ホクホクで甘いかぼちゃは、栄養素もたっぷりで、身体への嬉しい効能もたくさんあります。
かぼちゃは皮にも栄養素が詰まっていて、皮を捨てるのはもったいないのです。
かぼちゃの皮の色の濃さによっても、違いがあります。
かぼちゃは果肉と皮に加えて、種やワタにも栄養があり、丸ごと食べたい野菜です。
今回は、かぼちゃの果肉、皮、種、ワタに着目し、栄養素と効能について解説します。
かぼちゃの魅力を再確認しましょう。
Contents
かぼちゃの皮の栄養素
かぼちゃは、果肉よりも栄養価が高く、かぼちゃ全体の中で、最も栄養がある部分です。
かぼちゃの皮の栄養素
-
- βカロテン
- 食物繊維
- ポリフェノール
- ビタミンC
- ビタミンE
- カリウム
- 鉄
かぼちゃの皮で一番豊富なのは、βカロテンで、果肉の2倍以上の量が含まれています。
食物繊維も、皮に多く含まれます。
かぼちゃの皮は硬いという理由で、廃棄されやすいですが、捨てるのはもったいないのです。
濃い緑色の皮
皮が濃い緑色のかぼちゃは、夏に食べることが多いです。
みやこ南瓜、えびす南瓜、坊ちゃんかぼちゃなどがあります。
濃い緑色の皮は、薄緑色のかぼちゃよりも、βカロテンを多く含んでいます。
薄緑色の皮
皮が薄緑色のかぼちゃは、冬に食べることが多く、夏に収穫して、冬まで保存できるのが特徴です。
例えば、冬至に食べる小豆かぼちゃに、使われますよね。
雪化粧南瓜、伯爵南瓜などが代表的です。
かぼちゃの皮を食べるとき
かぼちゃの皮には、変色やキズが目立つ場合があります。
変色やキズは食べても問題はありませんが、見た目で気になる場合は、簡単に取り除いてから調理します。
皮を全部つけたまま食べるのが難しいときは、部分的に残して調理してみると食べやすく、火の通りも良いですよ。
かぼちゃの種の栄養
パンプキンシードとも呼ばれるかぼちゃの種は、栄養価の高いスーパーフードです。
かぼちゃの種には、栄養が詰まっていて、健康と美容に効果があります。
かぼちゃの種の栄養素
かぼちゃの種の栄養素
- リノール酸
コレステロールの上昇を抑え、老化防止にも効果があります。
体内で作り出すことのできない栄養素ですが、摂りすぎには注意しましょう。 - リグナン類
女性ホルモンや、男性ホルモンを整える働きがあります。
骨粗しょう症や、薄毛の予防にも役立ちます。 - トリプトファン
アミノ酸の一種で、気分の沈みや、うつ病を改善する効果があります。 - 亜鉛
亜鉛は、味覚を正常にしてくれます。 - マグネシウム
筋肉、血圧、エネルギー、心臓、骨、睡眠など、身体のあらゆる機能に不可欠な栄養素です。
マグネシウムを摂ることは糖尿病予防にもなります。
他にも、かぼちゃの種が特定のガンのリスクを低減する効果があるともいわれています。
かぼちゃの種を食べるとき
かぼちゃの種をそのまま生で食べると、消化に良くありません。
炒ったり、煮たり、加熱してから食べるようにしましょう。
加熱すると、殻をむかずに、そのまま食べられます。
かぼちゃの種を食べるときは、シリアルに混ぜたり、サラダにトッピングしたりと、材料の一部に加えるのがおススメです。
1日28g(10~15粒)程度が適量とされています。
かぼちゃのワタの栄養
かぼちゃのワタには、
- 食物繊維
- βカロテン
が多く含まれています。
かぼちゃのワタの栄養
かぼちゃのワタに含まれるβカロテンは、果肉の5倍もあります。
かぼちゃのワタの食物繊維も、豊富です。
ワタだけを食べる料理もありますが、初めてであれば、繊維も多く、なかなかワタだけ食べるのは難しいかもし、種を取りのぞいても少ししかなかったということもあります。
ワタだけは難しいので、煮物や炒め物など、かぼちゃを調理するときに、ワタを綺麗に取り除くのではなく、果肉に少しついた状態にしておくと、果肉と一緒で食べやすくなります。
しかも、ワタは、かぼちゃの中でも甘い部分で、果肉と一緒に調理することで、かぼちゃの甘さをより強く感じられますよ。
かぼちゃのワタだけのレシピもご紹介しておきますね。
- かぼちゃのワタ ‥1個分
- A 卵 ‥2個
- A マヨネーズ ‥小さじ1
- A 塩コショウ ‥少々
- 油 ‥大さじ1
- パセリ なくてもいい
- かぼちゃのワタと種をわける
- ワタとAをボールにいれて混ぜる
- フライパンを温めて強火にする
- 2をフライパンに入れて炒める
- ある程度(8割ぐらい)が固まれば)完成
卵でふわふわになり、食べやすくなります。
かぼちゃの効能
かぼちゃの栄養素
- βカロテン
- 炭水化物
- ビタミンC
- 食物繊維
- ビタミンE
- カリウム
かぼちゃには、βカロテン、ビタミンEが特に多く含まれています。
かぼちゃを食べるだけで、βカロテン、ビタミンC、ビタミンEの抗酸化作用のある栄養素を摂れるのは、かぼちゃの魅力です。
カリウムの含有量も、野菜の中ではトップクラスです。
かぼちゃの効能
免疫力アップ
かぼちゃには、身体を温める効果や、ウイルスを撃退する効果があります。
冬にかぼちゃを食べると、風邪予防にもなります。
βカロテンは、体内でビタミンAに代わり、粘膜を守ってくれます。
疲労回復
かぼちゃのβカロテンやビタミンEなどのビタミン類は、疲労回復にも効果があります。
身体の疲労を感じたときは、免疫力の低下につながる前に、かぼちゃを食べるのが、おススメです。
美肌効果
ビタミンCがシミやソバカスの生成を抑制してくれます。
βカロテンは肌荒れや乾燥にも効果があります。
ビタミンEの働きによって、くすみの解消や肌代謝のアップにもつながります。
老化防止
βカロテンは老化につながる活性酸素を排出・抑制します。
ビタミンEには、細胞の酸化を防ぐ働きがあります。
ビタミンA・C・Eが互いに作用し合えるかぼちゃの老化防止効果は、緑黄色野菜の中でも、特に優れています。
冷え対策
かぼちゃの豊富なビタミンEは、血液の流れを良くします。
血液循環が良くなることで、冷え対策にも効果があります。
血行の改善は、頭痛や肩こりの解消にもなります。
腸内環境
食物繊維が腸の働きを整えます。
腸内環境が改善されると、余分なコレステロールや、ナトリウムが体外に排出されます。
デトックス効果は、身体全体の調子も整えます。
水溶性と不溶性の両方の食物繊維を含むため、便秘の予防と改善の味方です。
生活習慣病の予防
βカロテンは生活習慣病の予防にも効果があります。
食物繊維が体内に余分なものを排出してくれることから、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防につながります。
食物繊維は満腹感を高めてくれ、食べ過ぎを防止します。
カリウムは体内の余分な塩分を外に出してくれるため、高血圧予防の他に、むくみの改善にもなります。
かぼちゃは炭水化物を含むために、太りやすいイメージがあるかもしれません。
でも、かぼちゃは、美容と健康に効果があり、ダイエット中の栄養バランスを整える面でも、ダイエットの強い味方になってくれます。
かぼちゃの栄養は逃げない?
葉ものの場合は、長く保存していると、ビタミン類が減少していきます。
かぼちゃもビタミン類が豊富に含まれていますが、皮が厚いことから、栄養素が逃げにくいです。
まとめ
緑黄色野菜の中でも、かぼちゃは、栄養価に優れている野菜の代表的な存在です。
かぼちゃを食べるだけで、さまざまな栄養が一度に摂れます。
それぞれの栄養素が相互に作用して、身体に嬉しい影響を与えてくれます。
かぼちゃは果肉はもちろんですが、皮や種、ワタに多く含まれている栄養素があることも分かりました。
皮や種、ワタはそれぞれを単独で食べるのではなく、果肉と一緒に調理すれば、かぼちゃの栄養素を簡単に効率的に摂取できますよ。
かぼちゃは、免疫力を高め、風邪予防にも役立つので、秋冬に向けて、積極的に食べたい野菜ですね。
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