なすはどう見分けるのか、見分け方、選び方のコツを知っているとおいしいなすを選ぶことができます。
なすを見分けるためには、食べる部分だけではなくヘタやその切り口、全体の重さや太さに注目して観察することをお勧めします。
鮮度の良いなすは、水分をしっかり含み、ハリやつやがあります。
太さが均一なものが料理もしやすく味もよいです。スーパーの店頭に並んだなすを的確に見分けてお買い物上手を目指してください。
なすの選び方のコツ5選
なすの選び方のコツを5つのチェックポイントに分けて解説します。
ヘタ・ガク
なすのヘタのギザギザした部分であるガク片には、とげがあります。
ガクを触ってみてとげが痛いもの、ヘタ全体にピンと張りのあるものが新鮮な証拠です。
とげがしなしなしている、ヘタにハリ、ツヤがない、枯れたようになっているものは、収穫から時間がたっていて鮮度が落ちています。
また、なすの品種や時期によっては、ヘタに白い粉のようなものが付着していることがあります。
これは、ブルームといって、ロウのようなものです。
なす自身が作り出している、水分の蒸散を防ぐ自己防衛機能があります。
ブルームが付着していても、食べるのに全く問題はありませんし、ブルームがついているものは、鮮度がいい証拠です。
でも、ブルームが目立たなかったり、ほとんどつかないこともあるので、ブルームがないからといって鮮度が悪いとも限りません。
ヘタ以外の全体の様子をみて鮮度を判断しましょう。
大きさ・太さ
同じ種類のなすなら、大きくて太めの方が、身もつまって皮もやわらかいです。
同じ種類のなすなのに、他のものより小さいものは、皮がかたい可能性があります。
太さは均一で、寸胴なかたちのものがよいですね。生育過程で、水や肥料がきれることなくすくすく育った証拠です。
太さがそろっていれば、料理の際に同じ大きさに切り揃えることも容易です。
重さ
もってみて、見た目より重い感じのするもの、持ち重りするものを選びます。
なすは、ほとんどが水分でできているので、鮮度が落ちると水分が抜けてきて、軽くなってきます。
また、触ってみたときに弾力を感じるものも新鮮です。
色
紫系のなすなら、黒味が強いもの、緑や白いなすでも、色味が鮮やかなもの、どんななすでも色のむらがなく、きずのないものがよいなすです。
そして、皮がピンと張っていて。ツヤツヤと輝いているものを選びます。
なすは水分が多い野菜です。新鮮ななすは、水分がしっかりなすの細胞に閉じ込められています。
ぱんぱんに水分が蓄えられていれば、なすは光り輝くつやをまとい、全体にハリがでるのです。
切り口(ヘタの)
ヘタの切り口も重要なチェックポイントです。
ヘタの切り口がみずみずしく、きれいなものを選びます。
切り口が乾いてカサカサしていたり、茶色くなっているものは、収穫されてから時間が経過しています。
- とげがある、張りがある、ブルームがある。
- 大きめで均一な太さ、均整のとれたフォルム。
- 重さ→持ってみて見た目より重い感じがするもの
- 色→色むらがなく、キズがないもの。紫系なら黒味が強いもの、他の色は鮮やかなもの。
- ヘタの切り口→みずみずしく、乾燥していなくて、きれいなもの。
なすのヘタを詳しく解説!
なすのヘタは、花が咲いている時は、つぼみを守り、花びらを支えるガクだった部分です。
植物の多くは、花が咲き終わり果実が成長しはじめる頃には、ガクも落ちてしまうのですが、なすは果実が成長してもガクがのこり、ヘタとなります。
料理をするときは、ギザギザ、ヒラヒラした部分であるガク片をガク、その上のかたくなっている部分をヘタといいならわしています。
なすの果実はヘタのすぐ下の部分から成長していきます。
ギザギザ、ヒラヒラしたガクの下の部分は、ヒラヒラの形に合わせて白くなっています。
ガクの下の白い部分は新たに成長して伸びたばかりの部分でやわらかく、味もよいものです。
ガクのあたりでざっくり切り落とす処理の仕方はちょっともったいないですね。
料理するときは、ガクとヘタの境目あたりのぐるりの外周に包丁で切れ目をいれ、ヒラヒラしたガクをとりのぞきます。
のこったかたいヘタは、鉛筆を削るように先端に向かって削り落としていくと、なすを無駄なく利用することができます。
スーパーで見分けることができる?
スーパーの店頭で見分けるときは、まずは見た目の色つや、ハリを確認しましょう。次に、さわれるなら、手に持った時の重さや弾力を確かめます。
なすが袋に入っていたりすると、ガクのとげは、袋越しだと鋭さを直接確かめることはできない場合もあるでしょう。
しかし、透明な袋であれば、袋越しにガクのとげを観察してみましょう。新鮮で鋭いとげは、目視でもピンとしてとがっていることがわかります。
なすにかぎりませんが、手に取って確かめるときは、優しく丁寧にあつかい、さわりすぎないようにマナーを守ることも大切です。
なすの保存方法
なすの、いかにもなすらしい食感を楽しむなら、水分が飛ばないように丸ごと新聞紙で包むなどして冷蔵保存がおすすめです。
普通のなすは、冷凍したり、干したりして保存ができます。水分が多い水なすは干しての保存は向きません。
また、なすも水なすも、冷凍したり干したりすると食感は変化します。
なすの保存について、詳しくはこちらの記事もご覧ください
なすの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!乾燥させると長持ち 水なすの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!食べ方は?なすの選び方まとめ
なすの選び方のコツをいくつかお伝えしましたが、共通するキーワードは、なすの細胞の中の水分です。
収穫したての鮮度のいいなすは、水分がぬけることなく、ぎゅっととじこめられています。
水分のあるなすは、ハリ、ツヤがよく、持ち重りがします。見た目や触ったり持った感じでなすの鮮度を見分けましょう。
なすは、比較的よいものを見分けやすい野菜です。
水分がちゃんと細胞内に閉じ込められていると、とげも鋭く、ハリやつやがあって、弾力を感じます。
太さが均一で、均整の取れた形をしているものもよいなすの証拠です。
ポイントを抑えて観察すれば、鮮度の良い、おいしいなすを選ぶことができます。
なすの見分けのポイントを知って、上手なお買い物、クッキングを目指してくださいね。
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