さつまいもが腐る見分け方 切り口(カット)したときは?

長期保存ができるさつまいもですが、油断しているといつの間にか腐っていることがあります。

今回はさつまいもが腐っている時の見分け方や腐る原因について解説します。

色や見た目やカビ、臭いや食べた時の味など見分け方や、腐る原因となる保存方法などを細かくまとめていますので参考にしてください。

また、さつまいもを長持ちさせるための新鮮な選び方なども紹介しています。

さつまいもは日持ちのする野菜ですので、より美味しく安心して長い間食べられるよう、しっかり管理しましょう。

さつまいもが腐るとどうなる?見分け方

さつまいもの賞味期限は常温で約1か月と、長持ちする野菜です。

しかし、保存の状態が悪かったり、長期間放置してしまうと腐ってしまうことがあります。

ここでは腐っているさつまいもの特徴について解説します。

見た目

さつまいもは時間が経つと水分が抜け縮んでしまい、皮にシワができてきます。

少しシワができている程度なら食べられますが、さらに時間が経つと柔らかくなって傷んだりカビが生えてくることがありますので、皮がシワシワになってきたと感じたら早めに食べるようにしましょう。

普通さつまいもの皮はきれいな紫色をしていますが、傷み始めたさつまいもは皮が茶色く変色してきます。

特に、寒い場所で保存していると変色することがあります。

少し分かりにくいですが、変色のほかに皮にシワがある、触ると柔らかくなっている、異臭がするといった場合は腐っている証拠です。

また、皮に蜜のような光沢のある黒いシミがあることがありますが、これは変色やカビではなく「ヤラピン」というさつまいも特有の成分が固まったものです。

ヤラピンは整腸作用があり便秘解消などの効果があります。

体に害はなく黒くなった部分も食べられますが、苦味を感じることがあるので苦手な方は取り除いて食べましょう。

臭い

腐ってしまったさつまいもは酸っぱい臭いがしたり、腐敗臭や刺激臭がします。

異臭がする場合は、皮がシワシワになっていたり茶色く変色するなど見た目の変化や、触ると柔らかくなってしまっていることが多いです。

臭いがおかしいなと思ったら、触って確かめてみましょう。

カビが生えていることもあります。

カビ

さつまいもの保存状態が悪いと白い綿状のカビが生えてしまうことがあります。

この白カビは少量であれば洗ったり切って取り除くことで食べることが可能です。

白カビを見つけても諦めずに、処理をしてからしっかり加熱して早めに食べるようにしましょう。

また、場合によっては黒いカビが生えてしまうこともあります。

黒いカビは白カビと違い毒性が強く食べられません。

黒カビが全体に広がってしまっている時は残念ですが処分しましょう。

さつまいもには「ヤラピン」という黒いシミができる場合があります。

カビと違って洗っても落ちにくく、蜜のようなツヤがあります。

このシミは安全で食べることができますので、カビと間違えないようにしましょう。

美味しいさつまいもは甘味があり良い香りがしますが、腐ってしまったさつまいもは強い酸味があったり、嫌な臭いがします。

また、冷蔵庫で保存したさつまいもは低温障害を起こすことがあり、健康上の問題はありませんが苦味が出たり風味が落ちてしまう場合があります。

低温障害を起こしたさつまいもをそのままにしておくと腐る原因にもなりますので、寒い場所や冷蔵庫で保存するのはなるべく避け、風通しの良い15℃前後の場所で保存しましょう。

さつまいもが腐る原因は?

日持ちするさつまいもですが、保存状態によっては傷んだり早く腐ってしまうことがあります。

さつまいもを保存する際は、温度の湿度の管理が大切です。

温度

まず、保存場所の温度が低いと低温障害を起こし腐る原因になります。

涼しい場所では食べ物は腐りにくいと思いがちですが、さつまいもは暖かい地域で育つ野菜のため、寒さに弱いです。

さつまいもを保存する際の適温は12℃~16℃とされています。

湿度

そして、もう一つ大事なのが湿度です。

湿度が高すぎると水分で腐ったりカビが生える原因になり、湿度が低すぎると乾燥し早く傷んでしまいます。

適度に湿度を保つため、さつまいもを保存する際は一つずつ新聞紙で包み、段ボールやかごに入れて保存するようにしましょう。

ビニール袋は湿気が溜まりやすいのでさつまいもの保存には向きません。

また、さつまいもを外で保存したい場合ですが、夜や朝方に気温が下がることがあるため、新聞紙で包んでから段ボールか保温性のある発泡スチロールに入れて保存しましょう。

発泡スチロールは通気性が悪いため、時々蓋を開けて換気してください。

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さつまいもの切り口が腐っている見分け方

さつまいもカットしてみたら、切り口が変な色をしていることがあります。

ですが、変色していても食べられる場合もあるので、すぐ諦めずよく観察してみましょう。

食べられる場合

さつまいもをカットすると、白い汁のようなものが斑点状についていることがあります。

これはさつまいも特有の「ヤラピン」という成分で、整腸作用などの効果があり食べても問題ありません。

また、カットして保存したりしばらく置いておくと黒く変色することがありますが、これの正体もヤラピンです。

ヤラピンは酸化すると黒くなる性質があり、食べても害はありません。

この他にも、カットしたさつまいもが緑に変色することがありますが、これは「クロロゲン酸」というポリフェノールの一種です。

クロロゲン酸はアルカリ性のものに反応して緑に変色する性質があります。

ですので、てんぷら粉や塩などに反応して変色することがありますが、こちらも体には害のない成分なので食べても問題ありません。

カットしたあと、水に浸けておくことで変色を防ぐことができます。

食べられない場合

カットした際に茶色くなっていたり黒っぽく変色している時は、傷んでいたり腐っている場合があります。

触ってみて柔らかくなっていたり、刺激臭などの嫌な臭いがする場合は腐っています。

また、皮にカビが生えている部分をカットすると変色していることが多いです。

これらの変色は、さつまいもを寒い場所や湿度の高い場所で保存していると起こることが多いです。

カットしたさつまいもの保存方法

さつまいもは丸ごとの状態だと長持ちするのですが、カットしてしまうとすぐに傷んでしまいます。

カットした使いかけのさつまいもは、断面が乾燥しないようラップをしっかりと巻きつけ、保存袋に入れて野菜室で保存しましょう。

保存後は1~2日で使い切るようにしてください。

長期保存したい場合は、輪切りにカットするか、茹でて潰してから袋に入れ冷凍保存する方法もあります。

野菜のおうち公式サイトでは、さつまいもの詳しい保存方法についてもまとめています。

こちらも参考にしてください。

さつまいもの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!皮つきが長期のコツ

さつまいもの新鮮な見分け方

さつまいもを腐らせず長期間保存するためには、購入時にできるだけ新鮮なものを選ぶことも大切です。

新鮮なさつまいもとは

  • 表面(皮)が均等にきれいな色をしている
  • 凹凸や傷がなくなめらか
  • ふっくらと丸みがある
  • ひげ根がないもの
などが挙げられます。

ひげ根がたくさん生えていると繊維が多く、筋張っていることがあるので避けるようにしましょう。

また、両端の切り口に蜜のような黒いシミがついているさつまいもは、糖度が高い証拠です。

まとめ

さつまいもはしっかりと管理すれば長期保存ができる野菜です。

購入時にビニール袋などに入っていた場合は、少し手間でもビニールから出して新聞紙に包むだけで鮮度を保つことができます。

今回は腐っているさつまいもの特徴を紹介しましたが、なるべく腐らせないよう、気を付けて保存していきたいですね。

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