穴の開いたユニークな見た目が特徴のれんこんは、シャキシャキとした歯ごたえがやみつきになる野菜です。
きんぴらやサラダなど、食感が楽しくてついつい食べすぎてしまう、なんていう経験がある方もいるかもしれませんね。
しかし、れんこんを食べすぎるとどうなるのかはほとんど知られていないでしょう。
この記事では、れんこんの1日の適量と、食べすぎた時の対処法を解説していきます。
れんこんに含まれる栄養の効果、効能についても触れていきますので参考にしてください。
また、保存方法も紹介していますので、お家でのれんこんの保存の際にぜひ実践してみてください。
Contents
れんこんを食べすぎるとどうなる?
調理の仕方によって、シャキシャキした食感やホクホク食感にもなるれんこんはついつい箸が進んで食べすぎてしまうということもあるでしょう。
食べすぎるとどうなるのか、悪影響があるのかをまずは解説します。
下痢、腹痛
れんこんには食物繊維が豊富です。
食物繊維は腸内環境を整えて便秘の解消に効果がありますが、摂取しすぎると逆に腸への刺激が強すぎて下痢を引き起こしてしまうのです。
肥満
れんこんは、野菜類の中でも炭水化物が豊富な野菜です。
炭水化物はエネルギーの素になりますが、摂りすぎたものは体内で脂肪に変わってしまい、肥満の原因になります。
貧血
れんこんを切ってしばらくすると黒く変色してきますよね。
アクの原因であるタンニンの影響によるものです。
タンニンは鉄の吸収を抑制する作用があり、食べすぎると鉄不足になり貧血を引き起こす可能性があります。
貧血治療で鉄剤を服用している場合は、れんこんをたくさん食べるのは避けましょう。
栄養豊富なれんこんも食べすぎれば体に何らかの悪影響を与えることがわかりますね。
食べ合わせによって他の栄養の吸収にまで影響してきます。
含まれている栄養も、活かすも殺すも摂り方次第ということです。
れんこんを食べすぎた後の対処法は?
もしれんこんを食べすぎてしまった場合、すぐに症状が出てくるのは下痢や腹痛です。
食物繊維が腸を刺激して起こるもので、一時的なもので自然と収まりますが、痛みが強い場合や、下痢が収まらない場合は、次の方法を試してみてください。
整腸剤を飲む
当たり前のことですが、まずは腸の刺激を抑え、状態を安定させることが必要です。
温かい飲み物を飲む
下痢のときは脱水にも注意が必要です。
水分補給もしっかり行いましょう。
冷たいものを飲むと胃や腸をさらに刺激してしまうので温かい白湯がオススメです。
*紅茶や日本茶はダメです!
れんこんと同じくタンニンが多く含まれています。
れんこんの食べすぎ+お茶でタンニンを摂りすぎることになり、鉄の吸収が大幅に阻害される可能性があります。
特に女性は鉄分が不足して貧血になるリスクが高いので、れんこんを食べすぎたときはお茶を飲むのは避けた方が良いでしょう。
消化の良いものを食べる
れんこんを食べすぎた後の食事では、消化の良いものを食べることを意識してみてください。
良くかんで食べることも大事ですよ。
れんこんを食べすぎたとしても、何の症状も出ずに影響を感じない場合もあります。
症状が出なくても、体の中では様々な反応が起こり目まぐるしく消化と吸収が行われていることに変わりありません。
食べすぎたなと思ったら、消化の良いものをしっかり噛んで食べて、白湯を飲み、腸への刺激を防ぎましょう。
れんこんの1日の適量
れんこんの1日の適量は、100g程度と言われています。
直径8cmのれんこんを、厚さ3cmに切ったものがおよそ100gです。
薄くスライスにすれば25枚程度になります。
直径8cmをそのまま料理に使うと大きすぎるので、半月切りにしたものなら50枚ということですね。
れんこんのきんぴらなど、薄く半月切りにしたものを50枚なら1人分の量としては十分でしょう。
れんこんの栄養と効能
れんこんの栄養について解説していきます。
食物繊維
腸内環境を整えて、便秘の解消に役立ちます。
しかし、食べすぎると逆に下痢になってしまうので、摂りすぎには要注意です。
*腸内環境の整備で免疫アップ
腸の中には多くの菌がいて、免疫機能にも一役買っています。
食物繊維を摂取して腸内の環境を整えることで免疫力もアップし、外から来るウイルスや細菌に負けない体になります。
ムチン
れんこんをすりおろすと、山芋のような粘りが出ます。
食物繊維の一種であるムチンによるもので、胃の粘膜を保護し、消化を促進する働きがあります。
ビタミンC
れんこんに含まれているビタミンCは、炭水化物に守られているため加熱しても壊れにくい性質があります。
コラーゲンの生成に関与するビタミンCは美肌作りには欠かせない栄養素です。
抗酸化作用もあり、風邪予防にも効果があります。
タンニン
切って放置すると変色してしまう原因でもあるタンニンは、ポリフェノールの一種で抗酸化作用が強いのが特徴です。
風邪予防や老化防止に効果が期待できます。
タンニンは鉄の吸収を抑制する働きがあるので、貧血治療で鉄剤を服用している場合はなるべく一緒に摂ることは避けた方が良いでしょう。
れんこんの保存方法
れんこんは、
の方法で保存することが出来ます。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
れんこんの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!酢水につけると長持ちする?ご家庭でやりやすい方法で保存して、れんこんの美味しさを長く楽しんでください。
れんこんは、穴が開いたユニークな見た目が特徴の野菜です。
見通しが良いという意味を持たせて、縁起物として正月のおせち料理にも使われていますよね。
煮物やサラダ、炒め物などいろんな料理に使えて、食感も楽しいので、よく使うという方も多いでしょう。
栄養も豊富に含まれていて体に良い野菜ですが、摂りすぎてしまっては、その豊富な栄養も毒になり得ます。
適量を守って、美味しくれんこん料理を楽しみましょう。
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