キャベツを保存していて、気が付いたらなんだか臭う…カビ臭い気がする…ということもありますよね。
カビ臭さの他にも、キャベツの切り口や葉が黒ずんでいる、白っぽい、なにかおかしいのではないだろうか、と悩ましいことも時にはあります。
キャベツは、からし菜臭といって独特の臭いを立てることがあったり、生理現象で色が変色することもあります。
今回は、キャベツのにおいや色で異常を感じた時、本当にカビたりいたんだりしているのか、それともまだ食べられるのか、を見分けるポイントを解説していきます。
キャベツの状態をよく観察して的確な判断ができるように、キャベツの臭いや変色についての知識を身に着け、上手にキャベツを食べきってくださいね。
Contents
キャベツがカビ臭い?見分けるポイント
保存してあったキャベツの臭いがなんだかおかしい、と感じられる時があります。
臭いの感じ方は人それぞれではありますが、カビ臭いと感じられるような悪臭にもいくつかパターンがあります。
消毒のような臭い
保存しておいたキャベツから消毒のような臭い、薬品のような臭いを感じることがあります。
人によっては、とても青臭い臭いと感じることもあります。
これは、からし菜臭とよばれ、キャベツをはじめ、アブラナ科の野菜に起こりやすい現象です。
アブラナ科の野菜には、キャベツのほか、白菜や小松菜、水菜、チンゲン菜、からし菜などがあります。
葉を食べる野菜ではありませんが、大根やカブもアブラナ科の野菜です。
これらアブラナ科の植物にはイソチオシアネートという成分が含まれます。
イソチオシアネートは、辛味を感じさせる成分でもあるのですが、空気に触れると刺激のある臭いを発し、薬品のような、青臭いような臭いとして感じられることがあります。
キャベツがしなびていたり、ぬめりや明らかなカビ、大きな変色がなければ、問題なく食べられます。
生臭い臭い
キャベツを保存していた袋を開けたら、なんだか生臭い、ということがあります。
そういう時は、もしかしてアオムシが紛れ込んでいるかもしれません。
アオムシは、モンシロチョウやモンキチョウの幼虫で、3センチほどの緑色のイモムシです。
チョウは、種類によって好む植物が違うのですが、モンシロチョウやモンキチョウの仲間はアブラナ科の植物が大好きで、キャベツに卵を生みつけてしまうことがあり、これがそのままキッチンまでキャベツにくっついてやってきてしまうことがあるのです。
アオムシがつくということはそのキャベツが新鮮で安全だということでもあります。
アオムシがついていると、強く生臭く臭うことがありますが、水でよく洗い流せば大丈夫です。
アオムシに食べられて穴のあいた部分は気になれば取り除いてください。
ほこりっぽいようなカビ臭
キャベツがカビ臭いと感じる時は、臭いだけでなく、そのほかの状態もよく観察してください。
臭い以外に大きくおかしなところがない時は、先で解説したようなイソチオシアネート由来の臭いであることが考えられ、そうであれば食べるのは問題ありません。
イソチオシアネートは一般的には、消毒のような薬品臭と表現されることが多いのですが、臭いの感じ方はいろいろです。
カビ臭いと感じる方もいらっしゃると思います。
イソチオシアネートの臭いであれば、臭い以外の状態は悪くないはずですので、あまりしなびておらず、臭い以外におかしいと感じられるところがなければ、そのキャベツは食べることができます。
異様に黒ずんでいたり、綿毛のようなものが生えていたりしたら、それはカビています。
カビたキャベツは食べられません。
キャベツは組織が柔らかいので、外側がカビていたら、中の方がきれいに見えてもカビ菌が回ってしまっていると考えられます。
また、極端に水分が抜けてしなびている、褐色に変色してぬめりがあるなどの場合もいたんでいますので食べられません。
酸っぱいようなムッとする臭い
酸っぱいような臭いや、アルコールを帯びたような臭いで、とにかくムッとするような悪臭がキャベツから漂っている時は、腐敗を疑います。
キャベツが腐敗して臭いまでたてているのであれば、褐色に変色していたり、ぬめりがでていたり、組織が溶け出して水分が滲み出すなどしています。
腐敗したキャベツは食べられません。
キャベツの切り口が黒いのは食べれる?
キャベツの切り口がうっすら黒ずんだり、茶色に変色したりしてしまうことがありますが、食べられます。
これは、キャベツに含まれるポリフェノールが空気と反応して発色するもので、キャベツの生理現象なので害はありません。
見た目が気になる場合は取り除きましょう。
極端にしなびていたり、全体的に大きく褐色に変色していたり、ぬめりがある場合はいたんでいますので、食べるのはやめてください。
キャベツの葉が黒ずんでるのは大丈夫?
キャベツの外側の葉が、薄く黒っぽくなっていたり、紫がかっていることがあります。
これは、寒さに当たってキャベツが防衛のために発色したもので、食べても問題ありません。
また、キャベツの内部の方の葉や芯などに黒い斑点が出ることがありますが、これも問題ありません。
付着して凍った水分が原因と考えられる植物の生理現象です。
キャベツが白いのはカビっぽい?
キャベツに白い粉や、白っぽいあとがあって、カビかも?それとも農薬?と疑いたくなるような場合について解説します。
キャベツに白い粉がふいているように見える
ハリはあるものの、キャベツ全体にうっすら白い粉がふいているようにみえることがあります。
そういうときの白い粉は、ブルームと呼ばれ、水分を保持したり、害虫の侵入を防いだりするため、キャベツが自ら作り出している成分です。
白い粉状のブルームがついていると言うことは新鮮なキャベツである証拠なので、安心して食べることができます。
キャベツの芯に白っぽい水滴のあとのようなものがついている
キャベツが自分の体を守るために生成しているブルームですが、雨などに濡れたりすると芯の方にに流れてたまることがあります。
そして、水分だけが蒸発すると、ブルームが白っぽいあとになって残ることがあります。
このような場合も、問題なく食べることができます。
キャベツがカビ臭いまとめ
臭い別観察ポイント
- 消毒のような臭い→食べられる
- 生臭い→アオムシを疑い、洗い流せば食べられる
- 埃っぽいカビ臭→臭い以外の状態が悪くなければ、食べられる。綿毛のようなカビや、褐色になっている、ぬめりがある時は食べられない。
- 酸っぱいようなムッとする悪臭→腐敗を疑う。食べられない。
色別観察ポイント
- 切り口が黒や茶にうっすら変色→食べられる
- 外側の葉が黒や紫にうっすら変色→食べられる
- 内部や芯に黒い斑点→食べられる
- 白い粉がふいている→食べられる/li>
- 芯などに白い水滴のあと→食べられる/li>
キャベツのいたみについては、こちらの記事も参考にしてください。
キャベツが腐ってるときの見分け方キャベツなんだか臭ったり、変色していると感じられる場合でも、まだ食べられることも多くあります。
どんな条件で臭いや変色が発生するのかや、その対処法を知って、キャベツを無駄にすることなく食べ切ることができるといいですね。
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