年間を通してキャベツは食卓に並びますね。
新鮮なキャベツの選び方を知っていると、季節ごとに美味しいキャベツを食べることができます。
キャベツの選び方では、重みが重要ですが、他にも新鮮なキャベツの見分け方のポイントがあります。
今回は、キャベツの一般的な選び方と、冬キャベツ、春キャベツ、夏キャベツの選び方、半分にカットしたキャベツや紫キャベツの選び方を解説していきます。
季節によって異なるキャベツの見分け方も押さえて、新鮮で美味しいキャベツを選べるようになりましょう。
Contents
キャベツの選び方のポイント
キャベツを選ぶときは、重さ、葉、芯、形に注目しましょう。
キャベツ全般に共通した選ぶときのポイントです。
- ずっしりとした重みを感じる。
- みずみずしい外葉がついている。外葉が取り除かれたものは、傷みが進んだキャベツの可能性がある。
- 葉は緑が濃く、ツヤやハリがある。
- 芯の切り口が新しく、黒ずんでいない。切り口が綺麗な円形である。
- 芯自体が適度な太さである。
- 芯に割れ目がなく、芯の大きさは500円玉程度である。大きすぎるものは、固くなっている。
- いびつな形をしていない。
キャベツの選び方を種類別で
キャベツは、年中出回りますが、旬を迎える時期によって、冬キャベツ、春キャベツ、夏キャベツに分けられます。
それぞれのキャベツごとに、選び方を見ていきます。
冬キャベツ
- 巻きがしっかりと詰まっている。
- 形は綺麗な楕円形である。
- ずっしりとした重みがあり、固い
冬キャベツは持ってみて、ずっしりとした重さを感じるかどうかが一番のポイントです。
冬キャベツは、外葉が紫色や赤色になっている場合もありますが、傷んでいるわけではありません。
寒さから身を守るために、キャベツが糖分をため込んだ証拠で、アントシアニンが増えたことによるものです。
外葉が緑色ではなくても、大丈夫ですよ。
- 11月~2月頃までが旬。
- 形は扁平で、葉の色は薄い。
- 固い結球である。
- 甘みが強く、加熱によって、さらに増す。
- 水分が少なく、加熱しても煮崩れしにくい。ロールキャベツ、スープ、炒め物がおススメ。
春キャベツ
- 芯の切り口が小さい。
- 巻きがゆるく、全体的に綺麗な丸形である。
- 大きさのわりには軽い。
春キャベツは、巻きのゆるさが特徴であるため、触ったときに弾力を感じることが一番のポイントです。
キャベツは一般的にずっしりとした重さがあるものを選びますが、春キャベツは柔らかい方が美味しいので、軽いものがおススメです。
- 3月~5月頃までが旬。
- 形は球形で、巻きがゆるやか。
- 葉は柔らかくて、みずみずしい。
- 内側の葉まで黄緑色。
- 苦みがなく、甘みがある。
- 色も鮮やかで、生食にも向いている。サラダや漬け物がおススメ。
夏キャベツ
- 葉にみずみずしさが残っている。
夏キャベツは、冬キャベツを品種改良して作られたもので、一般的なキャベツと同様のポイントで選びましょう。
- 6月~9月頃までが旬。
- 高原で栽培・収穫される。
- 冬キャベツと春キャベツの特徴を併せ持っていて、巻きはしっかりしているが、葉は柔らかく、甘みもある。
- 巻きが強いため、歯応えも良い。生食、煮物の両方におススメ。
キャベツの白い粉や黒い斑点は購入しても大丈夫?
キャベツの葉に、白い粉や黒い斑点が見られる場合があります。
どちらも、購入しても問題はありません。
キャベツの白い粉は、カビや農薬ではなく、ブルームと呼ばれるロウ状の物質です。
キャベツ自らが、乾燥や病気から身を守るために出すもので、洗い流して食べれば大丈夫ですよ。
キャベツの黒い斑点は、冬の寒い時期の壊死、ポリフェノールによる内部黒変病状が原因とされます。
黒い斑点も食べても問題はありませんが、斑点部分は取り除いて使う方が良いです。
キャベツが半分にカットされているときの選び方
カットされたキャベツを見るべきポイントは、芯の高さと、葉の隙間です。
半分にカットされたキャベツは、季節のキャベツがカットされた状態で店頭に並びます。
季節ごとのキャベツの選び方を解説しましたが、そのポイントを踏まえて選びます。
カットされたキャベツは傷みやすいので、丸の状態のキャベツよりも、入念にチェックしましょう。
半分カットのキャベツの選び方のポイント
- 芯が全体の3分の2程度までになっている。芯が短すぎると、収穫が早く、甘みが足りない可能性がある。ただし、春キャベツの場合は、全体の高さが高いので、そこまで芯が高くないものが良い。
- 芯が変色したり、黒ずんだりしていない。
- 葉と葉の間が詰まっていて、隙間がない。ただし、春キャベツの場合は、全体的に隙間があるため、隙間は気にしなくて良い。
- カットした断面に変色や乾きがなく、みずみずしさが残っている。
- カットした断面が盛り上がっていない。
カットされたキャベツの選び方では、芯の状態が一番重要です。
芯は成長が進んでくると、固くなって、苦みも出てきてしまいます。
芯が成長しすぎる直前が、最も美味しいとされ、それが3分の2程度の状態にあるときです。
紫キャベツの選び方
キャベツの仲間である紫キャベツは、キャベツ全般の選び方の他に、葉が一番のポイントです。
紫キャベツを選ぶときのポイント
紫キャベツを選ぶときのポイント
- ずっしりとした重みがある。
- 葉はハリがあり、鮮やかな紫色で、変色していない。
- 葉に白い粉がついたようになっている。
- 葉先が干からびておらず、薄い。葉先が固いと、芯に向かってさらに葉が固くなっている場合がある。
- 芯が乾燥していない。
紫キャベツの特徴
紫キャベツは、一般的なキャベツより小ぶりで、綺麗な球形です。
葉がしっかり巻かれていて、固く密になっています。
葉は固めですが、ほのかな甘みと苦みがバランス良く感じられます。
紫キャベツについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
まとめ
キャベツは年間を通して店頭に並び、食卓にも頻繁に登場し、あらゆる料理に重宝する野菜です。
キャベツは、季節に応じて味が微妙に異なり、選ぶときに見るべきポイントにも差があることを解説しました。
その時期のキャベツに適した選び方をすることで、新鮮で美味しいキャベツが手に入ります。
キャベツ全般に共通するポイントと、季節によって異なるポイントを覚えておきましょう。
半分にカットしたキャベツや、紫キャベツも購入するときには、見るべきポイントがありました。
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