焼き芋を大量に作ったけれど、途中でお腹いっぱいになってしまい、食べきれなくて余ってしまった方は多いかと思います。
沢山食べたくても食べられないとき、捨てるのは勿体ないですよね。
焼き芋の保存方法には常温のほかにも、冷蔵、冷凍があります。
冷凍した場合の食べ方には、果物と同じように常温で解凍してアイスのようにおいしく食べる方法があり、最も長持ちするのでお勧めです。
更に、焼き芋を冷やすことで糖質が消化されにくくなりダイエット効果も期待でき、栄養満点なので、保存食としても役立ちます。
焼き芋を上手に保存し、余すことなくおいしく食べて、健康な体を手に入れましょう。
Contents
焼き芋の保存の仕方
常温、冷蔵、冷凍の保存方法があります。
しかし、普通のさつまいもに比べて加熱加工しているため傷みやすくなるので気を付けましょう。
おすすめは冷凍保存で、おいしく長持ちさせることができます。
焼き芋の保存温度
適温は15~20度で、春、秋、冬の暖房のきいていない室内と同じ温度です。
夏場の暑い時期は傷みやすいので冷蔵、冷凍庫に入れましょう。
焼き芋の保存方法まとめ
- 常温・・・直射日光、高温多湿を避けて保存する
- 冷蔵・・・乾燥を避け冷蔵庫で保存する
- 冷凍・・・ラップにくるんで冷凍庫で保存する
- 干し・・・薄くスライスして乾燥させる
- カット・・・できるだけ空気を抜いて保存する
焼き芋の保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・1~2日ほど
- 冷蔵・・・3~4日ほど
- 冷凍・・・2週間~1か月ほど
- 干し・・・10日~1か月ほど
- カット・・・冷蔵で2日、冷凍で1か月ほど
焼き芋を常温保存する方法
直射日光、高温多湿を避けて保存します。
焼き芋の常温保存法
- Step1包む1本丸ごと新聞紙で包む。
- Step2冷暗所に保存直射日光を避けて、風通しの良い冷暗所に置く。 冬場は暖房のきいていない部屋に置く。
焼き芋の常温保存の際の保存期間
1~2日ほど保存できます。
焼き芋の常温保存の際の栄養素は?
焼き芋に含まれる栄養素
- 炭水化物(糖質):エネルギー源になる
- 食物繊維:おなかの調子を整える
- ヤラピン:さつまいもを切ると出てくる白い汁に含まれており、排便を促してくれる
- ビタミンC・B6:抗酸化作用と、タンパク質の分解・合成に関わり、肌を健康に保つ
以上の栄養素は、常温保存しても含まれる量ははほぼ変わりありません。
焼き芋を冷蔵保存する方法
乾燥を防ぐためにラップに包み、冷蔵庫に保存します。
焼き芋の冷蔵保存法
- Step1包む1本ずつラップに包む
- Step2冷蔵庫に保管冷蔵庫に保管する
焼き芋の冷蔵保存の際の保存期間
3~4日保存できます
焼き芋の冷蔵保存の際の栄養素は?
炭水化物が加熱されて冷やされることで「レジスタントスターチ」に変化します。
「レジスタントスターチ」は良質の炭水化物で、食物繊維と同じように小腸内で消化されず大腸まで届き、腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を整える効果が期待されています。
そのほかにもダイエット効果や血糖値とコレステロールの上昇抑制効果があります。
焼き芋を冷凍保存する方法
丸ごと、カットなど、好みの方法で保存することができます。
焼き芋の冷凍保存法
- Step1拭く焼き芋の表面についた水気をふき取る。
- Step2包むラップに包んだ後、冷凍用保存袋に入れる
- Step3冷凍庫に保存冷凍庫に保存する
- 粗熱を取る
- 表面の水分を拭き取ることで霜が付くことを予防する
- 大きい焼き芋はカットしてラップに包んで冷凍すると、そのまま弁当にも入れられ便利
焼き芋の冷凍保存の際の保存期間
2週間~1か月ほどです
焼き芋の冷凍保存の際の栄養素は?
冷蔵の場合と同じように、加熱後に冷やすことにより、炭水化物が「レジスタントスターチ」と呼ばれる食物繊維と同じ作用をする物質に変化し、整腸作用やダイエット効果、血糖・コレステロール上昇抑制効果があります。
焼き芋を冷凍したあとの解凍方法
自然解凍
凍らせた焼き芋を冷凍庫から出し、表面に霜が少し残るくらいで食べるとおいしいです。30分くらいが目安で、シャーベットのように食べることができます。
電子レンジ
3分ほど加熱すると解凍されますが、少しパサついてしまうので、あまりお勧めしません。
オーブン
自然解凍させた後にそのまま加熱orアルミホイルに包んで加熱しましょう。
そのまま加熱した場合は皮がパリパリになり、アルミホイルに包むとパサつきが抑えられ美味しく食べられます。お好みで使い分けましょう。
焼き芋を干す保存方法
スライスして天日干しで乾燥させます。
焼き芋の干す保存法
- Step1皮をむく熱いうちに皮をむくとむきやすいが、火傷に注意。
- Step2スライス乾燥させやすく、食べやすい大きさに、繊維に沿ってスライスする
- Step3並べるざるなどに並べる
- Step4干す天気の良い戸外の日の当たるところに干す。悪天候の日は取り込む。自分の好みの状態になるまで3日~7日程度干す。上手に乾燥させるために何度かひっくり返す。
- Step5冷蔵・冷凍保存する干しあがった焼き芋を保存袋に入れて冷蔵庫に入れる。野菜室は湿度が高いので避ける。乾燥を避けるため、酸化防止剤を一緒に入れるとなお良い。冷凍庫に入れるとより長持ちする。
晩秋から初冬にかけて、雨の少ない季節に干しましょう。
紅はるかや安納芋などの蜜芋と呼ばれる糖度の高い芋がおすすめです。
凹凸や傷がなく皮の色がきれいなものを選びましょう。
焼き芋の干す保存の際の保存期間
乾燥の度合いによって、呼び方が異なります。
半日~1日程度乾燥させたものは「セミドライ」と言い、味がしっかりとしていることが多く、保存期間は焼き芋とほぼ同等で1~2日です。
数日~1週間ほど乾燥させたものは「フルドライ」と呼ばれ、焼き芋よりも腐りにくく、10日~1か月程度です。
乾燥させて水分をとばせばとばすほど長持ちするため、干した後の乾燥具合を見て、カビが生えて傷まないように気を付けながら保存しましょう。
長持ちさせたい場合は冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。
カビとの見分け方
カビが生えてしまったものは捨てましょう。
干し芋の表面の白い粉はカビではなく、糖分が吹きあがったものなので、食べても問題ありません。
カビとの見分け方は、赤やピンクのシミのようなもの、青色や緑色の斑点が見える場合、カビの可能性が高いです。
また、白いカビは綿毛のようなふわふわした胞子が見えるため、表面が糸を引いてねばねばしていないか、かび臭くないかなどと合わせてしっかり確認しましょう。
焼き芋を干した後の戻し方
そのまま食べられますが、戻してお菓子作りなどに使う場合は人肌程度のお湯に10分から15分つけておきます。
焼き芋を干す保存の際の栄養素は?
焼き芋はビタミンC豊富ですが、干すことで減少してしまいます。
逆に、食物繊維とミネラル分(カリウム・カルシウム)が凝縮されます。
食物繊維は腸内環境を改善し、便秘の予防、免疫力向上に効果があります。
また、腸の働きを整え、コレステロールを排出してくれます。
焼き芋のカット(切った)後の日持ちする保存方法は?
できるだけ空気を遮断して、冷蔵保存して早めに使い切ります。
すぐ使う予定がない場合は冷凍保存にしましょう。
焼き芋の保存方法 使いかけ
切断面にラップを貼り付けるようにして包み、冷蔵庫に保存します。
または適当な大きさにスライスやカットして冷凍保存します。
焼き芋をカットしたときの保存期間
冷蔵庫で2~3日、冷凍で1か月ほどです。
焼き芋の長持ちさせる保存方法
焼き芋を冷凍保存することでさらに長持ちさせることができます。
焼き芋の夏や冬の保存の違い
焼き芋が市場に出回るのは秋から冬にかけてです。
秋冬の寒い環境が適しているので、気温が低めで安定しているところに保存します。
夏に手作りした場合、気温が高いと傷みやすいので、室温ではなく冷蔵庫や冷凍庫で保管しましょう。
焼き芋の見分け方と選び方
中身が紙で包まれていて見えないものは、甘い香りがして、持った時に柔らかいものが甘くておいしいので、感覚を使って見分けましょう。
腐っている場合の見分け方
腐り具合は以下に当てはまると危険です。
- 表面が皺になっていたりべたついている
- 色が変色しているもの
- かびている
新鮮な選び方
新鮮な選び方は、以下の通りです。
- 形は太くラグビーボールのようなもの
- 良い香りがする
- 皮の色が濃い
- 重いもの
表面のくぼみが少ないものは繊維質が少なくおいしいです。
表面のくぼみや切り口から出ている黒い液体は『蜜』で、甘くおいしい証拠なので、見かけたら積極的に選びましょう。
焼き芋の旬
焼き芋の旬は秋冬の9月から12月です。
焼き芋の食べ頃
11月~1月にかけてが食べごろです。
さつまいも自体は9月から収穫されますが、1~2か月おくと甘みが増すため、少し待ってから購入すると美味しいさつまいもが食べられます。
焼き芋について
焼き芋は様々な品種があるため、好みのものを探してみましょう。
『安納芋』は糖度が高くねっとりした食感が堪能できます。他の品種より傷みやすいので気を付けましょう。
安納芋の保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!干すには生でOK『シルクスイート』は繊維が少なく、舌触りがなめらかです。上品な甘さで安納芋が甘すぎると感じる方にオススメです。中身の色はやや薄めの黄金色です。
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紅あずまの特徴や旬の時期!食感はホクホクねっとり系でカロリーは?焼き芋の保存食と人気簡単レシピの作り方
焼き芋を使った料理は生のさつまいもを使うよりも甘くなるので、ポタージュやスイートポテトなどに利用するとおいしくできます。
また凍らせた焼き芋を半解凍で食べるとアイスやシャーベットのようになり、甘くておいしいです。
焼き芋の保存食の種類
- ポタージュ
- アイス
- スイートポテト
焼き芋の保存食レシピの簡単作り方と保存期間
焼き芋のポタージュ 材料
- 焼き芋 1本
- 牛乳 200~300ml
- コンソメ 小さじ2杯
- バター 10g
- 塩 適量
- 生クリーム 適量
- パセリ 適量
- 焼き芋の皮をむき、木べらやスプーンでつぶします。
- 鍋にバターを入れ、バターが溶けたら①と牛乳とコンソメを入れて煮ます。必要な場合は塩で味を調えます。
- 粗熱が取れたらブレンダーで撹拌します。
- 器に盛りつけ、生クリームとパセリを上からかけて完成です。
保存袋に入れて冷凍庫で保存します。
薄く平らにして保存すると、使う分だけパキパキ折って解凍できます。
解凍するときは鍋で自然解凍後に1~2分加熱するとおいしくできます。
保存期間は1ヶ月です。
離乳食の保存
焼き芋に水を加えてペースト状にしたものを小分けにして冷凍保存すれば1か月ほど持ちます。
まとめ
焼き芋の保存方法には様々な方法がある事がわかりました。
焼き芋を冷蔵・冷凍してできる「レジスタントスターチ」には整腸作用やダイエット効果があるので、一度冷やして食べるようにしたいですね。
冷凍すると焼き芋としてだけでなく、アイスとしても手軽に食べることができ、焼き芋の楽しみ方が広がるので是非やってみてくださいね。
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