動を促進させ、下痢の原因になります。

下痢になってしまった場合はお腹を温め安静にし、水分の補給が大切です。

下痢の場合の水分補給には、水やお茶よりもスープやみそ汁、果汁などが適しています。失われたミネラルを水分とともに補いましょう。

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かぼちゃを食べ過ぎた後の対応

かぼちゃのカロリーはご飯の半分の量なので、かぼちゃを食べた分のご飯を減らし、全体のカロリーを抑えることで肥満を予防しましょう。

それと同時に食物繊維を控え、腸への負担を少なくしましょう。

かぼちゃに含まれる不溶性食物繊維が大量に腸に入ると、水分を吸収して便秘になってしまいます。

食べ過ぎた場合は水分をたっぷりと多めにとり、便秘を予防しましょう。

かぼちゃの1日の摂取量は?

かぼちゃの1日の摂取量はだいたい100~200gです。どのくらいの量かというと、煮物の場合で3~5個、スライスなら5~10枚程度です。

それ以上食べると食物繊維の摂り過ぎにより腹痛などの症状が出る場合があります。

かぼちゃを食べ過ぎると黄色は迷信?

かぼちゃには抗酸化作用のあるβ-カロテンを豊富に含みます。

黄色の色素はかぼちゃ自体が紫外線から身を守るためのβ-カロテンに由来するものです。

人間の体にも効果的に働き、日焼けやシミなどの予防になります。

このβ-カロテンを食べ過ぎると皮膚に色が沈着してしまう「柑皮症」と呼ばれる症状が出ることがあります。

手の平、足の裏が蓄積しやすく特に黄色くなります。

みかんを食べ過ぎて手が黄色くなったという話を聞いたことがあるかもしれませんが、それが「柑皮症」で、最近は人参・野菜ジュースの飲み過ぎでなる人もいます。

かぼちゃを食べ過ぎて一時的に「肌が黄色くなる」のは迷信ではなく、実際になる可能性があります。

しかし特に健康に害はなく、しばらく食べないでいると自然に元に戻るので、安心してください。

まとめ

かぼちゃを食べ過ぎると肥満や腹痛、下痢・便秘になる可能性があるので、一日の摂取量を超えないように気を付けましょう。

食べ過ぎてしまった後は、ご飯を控えめにしたり、繊維質のものを避けて水分をゆっくり摂るようにするといいですよ。

肌が黄色くなるかもしれませんが、人体には無害なので安心してください。

かぼちゃをついつい食べ過ぎてしまっても慌てずに、今回お伝えした内容を思い出してお役に立ててくださいね。

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