にんじんが安くてついたくさん買ってしまったときや直売所ではにんじんが葉っぱ付きで安く手に入ることもありますよね。
今回はにんじんを上手に冷凍や冷蔵で保存すれば長期保存ができる保存方法を詳しくご紹介していきます。
にんじんは意外にも足が早く傷んでしまうため、適切な保存方法をお伝えします。
Contents
にんじんの保存の仕方
にんじんは、買ってきてからどんな野菜でもいえますが、畑と同じ状態、収穫前と同じように保存することが大事です。
よくやりがちなのが、スーパーで買ってきた袋ごと、冷蔵庫に保存
にんじんの保存は、冷蔵庫には立てることが基本!
常温でも冷蔵庫で保存するときで同じです。
にんじんを洗う時にはスポンジで表面を優しくこすってください。
にんじんの皮のすぐ下には、βカロテンがあるので薄く削るぐらいにしましょう。
そして、β-カロテンは、切り方で半分になってしまうことも。β-カロテンは中心から外側に栄養を送っているため、外側は中心より2.5倍のβ-カロテンがあります。
土の中で育ったにんじんは体を温める食材です。冬に旬を迎えるものや寒い地域で収穫できる野菜は体を温めるので、冷え性改善にも役立ちます。
ニンジンをカット(切った)して保存するときには、調理の用途によりますが、外側と内側を一緒に食べれるように、輪切りに切るのが一番良いです。
にんじんの保存温度
にんじんは、品質も損なわない貯蔵温度が0~5℃になっているので、冷蔵が適しています。
にんじんの保存方法
- 常温・・・常温で保存できるのは、気温が低めの冬がおススメ。夏場は気温が高く腐りやすくなります。
- 冷蔵・・・冷蔵庫ににんじんをそのまま新聞紙で包み、たてて保存しましょう。
- 冷凍・・・千切りや薄くいちょう切りにして冷凍保存します。
- 干し・・・にんじんを干すと保存期間は増え、旨みも増します。
土での保存方法はこちらでご紹介しています。
にんじんの保存 土に埋める方法や畑は?農家の知恵にんじんの保存期間と賞味期限まとめ
- 常温・・・冬であれば常温は可能で、冷暗所で2週間ぐらいが目安。夏は常温より冷蔵保存で。
- 冷蔵・・・冷蔵庫では、2~3週間が目安
- 冷凍・・・1か月
- 干し・・・1ヵ月
にんじんの葉っぱ
にんじんの葉っぱ付きは、ぜひ捨てずにふりかけなどに調理しましょう。葉っぱが主の葉にんじんやニンジン菜もあります。
にんじんを常温保存する方法
にんじんを常温で保存する方法をご紹介します。
にんじんの常温保存方法
にんじんは、常温だとシワシワになりやすく、気温が高い夏はにんじんには苦手な季節で貯蔵温度を軽く超えてしまいます。
にんじんを冬に常温で保存するなら、涼しい場所で新聞紙に包み保存しましょう。
暑さを避けて気温が涼しくなってきたら、常温でも可能ですが、冷蔵庫で保存したほうが長持ちすることができます。
にんじんの常温保存の際の保存期間
にんじんを常温した際の保存期間は、3日です。
にんじんの常温保存の際の栄養素は?
にんじんを生のまま常温保存すると、にんじんに含まれいてる酵素アスコルビナーゼがビタミンCを破壊するので、ビタミンCは減少していきます。
にんじんを冷蔵保存する方法
にんじんの冷蔵保存の方法をご紹介します。
にんじんの冷蔵保存法
新聞紙で1本ずつ包みビニール袋に入れて立てて保存しましょう。
茹でてしまったにんじんも冷蔵庫で保存できます。容器に入れ、冷蔵庫で保存することができます。
我が家で、にんじんをビニール袋に入れて冷蔵庫で保存したら、ビニール袋の口をしっかりしばったためか、水滴がビニール袋の中にできていました。
ビニール袋の口も緩めにしめてください。
にんじんの冷蔵保存の際の保存期間
1本そのままのとき・・・二週間ほど保存
使いきれず残ったとき・・・3~4日ぐらい
細かく切ってしまったとき・・・2日ぐらい
茹でてしまったとき・・・冷蔵庫で1週間程度
にんじんの冷蔵保存の際の栄養素は?
にんじんを冷蔵保存すると、少しずつ水分が蒸発していきます。中心部がカスカスになる前に食べきりましょう。
にんじんを冷凍保存する方法
にんじんの冷凍保存法
にんじんは生でもサッと茹でて冷凍することもできます。
生のまま冷凍保存
千切りしたり薄く切ったいちょう切りもそのまま保存袋にいれてください。
茹でて冷凍保存
大きめに切った乱切りなどは、食感が悪くなるので、冷凍には不向きですが、輪切りをサッとゆでて冷凍すれば煮物などにすぐに使えます。
茹でたにんじんも粗熱をとり、冷ましてから保冷部袋に入れて、金属バットに入れて急速に冷やします。
にんじんの冷凍保存の際の保存期間
にんじんの冷凍した際の保存期間は、1か月です。
にんじんの冷凍保存の際の栄養素は?
にんじんを冷凍すると、ビタミン類に変化が起こるものと起こらないものがあります。
ビタミン水溶性ビタミンは大きく栄養価が落ちますが、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D、Eは変化はありません。
にんじんの冷凍を解凍する方法
にんじんを冷凍して解凍するときには、生か茹でてあるかで解凍方法が違います。
生のにんじんを冷凍したときは、凍ったまま調理します。
茹でて冷凍したにんじんは、電子レンジで解凍しましょう。冷凍したにんじんの自然解凍は水分が染み出てきて栄養も一緒に流れています。
にんじんを干す保存方法
にんじんを干す保存方法をご紹介します。
にんじんの干す保存法
にんじんは、干して保存する方法をご紹介します。
- Step1カットする皮はむかず、乱切り、輪切り、細切りに切る
- Step2干すカットしたにんじんを干し専用の網カゴやザルで1~4日間干す
- Step3保存保存袋に入れて保存
干すことで甘みが増すにんじんです。
食感もコリコリするので、味も濃くなります。
ドライ
- 輪切り乱切り・・2~4日間、乾燥具合を確かめてカラカラになるまで
- 細切り・・1~3日間
セミドライ
- 輪切り乱切り・・3~6時間
- 細切り・・30分~2時間程度
にんじんの干す保存の際の保存期間
にんじんを干す保存期間は、
- セミドライは冷蔵庫で1週間程度
- ドライは、細切りが1週間、乱切り輪切りは3週間
保存袋に入れて保存します。
にんじんを干した後の戻し方
にんじんは、薄切りや細切りであれば、水につけて戻します。
輪切りは大きいので、お湯につけて戻します。
にんじんをつけてもどした後の水は甘みがあるので、漬け水ごと茹でるとよいです。
にんじんの干す保存の際の栄養素は?
にんじんは干すと、ビタミン類が減少します。特に水溶性のビタミンであるビタミンB1、ビタミンB2、葉酸やビタミンB12、ビタミンCが水溶性が減少します。
日光に浴びると増えるものは、ビタミンDですが、にんじんにはほとんどありません。
にんじんの栄養まとめ
にんじん根(生100g) | にんじん根(茹で100g) | にんじん根(冷凍100g) | |
ナトリウム | 28mg | 23mg | 64mg |
カリウム | 300mg | 270mg | 170mg |
β-カロテン(ビタミンA) | 8600μg | 8500μg | 9800μg |
にんじんは、冷凍するとβカロテンが増えていますね。β-カロテンやビタミンAは生のままだと上手く取れないので、油で調理したり加工することで栄養価が増します。
カリウムは、余分な塩分を体の外に排出する動きがあり、むくむの改善になりますので、昨今の食事が塩分が多いですからにんじんは毎日の食事でとりたいですね。
にんじんは、電子レンジで加熱するとビタミンCの流出を防ぐことができますよ。
にんじんをラップで保存する方法
にんじんをラップで保存したいとき、1本そのままをラップで包むと乾燥を防ぐことはできますが、水分がラップの中で湿り腐りやすくなります。
にんじんをラップで保存したい場合は、冷凍するときに小分けするときに使用したり、1本使い切れず半分残った場合は、空気に触れないようにしっかりラップで包みましょう。
切り口が空気に触れると、日持ちしません。早めに使い切りましょう。
にんじんを冬と夏の保存方法の違い
にんじんは、常温でも保存できるのが冬です。
気温が涼しくなると、冷暗所で保存してください。常温保存のときでも、にんじんを新聞紙で包み立てて保存が基本です。
にんじんは夏に保存する際、冷蔵庫が基本です。常温では保存ができません。
夏は冷蔵庫で保存しましょう。
にんじんをカット(切った)ときの保存方法
にんじんをカットしたら、ラップをして茹でて冷凍するか、切った面をラップでしっかり密着させてから冷蔵して保存しましょう。常温での保存はできません。
にんじんの見分け方と選び方
にんじんの見分け方と選び方を説明していきます。
腐っている場合の見分け方
- カビが生えている
- 全体にシワシワ
- ぬるぬるしている
- 切ると中身がぐちゃぐちゃ
- 酸っぱい臭いがする
腐る原因として、
- にんじんの葉ッぱをつけたままにした
- 湿度が多い場所での保存
- 切ったそのままでの保存
- 水気がついたままにした
ことがあげられます。
切ったときに、中心部分が白いことがありますが、葉っぱをつけたままにしたせいで栄養が取られてしまったのです。
食べても問題はありませんが、残念ながら繊維質ですので美味しくはありません。
新鮮な選び方
では、新鮮なにんじんの選び方をご紹介します。
- 葉の付け根の切り口が小さい
- 表面がなめらか
- ツヤがある
- ひげ根が少ないもの
- 葉がついているときはしおれてないこと
- にんじんの根っこが枯れてない
- 濃いオレンジ色
新鮮なにんじんを選んでも保存方法が間違っていると、長持ちしません。
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にんじんの保存食と常備菜人気簡単レシピの作り方
にんじんの保存食レシピをご紹介します。
にんじんの保存食の種類
にんじんの保存食には、きんぴらにしたり、にんじんしりしりがあります。
お肉の付け合わせで出てくるグラッセは甘みがありますね。また甘みがあるにんじんなので、離乳食にもよく使えます。
にんじんの保存食・常備食レシピと保存期間
にんじんをたくさんとれるにんじんしりしりをご紹介します。
にんじんを1本丸ごと使うきんぴらも簡単にできますよ。
どちらも2.3日の保存期間を目安に食べきるようにしてください。
にんじんは、保存方法や切り方、油を使った調理法によって栄養が変わってきます。
アンチエイジングも期待できるにんじんを毎日摂取できるように、ご自分に合った保存方法を選んでみてはいかがでしょうか。
にんじんの保存 土に埋める方法や畑は?農家の知恵
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