夏はなすが大袋で安く売られていたり、家庭菜園で収穫したり近所からおすそ分けで頂いたりとたくさん手に入ることが多いです。
大量消費したいけどなすを食べ過ぎると危険ではないか、と疑問になりますよね。
今回はなすを食べ過ぎると何が起きるのか、一日の摂取量やぬか漬けを食べる際の注意点についてまとめました。
煮ても焼いても美味しいなすですが、せっかくの美味しいなすも食べ過ぎて体に毒となってしまっては残念です。
なすがもたらす作用について理解し、正しく健康的に食べましょう。
なすを食べすぎるとどうなる?
なすに限らず、どんな食べ物でも食べすぎは体によくありません。
では実際なすを食べすぎた時はどのような症状が起こるのでしょうか。
詳しく説明します。
なすは体を冷やす
夏が旬のなすは、食べると体を冷やすという性質を持っています。
体を冷やす野菜は他にもトマトやきゅうり、冬瓜など夏が旬の野菜に多いのが特徴です。
近年の夏場は気温30度を超えることが当たり前なので、体を冷やしてくれる野菜を適度に摂取することは大切なことですが、食べすぎることで冷え性の悪化に繋がる場合があります。
なすの栄養素について
なすに含まれるミネラルの一種であるカリウムは体を冷やす作用や利尿作用があり、体内の塩分と一緒に熱も排出する効果があります。
適度に摂取することで体の熱を取り除き、夏バテ解消にも効果的です。
しかし、カリウムの摂りすぎは体を冷やしすぎることにもなり、冷え性にも繋がります。
そして、なすの90%が水分でできているということも体を冷やす原因になっています。
「秋なす嫁に食わすな」ということわざは、女性の冷え性が流産に繋がることを心配する様子から生まれたという説が有力です。
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なすの食べすぎの量は?
なすの含まれるカリウムは、なす100g中220mgで、きゅうりもよりも多く含まれています。
このカリウムはたくさん摂取しても体外へ排出され、過剰症の心配はありません。
ただしカリウムには利尿作用があり、なす自体もほとんどが水分でできているので、なすをたくさん食べると水分も多く排出され同時に熱も逃げてしまい、冷え性による胃腸の不調や生理痛の悪化にも繋がってしまいます。
一日何本までという明確な決まりはありませんが、多くても1~2本程度に留め、他の野菜とバランスよく食べた方が良いでしょう。
また、一日の摂取量を守っても毎日続けて食べると毎日体を冷やすことになってしまい体に良くありません。
続けて食べるときは一日半分から1本ほどを目安に食べましょう。
また、カリウムが正常に排出されるには腎臓の機能が十分である必要があります。
腎臓に障害がある場合はカリウムがうまく排出されず高カリウム血症に繋がる恐れがありますので注意が必要です。
やさいのおうち公式サイトでは、なすの保存方法についてもまとめています。
たくさんのなすをおいしく長期保存したい時などにぜひお役立てください。
https://yasaihouse.net/archives/915
なすのぬか漬けの量は?
健康に良いとされ最近注目を集めているぬか漬けですが、実はぬか漬けも食べすぎは禁物です。
その理由を解説します。
ぬか漬けには栄養がたくさん
ぬか漬けのぬかにはたくさんの栄養があり、主なもので
- カリウムやマグネシウムなどのミネラル
- ビタミンBやビタミンCなどのビタミン類
- 酵素
- 乳酸菌
といった栄養素が豊富に含まれ、漬ける野菜により栄養素はさらに増えます。
カリウムはなすにも含まれているので、なすのぬか漬けにはカリウムがよりたくさん含まれていると言えます。
上記で説明したように、カリウムは体外へ排出されるので過剰症の心配はありませんが、利尿作用による水分の排出と同時に熱も放出され、冷え性の悪化に繋がります。
ぬか漬けに含まれる塩分について
栄養がたくさん含まれるぬか漬けの食べすぎがなぜ良くないのか、それはぬか漬けに含まれる塩分が原因です。
一日に摂取できる塩分は5~7gですが、一般的なぬか漬けには100gあたり3~5gほどの塩分が含まれているとされています。
普段の食事ではぬか漬け以外にも塩分を摂取しているので、1日にぬか漬けを食べる量としては20~30g程度(なす1/4程)に留めておいた方が良いでしょう。
自分でぬか床を作っている場合は漬け時間を短くしたり、なすを切らないで丸ごと漬けるなどして塩分を抑えたり、漬けた後5分ほど水に浸けることで塩抜きすることができます。
まとめ
なすはどんな料理でも活躍し、食欲も出て夏バテ解消にはぴったりの野菜です。
ついついたくさん食べたくなってしまいますが、特に女性や妊婦さんは注意が必要です。
どんな野菜でも食べ過ぎは厳禁ですが、もちろん体によい栄養素をたっぷり含んでいますので、適度にバランスよく食べることが大切です。
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