栗のゆで方!ためしてガッテンのやり方で甘くなる!

栗のゆで方には様々な方法がありますが、ためしてガッテンで過去に放送されたゆで方をすると普段よりもより甘くなるため、そのやり方を詳しくご紹介します。

やり方はとても簡単ですが寝かせる時間が必要なので、すぐには食べられません。

それでも甘い栗を美味しく食べたい方にはおすすめです。

ふっくらとホクホクしたとっても甘い栗を味わうことができるので、ぜひ試してみてください。

簡単に皮をむくことのできるガッテン流のゆで方もご紹介しているので、甘くしたい時やむきやすくしたい場合に応じて、ゆで方を選んでくださいね。

栗のゆで方!ためしてガッテンの方法

ためしてガッテンで紹介された栗のゆで方は2種類あります。

一つ目は土鍋を使ったやり方です。

こちらはかなり甘みが増すと言われており、実際に試してみる人が多くいます。

そして二つ目が圧力鍋を使ったやり方ですが、簡単にできて渋皮も手で剥きやすくなると評判です。

まず、甘くなる土鍋を使った方法をご紹介していきます。

下準備

甘い栗を作るためにはひと手間かける必要があります。

下準備として虫だしと選別、そしてチルド室でしばらく寝かせる作業があります。

下準備をしないままだと、カビが生えたり甘くならなかったり失敗の原因になるため、しっかりと下準備しましょう。

栗の保存方法や消費期限について、詳しくはこちら

栗の保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!皮付きや虫食いのときは?

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虫だし

スーパーで売っている栗は消毒してあったり下処理済みのものが多いですが、拾った栗の中には虫が入っていることが多くあります。

〇虫だし方法

  • 手順1
     よく洗った栗を水を張ったボウルに入れて、半日~一日、水を取り替えながら置く。
    この時に浮いている栗は虫に食われている可能性が高いため、捨てる。
  • 手順2
    ザルに取った後、ふきんの上にあけてしっかりと水気をふき取る。
  • 手順3
     保存袋にキッチンペーパーを敷いて、その中に栗を入れる。

甘くなりやすい栗を選ぶ(選別)

虫出しが終わったら甘くなりやすい栗を選別します。

やり方は簡単です。

  • 濃度3%の食塩水を作り、そこに生栗を入れ、沈んだものを選ぶ

重たい栗はでんぷんが多く含まれているため沈みます。

でんぷんが多いということは、アミラーゼによって糖に変えられるでんぷんがたくさんあるため、甘い栗になりやすいということです。

沈んだ栗はほくほくして甘くなりやすく、浮いたものは甘くなりにくいです。

しかし、浮いた栗がおいしくないわけではありません。

でんぷんが少ない分、煮崩れしにくく加工しやすいため、栗ご飯やスイーツづくりなどほかの用途に使うことをおすすめします。

チルド室で寝かせる

栗の選別が終わったら、乾燥を防ぐため湿らせたキッチンペーパーに包んで保存袋に入れて口を軽く閉じてチルド室で3~30日寝かせます。

栗に含まれるアミラーゼという酵素が、時間をかければかけるほどでんぷんを糖に変え、甘くしてくれます。

  •  3日で約2倍
  •   30日で約4倍

の甘さになります。

ただし、キッチンペーパーをこまめに取り換えていても2週間以上寝かせるとカビが生えやすくなるため、家庭では2週間以上寝かせる方法はおすすめしません。2週間以上寝かせる場合はカビに十分に注意しましょう。

チルド室に入れる理由は、栗に冬だと思い込ませてアミラーゼの働きを促すためです。冬の気温に近い環境に置いておくことで、栗は春に芽を出すためのエネルギーを作るためにアミラーゼを働かせて糖分を貯えようとします。

チルド室の中の温度は冷蔵室(2~5℃)や野菜室(2~5℃)より低く、冷凍庫(-20~-17℃)よりも高い0~3℃に保たれています。

チルド室に入りきらない場合は冷蔵庫の一番冷える場所(ドアポケットは避けて奥の方)に置いておきましょう。

ここまでで下準備は完成です。

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土鍋を使うゆで方

下準備が終わったら、土鍋で加熱します。

アミラーゼの活性化する温度が40~70℃なので、この温度帯で加熱していきます。

土鍋を使う理由は、ステンレス等の鍋と違って熱伝導が緩やかなためです。

じっくりと過熱することで、栗の温度が急激な上昇を防ぐことができます。

ためしてガッテンで紹介された土鍋を使う方法は、厳密にいえば蒸すやり方です。
茹でても作ることができますが、食感や甘みに差が出ます。

〇材料
土鍋

水(栗と同じ量の水。栗600gなら600ml)

  • 手順1
    栗のとがっている方に十字の切り込みを包丁で入れる。
  • 手順2
    土鍋の中に蒸し皿を入れる。
  • 手順3
    水を入れ、蓋をして火にかける。1分ほど過熱して湯気が出てきたら栗を入れて蓋をして1分待ち、火を止める。
  • 手順4
    10分蒸らす(アミラーゼが活性化し、甘みが増す)
  • 手順5
    再点火し中火で5~60分蒸らす。
MEMO

※ゆでる場合は蒸し皿を使わずに水の中に栗を入れ、中火でじっくり加熱する。

糖分が水に溶けだすため、蒸す場合に比べると糖度が低くなり、ほっくり感よりしっとり感が強くなる。

※土鍋がない場合は普通の鍋でもできるが、ゆっくり熱が伝わらないので、甘みが少なくなる。

ガッテンのむき方はむきやすい?

土鍋で蒸す方法は甘みは増しますが、栗の皮をむくときは一般的なやり方と同じく時間がかかるためむきやすい方法とは言えません。

しかし、ガッテンで紹介されたもう一つのゆで方の、圧力鍋を使う方法は手でも簡単に剥くことができます。

〇材料
・圧力鍋
・栗
・水

  • 手順1
    栗のとがっている方に包丁で十字の切り込みを入れる。
  • 手順2
    圧力鍋に栗を入れ、かぶるくらいの水を入れる。
  • 手順3
    8~10分低圧をかける。
  • 手順4
    取り出した栗の切れ込みを入れた部分に包丁を入れて丁寧に皮をむく。

ガッテンのむき方をやってみた!甘い?

 

圧力鍋を使ったやり方は手で簡単にむくことができますが、土鍋特有の、穏やかな発熱で素材に熱がじっくり入る効果がなく、アミラーゼ活性が起きないため甘みは少なくなります。

  •  栗を甘くしたい場合→土鍋を使った方法
  •  むき方を簡単にしたい場合→圧力鍋を使った方法

と用途に分けて使い分けることをおすすめします。

選別してチルド室に保存するだけでも甘みが増すので、圧力鍋を使う時でもアミラーゼを使って甘みを増してから処理すると、おいしい栗ができます。

4.まとめ

ためしてガッテンで紹介された方法では栗の皮をむきやすくしたいときは圧力鍋を使うやり方、甘みを最大限に引き出したいときは土鍋を使った蒸すやり方が適しています。

圧力鍋を使って簡単に剥く場合でも、ゆでる前に3日間~30日間、チルド室に保管するとアミラーゼの作用で甘みが増すため、甘くておいしい栗ができます。

ためしてガッテンで紹介された栗が甘くなるやり方をぜひ試してみてください。

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