枝豆の食べ過ぎは腹痛?量はどのくらい?

ご飯やおつまみ、間食にぴったりの枝豆は気づけば食べ過ぎてしまいがちですよね。

枝豆の食べ過ぎは体に悪影響を及ぼし、腹痛を起こす場合もあります。

枝豆の食べ過ぎによる腹痛を防ぐには、一日の適量を守ることが大切です。

今回は枝豆の食べ過ぎが腹痛を招く理由や、枝豆の一日の適量について解説します。

また、枝豆の食べ過ぎは、特に子供や妊娠中の女性は気をつけた方が良いとされます。

子供や妊婦と枝豆の食べ過ぎについても解説するので、覚えておいてくださいね。

枝豆は栄養が豊富で体に嬉しい食材です。

枝豆の良さを取り入れるためにも、枝豆の食べ過ぎに注意しましょう。

枝豆の食べ過ぎで腹痛になる?

枝豆を食べ過ぎることによって、腹痛を起こしてしまう場合があります。

枝豆には豊富な食物繊維が含まれていますが、消化に良いというわけではありません。

枝豆を食べ過ぎると消化が追いつかずに、腹痛を招いてしまうのです。

また、枝豆の食べ過ぎによって便秘や下痢の際に腹痛が起こることも多いです。

食物繊維は腸内環境を整えて、便秘を解消するのに役立ちます。

特に枝豆には、便の量を増やす不溶性食物繊維が多く含まれます。

この不溶性食物繊維を摂取し過ぎると腸がさらに刺激され、ぜん動運動も活発化するのです。

結果、腸内の便の量が増え過ぎて溜まってしまい、便秘を招きます。

また、不溶性食物繊維を食べ過ぎると、腸が食べ物から水分を上手く吸収できなくなり、水分の多い便が排出されてしまいます。

これが下痢です。

体質的に、普段から腹痛を起こしやすかったり、下痢をしてしまいやすかったりする人は特に枝豆の食べ過ぎには注意が必要です。

枝豆の一日の適量

枝豆の食べ過ぎによって、腹痛が引き起こされる可能性があることが分かりましたね。

枝豆はついつい食べ過ぎてしまいやすいですが、適量を守って食べれば体に嬉しい食材です。

枝豆の一日の適量

枝豆の一日の適量は100gで、多くても200gまでに抑えましょう。

だいたい25~40房程度になります。

「このくらい食べれば過剰摂取」という明確な基準はありませんが、200gを超えると食べ過ぎているという印象です。

ちなみに、子供が枝豆を摂取する場合には、大人の約半分の量である50~100gを目安にします。

枝豆の適量は、大豆イソフラボンとの関係からも重要になります。

大豆イソフラボンの一日の摂取量目安は70~75mgとされます。

枝豆には100gあたり約30mgの大豆イソフラボンが含まれています。

大豆イソフラボンの量から枝豆の一日の適量を考えると、100~200gになるのです。

枝豆のカロリー

枝豆のカロリーは、ゆでた状態で100gあたり134kcalです。

一日の適量が100~200gなので、カロリーとしては134~268kcalまでであれば、枝豆から摂取しても良いと言えます。

枝豆ダイエットや献立を考える際にも、目安になりますね。

ただし、枝豆のカロリーは他の野菜と比べて決して低いわけではありません。

似ている野菜をゆでた状態100gあたりで比較してみると、表のようになります。

枝豆 134kcal
そら豆 112kca
スイートコーン 99kcal
グリーンピース 99kcal

枝豆のカロリーが他の野菜より高いことが分かりますね。

食べ過ぎれば、高カロリーを摂取していた!ということになってしまうので、注意しましょう。

ちなみに、料理に冷凍枝豆を使う人も多いと思いますが、こちらも参考にしてみてください。

冷凍枝豆の解凍方法 美味しい食べ方 茹でる/流水/焼く/レンジの中でこれ! 冷凍枝豆の解凍後の日持ち(賞味期限)と栄養の流失を防ぐためには?

枝豆の食べ過ぎは子供や妊娠中は?

枝豆の食べ過ぎに特に注意したいのは、子供と妊娠中の女性です。

食品安全委員会の報告では、日常の食事で大豆製品を摂っている場合には、サプリなどの特定保健用食品から大豆イソフラボンをさらに摂取することは、おすすめできないとされています。

胎児や子供の生殖機能に影響を及ぼす可能性があるという理由からです。

枝豆は大豆食品であるため、「特定保健用食品から大豆イソフラボンをさらに摂取する」ことには直接当てはまりません。

大豆イソフラボンの一日の摂取量目安である70~75mgを守る程度の枝豆を食べるように気をつけましょう。

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子供の場合

子供の場合は、

  • 食物繊維の過剰摂取
  • 大豆アレルギー
  • 窒息や誤嚥

の3つから枝豆の食べ過ぎに注意が必要です。

食物繊維の過剰摂取

子供の場合は大人よりも、枝豆の食べ過ぎで腹痛を起こしやすいです。

子供の腸はまだ成長途中で、食物繊維を過剰に摂取すれば便の量が増えて腸が圧迫されます。

その結果、お腹が苦しくなり、腹痛を招くのです。

子供は美味しいと感じると、量を気にせず完食してしまうことがあると思います。

子供にはあらかじめ適量を取り分けてあげて、安心して食べられるようにしましょう。

大豆アレルギー

子供の場合は、枝豆によるアレルギーにも注意が必要です。

枝豆にはたんぱく質が多く含まれていることで、アレルギー反応が出てしまう可能性もあるのです。

枝豆は大豆の未成熟な状態であり、枝豆でも大豆アレルギーが起こります。

大豆アレルギーは大人になってから発症することもありますが、子供は自分では気づかないまま食べ過ぎててしまうかもしれません。

窒息や誤嚥

子供は枝豆を弾いて次々に食べてしまいやすいとも考えられ、一気に食べ過ぎるとのどに詰まらせてしまう危険性もあります。

実際に子供の食べ物に関する事故の中で、枝豆が原因の窒息や誤嚥が多く起きていると報告されています。

栄養豊富な枝豆は子供の成長に嬉しい食材です。

子供が安心して枝豆を食べれるように適量や食べ方に気をつけましょう。

妊娠中の場合

妊娠中の場合は、

  • 大豆イソフラボンの過剰摂取
  • 塩分の過剰摂取

の2つから枝豆の食べ過ぎに注意が必要です。

ただ、枝豆には、葉酸やたんぱく質、鉄分、カリウムといった妊娠中に摂りたい栄養素が豊富に含まれています。

適量さえ守れば、妊娠中の貧血や便秘の予防・改善のために積極的に食べても大丈夫ですよ。

枝豆の食べ方や保存方法については、こちらを参考にしてください。

枝豆の保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!日持ちしない常温保存

大豆イソフラボンの過剰摂取

妊娠中は大豆イソフラボンを過剰に摂取することで、ホルモンバランスが乱れ、胎児の発育にも影響が及ぶ可能性があります。

味噌や豆腐といった大豆製品をよく食べる場合は、枝豆と大豆製品との摂取量も考えるようにしましょう。

塩分の過剰摂取

大豆イソフラボンの過剰摂取の他に、塩分の摂り過ぎを防ぐためにも、枝豆の食べ過ぎには注意が必要です。

枝豆は塩ゆでして食べることが多いですよね。

しかも、味の薄い枝豆にはさっと塩を振って食べる場合もあります。

ゆでた枝豆を食べることによって、知らず知らずのうちに塩分も摂取しています。

枝豆を食べ過ぎれば、同時に塩分も摂り過ぎてしまう可能性があるのです。

妊娠中に塩分を摂り過ぎてしまうと高血圧を引き起こし、胎児に必要な酸素や栄養が届かなくなる危険性があります。

その結果、ひどいときには赤ちゃんが成長や知能に障害を持ったり、早産や流産のリスクが高まったりする場合もあるようです。

塩の使い過ぎには気をつけましょう。

塩分を控えめにすると、枝豆本来の風味を楽しめるようになりますよ。

枝豆の食べ過ぎは腹痛?のまとめ

枝豆はどんな料理にも合い、食べやすい上に栄養も豊富です。

一品料理としてゆでた枝豆を出せば、ついつい止まらなくなることもよくありますよね。

でも、枝豆を食べ過ぎてしまうと、枝豆に含まれる食物繊維によって腹痛を引き起こす場合もあります。

枝豆の食べ過ぎについて、子供や妊娠中の女性は特に気をつけておいた方が安心です。

一日の適量を覚えておき、調理したり、そのまま食べたりする前にあらかじめ適量を分けるなどによって食べ過ぎは防げます。

枝豆の食べ過ぎに注意しながら、枝豆を美味しく食べましょう。

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