姫竹(根曲がり竹)の保存方法|冷凍・冷蔵・期間と保存食レシピ!

姫竹は根曲がり竹とも呼ばれ、初夏に採取される山菜のひとつです。

ごく限られた期間に味わえるたけのこですが、保存方法を知っておくと長く楽しむことができますよ。

姫竹は細くて小さく、アクが少ないので下処理も調理も簡単です。

今回は姫竹の冷蔵や冷凍、干して保存する方法と保存期間、栄養を逃さず摂れる保存食レシピをご紹介します。

水煮の瓶詰の作り方も詳しくご紹介していますので、ぜひ作ってみてください。

旬の味と食感をいつでも楽しんでくださいね。

Contents

姫竹(根曲がり竹)の保存の仕方

瓶に詰めて脱気すると長期保存が可能になります。

数日のうちに食べるなら、茹でて水に浸け、冷蔵庫で保存します。

姫竹(根曲がり竹)の保存温度

10℃以下が良いでしょう。

瓶詰は常温でも保存できますが、温度の高いところに置くのは避けましょう。

姫竹(根曲がり竹)の保存方法まとめ

  • 常温・・・茹でて焼酎に漬ける
  • 冷蔵・・・茹でて水に浸す、または茹でて瓶に詰め、水または塩水を入れて脱気する
  • 冷凍・・・スライスして薄味をつけて煮汁ごと冷凍する
  • 干し・・・スライスして天日干しする

姫竹(根曲がり竹)の保存期間と賞味期限まとめ

  • 常温・・・焼酎に漬けて半年~10ヵ月
  • 冷蔵・・・3~4日、瓶詰は半年
  • 冷凍・・・1ヵ月
  • 干し・・・半年

姫竹(根曲がり竹)を常温保存する方法

姫竹は鮮度が落ちるのが非常に早く、アクが増えたり硬くなったりするので、採ったその日に、あるいは買ったその日に下処理を終えましょう。

下処理後に焼酎に漬けると、長く保存することができます。

姫竹(根曲がり竹)の常温保存法

焼酎漬けの方法をご紹介します。

  • Step1
    下処理
    茹でて皮をむく
  • Step2
    入れる
    大きめの瓶に25~35度の焼酎を入れる
  • Step3
    漬ける
    茹でた姫竹を入れる
  • Step4
    保存
    冷暗所に置く

姫竹(根曲がり竹)の常温保存の際の保存期間

10ヵ月ほど保存ができます。

食べるときは炒めるなどして火を通せば、アルコールは飛びます。

姫竹(根曲がり竹)の常温保存の際の栄養素は?

たけのこには食物繊維が多く含まれます。

便秘を予防するのはもちろん、コレステロールの吸収を抑え、体外に排出する働きがあります。

食物繊維は保存によって減ることはありません。

姫竹(根曲がり竹)を冷蔵保存する方法

長期保存なら下処理したあと瓶に詰めて保存する方法、数日のうちに食べるなら茹でて水に浸けておく方法があります。

瓶詰は常温保存もできますが、家庭で作ったものは冷蔵庫で保存したほうが安心です。

ジャムのように高い糖度がないので、どうしても悪くなりやすいためです。

姫竹(根曲がり竹)の冷蔵保存法

瓶詰にする場合、まず瓶を消毒する必要があります。

瓶の消毒方法は以下の通りです。

  • Step1
    洗う
    中性洗剤で瓶と蓋を洗う
  • Step2
    鍋に入れる
    瓶がすっぽり入る鍋に布巾を敷き、瓶と蓋を入れ浸るくらいの水を入れ、強火にかける
  • Step3
    煮沸する
    沸騰したら5分間、蓋は変形しやすいので3分間、煮沸したら取り出す
  • Step4
    乾燥させる
    布巾の上に置いてそのまま乾燥させる

瓶を取り出す時はトングなどを用い、火傷には十分注意してください。

消毒した瓶に、下処理をした姫竹を詰めて脱気をし、真空状態にします。

脱気の方法は以下の通りです。

  • Step1
    入れる
    下処理した姫竹を瓶にぴっちり詰める
  • Step2
    水を入れる
    水または塩水をひたひたに入れ、蓋を緩く閉める
  • Step3
    加熱する
    深い鍋に布巾を敷き、瓶を立てて入れ、瓶の8分目くらいまで水を入れて火にかけ、沸騰したら20~30分強火で加熱する
  • Step4
    再度加熱する
    蓋をしっかり閉めて、再度20分ほど強火で加熱する
  • Step5
    冷ます
    瓶を取り出し、逆さまにしてそのまま冷ます

蓋がへこんでいれば脱気できています。

塩水の濃度は、10~25%にします。

濃度が高いほど保存期間は長くなりますが、食べるときは塩抜きのために数時間~1日水に浸けておきましょう。

水煮のものはすぐに使えます。

数日で食べきるなら茹でて水に浸します。

  • Step1
    下処理
    茹でて皮をむく
  • Step2
    水に浸ける
    タッパーなどを使いひたひたの水に浸けておく
  • Step3
    保存
    1日ごとに水を替えながら冷蔵保存

姫竹(根曲がり竹)の冷蔵保存の際の保存期間

水に浸したものは1日ごとに水を替えて、3~4日で使い切りましょう。

瓶詰にしたものは瓶を開けなければ半年ほど保存できますが、開けてしまったら保存はききませんので、3~4日の間に使い切るようにしてください。

姫竹(根曲がり竹)の冷蔵保存の際の栄養素は?

姫竹にはカリウムやビタミンB群なども含まれますが、これらは水溶性のため下処理の際に流れ出してしまい、多少減ってしまうと考えられます。

姫竹をはじめとする山菜には、冬の間に溜め込んだものを排出してくれる効果があるといわれます。

瓶詰にして真空状態にすれば、大きく栄養素が変わることはありませんが、水に浸けただけのものはできるだけ早く食べたほうが、山菜のデトックス効果が高いと考えられます。

姫竹(根曲がり竹)を冷凍保存する方法

姫竹を冷凍すると香りが失われ、独自の食感がなくなるためあまりおすすめはしません。

どうしても冷凍したい場合は、カットして薄く味をつけて煮汁ごと冷凍しましょう。

そのまま冷凍してしまうと繊維が壊れ、水が出てスカスカの状態になってしまいます。

姫竹(根曲がり竹)の冷凍保存法

  • Step1
    下処理
    茹でて皮をむく
  • Step2
    カットする
    薄くスライス、または千切りにする
  • Step3
    味をつける
    水または出汁に醤油、みりん、酒をいれ、カットした姫竹を入れて煮る
  • Step4
    保存
    冷まして煮汁ごと袋やタッパーに入れ、空気を抜いて冷凍する

野菜マルシェのなのか

  • 冷凍するときにはなるべく薄く平らにする
  • アルミのトレイにのせると早く冷えやすい
  • 冷凍室を強に設定するとなおよし

味は薄めにつけると使い回しが利きます。

姫竹(根曲がり竹)の冷凍保存の際の保存期間

1か月を目安に使い切りましょう。

姫竹(根曲がり竹)の冷凍保存の際の栄養素は?

冷凍によって大きく栄養素が変わることはありませんが、シャキシャキとした食感はなくなります。

姫竹(根曲がり竹)を冷凍したあとの解凍方法

袋ごと水につけるか、鍋に移して加熱して解凍します。

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姫竹(根曲がり竹)を干す保存方法

姫竹は干して保存することもできます。

姫竹の香りや食感は変化してしまいますが、保存は長くすることができます。

姫竹(根曲がり竹)の干す保存法

  • Step1
    下処理
    姫竹を茹でて皮をむく
  • Step2
    カットする
    乾きやすいようにスライスする
  • Step3
    干す
    網やざるなどに並べ、天日干しする
  • Step4
    保存
    乾燥剤とともに保存する

姫竹(根曲がり竹)の干す保存の際の保存期間

乾き具合によって保存期間は変化します。

カラカラに乾いていれば常温でももちますが、冷蔵庫で保存したほうがカビの心配がありません。

乾燥剤を一緒に入れて保存袋で密閉し、冷蔵庫に入れて半年を目安に使い切りましょう。

姫竹(根曲がり竹)を干した後の戻し方

軽く洗って一晩水に浸けて戻します。

姫竹(根曲がり竹)を干す保存の際の栄養素は?

たけのこと同様にカリウム、ビタミンB群、食物繊維などが凝縮され、栄養価が上がると考えられます。

姫竹(根曲がり竹)のカット(切った)後の日持ちする保存方法は?

姫竹(根曲がり竹)の保存方法 使いかけ

姫竹はそのままだと保存できないので、その日のうちにすべて下処理をしてしまいましょう。

姫竹(根曲がり竹)の長持ちさせる保存方法

下処理後に瓶詰にして加熱殺菌処理し、真空状態にして保存します。

姫竹(根曲がり竹)を瓶詰する保存方法

姫竹を茹でて皮をむき、煮沸消毒した瓶に隙間なく詰めて水または塩水を入れ、瓶を脱気して真空にします。

脱気のやり方ですが、深い鍋に姫竹と水を入れた瓶を立て、蓋を軽く閉めて、瓶の8分目まで鍋に水を入れて強火にかけます。

沸騰したら20分、そのまま加熱します。

ミトンなどを使って蓋をしっかり閉め、再度20分加熱します。

瓶を取り出し、逆さまにしてそのまま冷まします。

蓋が少しへこんでいれば、脱気ができています。

姫竹(根曲がり竹)の丸ごと保存

姫竹は採取したその瞬間からどんどん劣化が進みます。

アクがでてえぐみが強くなり、硬くなっていきます。

丸ごとでも保存するのは難しいです。

姫竹(根曲がり竹)の保存容器や保存袋

瓶詰の瓶は耐熱のものを使います。

消毒の時に蓋が変形してしまったり、瓶詰を開けるときに蓋に穴をあけたりしてしまったら、蓋だけ売っていますので取り替えましょう。

姫竹(根曲がり竹)の皮の剥き方(下処理)

  • 良く洗って、先の部分を斜めに切り落とす
  • 包丁かピーラーで、細いほうから根元に向かって1ヵ所だけ皮をそぐ
  • 皮を開くようにむく

姫竹(根曲がり竹)の茹で方

  1. 塩を入れた湯で7~10分茹でる
  2. 冷水にとる
  3. 根元の硬い部分を切り落とす
姫竹は皮付きのまま茹でたほうが、香りがなくならず皮もむきやすくなるのでお勧めです。

1か所皮をそいだ後に茹でて、冷水にとって皮をむきます。

茹でてから一晩水に浸けておくとわずかなアクも取り除かれます。

姫竹(根曲がり竹)の土付き(泥付き)の保存方法

姫竹は泥付きの状態でも保存がききませんので、すぐに下処理をしましょう。

土や泥はしっかりと落とさないと、雑菌が入って腐敗する原因になりますので根元の硬い部分とともに切り落とし、良く洗いましょう。

たけのこの保存方法やあく抜きの方法はこちらでもご紹介しています。

たけのこの保存方法|冷凍・冷蔵・保存期間と保存食レシピ!来春まで保存できる!

姫竹(根曲がり竹)の見分け方と選び方

瓶詰にした姫竹が悪くなった場合の見分け方をお伝えします。

腐っている場合の見分け方

腐り具合は以下に当てはまると危険です。

  • 異臭がする
  • 水が濁っている
  • 蓋が膨らんでいる

新鮮な選び方

新鮮な選び方は、以下の通りです。

  • 水が濁っていない
  • 瓶に詰めた時と状態が変わらない

姫竹(根曲がり竹)の旬

5月初旬から6月下旬にかけて採取されます。

姫竹(根曲がり竹)について

姫竹は竹ではなく、千島笹(チシマザサ)という笹の若芽です。

山陰、信越、東北地方、北海道が主な産地で、雪国でタケノコというと姫竹のことを指します。

地域によって姫竹、根曲がり竹、月山竹などと呼ばれます。

根曲がり竹と呼ばれるのは、若芽が出るときはまだ雪が多く、雪の重みで根元が曲がることからそう呼ばれます。

インターネットでも採れたてが販売されており、たけのこのようなアクがないので手軽に食べることができます。

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姫竹(根曲がり竹)の保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方

姫竹(根曲がり竹)の保存食の種類

  • 汁物
  • 漬け物
  • 炒め物

姫竹(根曲がり竹)の保存食レシピの簡単作り方と保存期間

根曲がり竹とサバのみそ汁
信州ではおなじみの食べ方です。

冷蔵庫で1~2日保存できます。

姫竹(根曲がり竹)の常備食人気レシピの作り方と保存期間

姫竹で作る自家製メンマ
冷蔵庫で3~4日保存できます。

姫竹(根曲がり竹)の漬物・酢漬けの作り方の保存食レシピと保存期間

根曲がり竹の甘酢漬け
下処理済みの姫竹を使います。

冷蔵庫で1週間保存できます。

姫竹(根曲がり竹)の保存食冷凍レシピ

細竹の子(姫竹)の炊き込みご飯
1食ずつラップに包み、冷凍で2週間保存できます。

姫竹(根曲がり竹)の長期保存できる日持ちレシピ

姫竹の浅漬け
冷蔵庫で1週間保存できます。

姫竹(根曲がり竹)のお弁当のおかず

姫竹と豚バラの味噌炒め
冷蔵庫で1~2日保存できます。

姫竹(根曲がり竹)の保存食筋トレ

鶏肉と姫竹の炒め煮
冷蔵庫で2~3日保存できます。

まとめ

スーパーでは姫竹の水煮パックが売られていますが、生の姫竹の味や香りにはかないません。

生の姫竹が手に入ったら、きちんと保存してその味と食感を長く楽しんでくださいね。

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