春菊の花(つぼみ)は食べれる?咲いたらどうする?食べ方まですべてまとめ!

春菊の花(つぼみ)は食べられるのかどうかご存じの方は少ないのではないでしょうか。

一般的に売られている春菊は葉と茎の部分のみで、花やつぼみがついているものはめったに見られませんが、家庭菜園で栽培した場合に収穫の時期が過ぎると花やつぼみが出来てしまう場合があります。

今回は、できてしまった春菊の花やつぼみは食べられるのか、気になる味や、一年のうちにいつ咲くのかについて詳しく解説していきます。

また、食べ方やレシピもご紹介していきますので、参考にしてください。

春菊の花(つぼみ)は食べれる?

育ちすぎると

苦みが強くなる=とうが立つ

と言いますが、とう立ちしてできた春菊の花(つぼみ)は毒性はなく、花(つぼみ)は食べることができます

春菊を茹で過ぎた時などに感じる苦みは毒ではなくポリフェノールという体に良い成分が原因です。

春菊の他に、同じキク科の植物で春に食べられる野菜として「ふきのとう」がありますが、ピロリジジンアルカロイド類という毒素が含まれています。

そのため、ふきのとうを食べる時はアク抜き(板ずり、ゆでこぼし等)しなくては食べられません。

また、ホウレン草にはアクの原因になる「シュウ酸カルシウム」という物質が含まれますが、春菊にはわずかしか含有していません。そのためアク抜きせずさっと茹でただけで食べられます。

(窒素肥料を入れ過ぎると苦くなる場合があります)

春菊の花が咲いたら食べれる?捨てる?

春菊の花は毒がないので食べられますが、菜の花のようにおいしくは食べられません。

しかし、料理に使ったりお花を活けて飾ったりできるので、捨てる前に活用してみてください。

春菊の花の活用方法

1.料理に使う

菜の花はアブラナ科に分類され、つぼみや花ができても、葉も茎も柔らかく美味しく食べられます。

それに対し、キク科の春菊の花(つぼみ)は苦みが強く、葉も茎も固くなりあまり美味しくありません。

独特の癖のある苦みがあるため食べないで捨ててしまう人も多くいらっしゃるようです。

しかし、酢味噌和えふき味噌に使用する甘辛く味付けした味噌のように味噌と合わせると苦みが抑えられ、食べやすくなります。

後でレシピをご紹介するので参考にしてみてください。

2.飾りとして使う

春菊の花は3~4㎝ほどの可憐な黄色い色をしており、美しく部屋を飾ることができます。

その美しさはヨーロッパで観賞用として栽培されているほどです。

黄色と白のグラデーションがあったり、全部が黄色いものもあり春らしさが演出できるので食卓の色どりに活躍させることができます。

切り口の部分を切り落としてガラスのコップに水と一緒に入れて食卓に置いたり、料理のアクセントにしてもきれいです。

つぼみや花の収穫方法

つぼみ・花は茎を長めに残し、手で折れやすいところでポキポキと折ります。

ちなみに、葉の収穫方法は、茎が細いもののほうが柔らかいため、よく選んでハサミで切って収穫しましょう。

つぼみの段階では、葉の部分はまだ柔らかく、つぼみ自体も花に比べれば苦みが少ないですが、花が咲いてしまうと葉も茎も繊維質が増えて硬くなってしまうので、つぼみのうちに軟らかい葉とつぼみを収穫しておいたほうが良いです。

多く収穫できた場合は野菜のおうち。のこちらの記事を参考に保存してみてください。

春菊の保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!生で栄養もアップ

春菊の花を食べれる時期はある?

春菊の花は一般にはほとんど流通・販売されていません。

買ってきた春菊を常温で保存していても水分が抜けやすいため、花が咲く前に2~3日でしおれてしまいます。

食べれる可能性が最も高いのは、家庭菜園で栽培した場合です。

種はインターネットでも簡単に購入でき、ホームセンターなどでも気軽に手に入れることができます。

春菊が芽を出す適温は15〜20度と冷涼な環境です。そのため、一年で春と秋の2回の種まき時期があります。

春菊に花(つぼみ)が付く時期

①春に種をまいた場合:6月の終わりから7月にかけて

②秋に種をまいた場合:2月の終わりから3月にかけて

この時期まで収穫せずに置いておくと花が咲き、食べられます。

茎が伸びて太く固くなってくると、つぼみができて花が咲く目安です。

春菊の花の食べ方レシピ

春菊の花は独特の苦みがありますが、味付けの工夫をすると食べやすくなります。

例えば、お浸しは苦みを感じやすいですが、炒め物や酢味噌和えにすると苦みが抑えられて食べやすくなります。

フキノトウなどの春の野菜と同じく、甘味噌との相性も良いです。

春菊の葉と一緒にすき焼きや鍋に入れてもいいでしょう。

また、春菊の花の色はとても黄色く鮮やかなので、添えるだけでも食卓が華やかになり、食欲をそそります。天ぷらにすると、より一層華やかな見た目になりおすすめです。

春菊の花の酢味噌和え

材料(4人分)

春菊の花 80~100g
白みそ 大さじ2
大さじ1
砂糖 大さじ1
  • Step1
    洗う
    春菊の花をきれいに洗う。
  • Step2
    茹でる
    お湯を沸かし、塩をひとつまみ(分量外)入れてさっと茹でる。
  • Step3
    冷ます
    冷水にとり、冷ます。
  • Step4
    酢味噌を作る
    白みそ、酢、砂糖を混ぜ酢味噌を作る。
  • Step5
    和える
    春菊の花を絞り、酢味噌と和える。

甘辛みそ和え

材料(4人分)

春菊の花 80~100g
A 味噌 80g
A みりん 大さじ1
A 酒 大さじ1
砂糖  大さじ2
サラダ油 大さじ1
  • Step1
    洗う
    春菊の花をきれいに洗う。
  • Step2
    Aを混ぜる
    Aをボウルに入れよく混ぜる。
  • Step3
    炒める
    フライパンにサラダ油をひき、①を炒め、しんなりしてきたら弱火にして②を加えて炒める。
  • Step4
    盛る
    全体が混ざったら砂糖を入れ、中火でいためる。全体に味がなじんだら火からおろし、粗熱を取り、器に盛る。

まとめ

春菊の花(つぼみ)は食べられますが、美味しくはありません。

葉も茎も花が咲くと硬くなり美味しくなくなってしまいますので、家庭菜園では収穫時期に気を付けましょう。多く収穫できた時は冷凍保存も活用できますよ。

春菊の花やつぼみができてしまっても、酢味噌や甘味噌と和えると苦みが抑えられ食べやすくなります。

味付けを工夫して食べたり、黄色く咲いた可憐な花を飾って香りを嗅いだり目で見て楽しんだり、春を感じてみてください。

1 Comment

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蕾だけをとって味噌炒めにしてみましたが、エグミが強烈であきらめました。
ゴマよく合うので、ごま油をかけても葉っぱの春菊の香りを凝縮したようなクセが強すぎて、味噌、油、醤油、酒あらゆるものに勝ってしまいました。
これは天ぷらでもダメな感じがします。

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