夏の味覚の枝豆。
子どもから大人まで大人気の野菜です。
枝豆が腐るとどうなるのか、見分け方を身につけて、安全に美味しく食べたいですよね。
腐っている枝豆はどんな様子なのか、見分け方のポイントや枝豆が腐る原因を解説します。
枝豆は、そもそも腐りやすい野菜で、元の色から変色してぬめりが出ていたら食べることができません。
枝豆を美味しく食べきるレシピもご紹介しますので、美味しいうちに賢く枝豆を食べきってくださいね。
枝豆が腐ったらどうなる?
枝豆は旬である夏には生で出回りますが、冷凍食品となって通年楽しむことのできる野菜です。
枝豆の保存についての基本的なことや、冷凍の枝豆の美味しい食べ方については、以下の記事を参考になさってください。
枝豆の保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!日持ちしない常温保存 冷凍枝豆の解凍後の日持ち(賞味期限)と栄養の流失を防ぐためには? 冷凍枝豆の解凍方法 美味しい食べ方 茹でる/流水/焼く/レンジの中でこれ!今回は、枝豆が腐ったらどうなるのか、色、臭い、見た目など、観察できるポイントごとに解説します。
色
・黄色っぽくなったり、灰色ぽい。
生の枝豆を放置すると、鮮度が落ちてしなび始め、場合によっては黄色く変色してくることがあります。
多少黄色くなったくらいなら食べられることは食べられますが、味は落ちています。
さや全体が黄色くなったり、灰色に色あせてくるともう食べられません。
・黒ずんだり、茶色になっている
ゆでたえだまめの元々は鮮やかな緑色があせ、黒っぽくなったり、茶色っぽくなっている場合は、雑菌におかされて腐敗が始まっていることが考えられます。
・白っぽかったり、オレンジ色やピンクになっている。
茹でた枝豆がうっすら膜をはったように白っぽくなっていたら、カビが生えてきたことを疑います。
カビの種類によっては、オレンジ色やピンク色がかって見えることもあります。
臭い
酸っぱいようなムッとした臭い、不快な臭いをたてていたら、腐っています。
生の枝豆にカビが生えると、ホコリ臭いようなカビの臭いもします。
見た目
・しなびて、乾燥してくる
枝豆は植物ですので、収穫されてから時間が経つと水分がぬけ、しなびてきます。
枝付きの豆で、葉がついたままだとしなびるのも早いです。
葉がついている場合は、葉を早めに取りましょう。
少々しなびたくらいなら、まだ食べられますが、カサカサと乾燥してしまったものは食べられません。
ゆでた枝豆も、そのまま放置すると乾燥してしまうことがあります。
食卓にすぐ食べるつもりで置いたりした場合でも、エアコンの風が気づかぬ間にあたっていて乾いてしまうこともあります。
さやつきの枝豆のさやが多少乾燥したくらいなら、まだ大丈夫ですが、豆が乾いてシワが寄ったり、縮んでしまった場合は、食味が大きく落ちてしまいます。
・ぬめりがあったり、糸を引いている
ゆでた枝豆にぬめりがあったり、さやを外そうとしたら糸を引いている場合は、食べられません。
雑菌が繁殖してぬめりや糸を引き起こしており、腐っています。
枝豆が腐ってる?まだ食べれる見分け方
・黒豆の枝豆は黒ずんで見えるが食べられる
枝豆が鮮やかな緑色ではなく、黒ずんいる場合は腐っていることがあるのですが、注意していただきたいのは、黒豆の枝豆です。
枝豆は、大豆が未熟な状態で収穫します。
黄色や緑の大豆の枝豆は鮮やかなグリーンですが、黒い大豆、黒豆の枝豆はさやも実も黒っぽいのが普通です。
黒豆の枝豆は、一見、コレ、傷んでいるのかしら?と思わせるような黒味をおびていることがあります。
黒豆の枝豆はコクがあって、味も濃く、普通の枝豆とはまた少し違う味わいがあって美味しいです。
黒っぽい枝豆=すべて傷んでいる というわけではありませんので、注意してください。
新鮮な黒豆の枝豆てあれば、ツヤやハリがあって香りもよいです。
・ややしなびている
生の枝豆で、しなび始めてはいるものの、まだまた本来の色をとどめており、乾ききっていない枝豆は食べることができます。
・ややひからびている
ゆでた枝豆がひからびている場合でも、少々表面が乾き気味といった程度であれば食べることができます。
乾ききってしわがより、硬くなっている場合はあきらめましょう。
枝豆が腐る原因は3つ!
・タンパク質
枝豆は、非常にタンパク質が多い野菜です。
じつは、腐敗を呼ぶ細菌は、タンパク質が大好き。
タンパク質に働きかけて分解してしまい、味を著しく劣化させ、悪臭を立て、どろどろに溶かしてしまいます。
タンパク質が多くて、ゆでられて柔らかくなった豆類は、腐敗菌に非常に都合のいいものになってしまっているのです。
タンパク質の多いゆでた枝豆は、あしの早い(短期間で腐敗する)食べ物と心得、適切に保存して早く食べきりましょう。
・高温多湿
枝豆が腐ったり、カビたりする原因の大きなものは、空気中の雑菌が付着して枝豆の表面上で繁殖することにあります。
カビを引き起こす菌は、25度くらいの気温を好み、腐敗を引き起こす最近は35度くらいの温度帯を好みます。
水分の多い過湿の環境だとさらに繁殖力が増します。
カビ菌は食品の表面に付着、繁殖して菌糸を伸ばします。
菌糸が集まって来ると目で見てわかりやすくなってきて、だんだん菌の層が厚くなり、フワフワした毛のようなものの先には胞子がつき、この胞子を飛ばして増殖していきます。
カビ菌は、代謝によって毒素を出し、健康被害をもたらします。
一方、腐敗とは、カビ菌よりももっと小さな細菌が、食べ物のタンパク質などを分解して変質させてしまう過程の中で、不快な臭いを立てたり、健康を害する有毒なものを発生させてしまう現象です。
枝豆が多く出回る夏は、常温が高温になりがちです。包材の中で蒸れたり、高温の環境に枝豆をおくと、カビや腐敗を呼びやすくなるのです。
・乾燥
枝豆を食べられない状態にする原因の一つとして、乾燥というものもあります。
表面から過度に水分が失われ、硬くなったり、味が落ちたりしてしまいます。
生の枝豆を適切な方法で干して乾燥して保存する方法もありますが、うっかり乾燥してしまった枝豆は、乾き具合もむらがあったり、乾燥している部分がある反面、別の部分ではカビ菌、腐敗菌におかされていることも考えられます。
枝豆が乾いて、違和感を感じるほど硬い部分があったり、しわが寄ったりなどしている場合は食べられません。
枝豆が腐る前に使い切るレシピ
○夏野菜の中華マリネ
・材料
- 枝豆(ゆで) 100g
- ミニトマト 15個
- なす 1本
- パプリカ 1個
- サラダ油 適量
- 黒酢 大さじ2/li>
- みりん 大さじ1
- ごま油 大さじ1
- しょう油 小さじ半分
- 塩、すりごま 各適量
・作り方
- 手順1中身1なべに湯をわかし、ミニトマトをつけて数十秒おき、冷水にとる。皮をむいて水気をきっておく。
- 手順2なす、パプリカは一ロ大 にカットし、サラダ油であげ焼きにする。
- 手順3黒酢、みりん、ごま油、しょう油をまぜ合わせる。味を見て塩を足し、調える。
- 手順4中身43のマリネ液に、枝豆、トマト、なす、パプリ力を入れてなじませる。
- 手順5器にもり、すりごまをふる。
○枝豆の混ぜごはん
・材料
- ゆでた、むき身の枝豆 50 g
- ちりめんじゃこ 大さじ2
- 梅ぼし l ~ 2こ(好みで加減)
- ご飯 2膳分
- ごま油 小さじ1
・作り方
- 手順1梅干しはこまかくきざみ、ごま油と混ぜる。
- 手順2ご飯に、枝豆ちりめんじゃこ、1の梅干しを混ぜ合わせる。
※おにぎり にしたり、お弁当にもよいです。しかし、混ぜごはんはいたむのが早いので、気温が高い季節に常温に何時間も置いたり、持ち歩くことになる場合は、このメニューは辟けて下さい。
まとめ
年齢を問わず人気がある枝豆ですが、腐りやすい野菜でもあり、注意が必要です。
枝豆が腐っているかどうかの見分け方のポイント
- 黄色、灰色、黒、茶色、ピンクやオレンジなど、本来の緑色が失われている。
- 酸っぱいような不快な臭い
- しなびて硬くなったり、しわがよっている
- ぬめりや糸引きがある
まだ食べられる状態の見分け方のポイント
- 黒豆の枝豆は黒ずんでいるのが普通
- ややしなびたり、ひからびている
枝豆が腐る原因
- タンパク質の多い枝豆はそもそも腐りやすい
- 高温多湿の環境
- 乾燥しやすい環境
腐りやすい枝豆ですが、冷静に状態を観察して無駄なく食べきりましょう。
サラダやご飯ものの具材の一つとして使えば、たくさん食べることができます。
栄養価も高く、彩りもよい枝豆、上手に使いこなしてくださいね。
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