ピーマンの種は食べれる?ワタの栄養効果がスゴイ!

ピーマンの種やワタはヘタごと取り除いて食べるのが当たり前!

ではありません。

実はヘタも含めてピーマンの種やワタも食べれるのです。

種やワタは皮よりも栄養豊富で、ピーマンをヘタもあわせて丸ごと食べずに捨てるのはもったいないですよ。

今回は、ピーマンの種やワタを食べた方が良い理由を栄養面から解説します。

でも、種やワタの食感が気になって苦手に感じる場合もあるかもしれません。

ピーマンを丸ごと使って美味しく食べれるレシピもご紹介します。

今まで捨てていた種やワタを上手に使って、ピーマンの栄養をしっかり取り入れましょう。

ピーマンの種は食べれる

ピーマンの種は食べれます。

そもそもピーマンの種を取り除くのが当たり前だと思われてきたのは、

  • 見栄えの良さ
  • 食感の良さ
  • 独特の苦味の抑制
のためだと考えられます。

確かにピーマンの種やワタが混ざっていると、食べにくいと感じたり、見た目が良くないと思ったりするかもしれません。

でも、見栄えや食感、苦味が特に気にならないようであれば、わざわざ苦労して種やワタを取り除く必要はないのです。

ピーマンの種やワタを食べると、

  • 栄養が摂れる
  • 調理時間が短縮できる
  • 生ゴミが減る
  • 食感が良くなる
といったメリットがあるのです。

ただし、ピーマンの中にはまれに虫が入ってしまう場合があります。

ピーマンの表面に小さな穴が開いていたり、ちょっとした傷みがあったりするときは、種の部分もよく確認してから食べましょう。

また、ピーマンを丸ごと調理するときには、細かい土やほこりを落とすために、ヘタ部分をしっかり洗ってから使います。

ピーマンの種やワタの栄養

ピーマンの種やワタは捨てるものと思われがちです。

でも、種やワタは栄養が豊富で捨ててしまうのはもったいないのです。

種やワタにはピーマンの皮にはない栄養素も含まれていて、健康と美容のためにも丸ごと食べるのがおすすめです。

ピーマンの皮と種やワタの栄養の違い

ピーマンは緑黄色野菜でビタミンCが豊富です。

でも、ピーマンの栄養素はそれだけではないのです。

皮や種、ワタの栄養素を比較してみると、次のようになります。

部位 栄養素 メモ
  • ビタミンC
  • βカロテン
  • 食物繊維
  • カリウム
  • ビタミンE
  • ビタミンP
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • 鉄分
  • カルシウム
  • ポリフェノール
  • ビタミンCは一般的に熱に弱いと言われるが、ピーマンは組織がしっかりしていて、加熱しても損失は少ない。
  • βカロテンが特に多く含まれ、免疫力アップや風邪予防に良いとされる。
  • ビタミンC
  • ビタミンA
  • ビタミンB群
  • カリウム
  • カプサイシン
ビタミン類や、体内の余分な塩分を排出し、むくみを改善するカリウムが多く含まれている。
ワタ
  • カプサイシン
  • カリウム
ワタには多くのカプサイシンが含まれる。

コレステロール値の上昇を抑制し、冷え性対策やダイエットにも効果がある。

ピラジンは皮の10倍

ピーマンには注目すべき栄養素があります。

香り成分であるピラジンという珍しい栄養素が含まれているのです。

ピラジンは、

  • 血液の流れをスムーズにする
  • 脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化の予防
  • 薄毛の改善
  • 冷え性の改善
に効果があります。

ピラジンによる血行促進が、あらゆる効果につながっています。

ピーマン嫌いの原因は苦味にあると言われます。
苦味は、

  • 渋みの「クエルシトリン」
  • 特有の香りの「ピラジン」
とが合わさることで出てきます。

実はピラジンは、苦味の原因でもあるのです。

ピラジンの比較

ピラジンの量は、皮<種・ワタであり、ピラジンは特に、ピーマンの皮よりも種やワタに多く、皮の10倍の量も含まれているのです。

ピーマン1個当たりの具体的なピラジンの量は残念ながら見つかりませんでしたが、捨てることの多い種やワタの方がピラジンが豊富であることが分かりました。

そのため、ピーマンの皮よりも種やワタの方が苦味があると言えます。

苦味がどうしても気になるときは取り除くのも仕方ありませんが、調理によって緩和することはできます。

ピーマンの種に毒?

ピーマンの種には栄養が豊富に含まれていることが分かりました。

でも、種にはアルカロイドという天然毒があるとも言われます。

ピーマンは外敵である昆虫から身を守るために皮や種の部分に毒を持つようになったのです。

毒と聞くと、種を食べない方が良いのでは?と思われるかもしれませんが、ごく微量しか含まれておらず、人間が食べても影響はないので特に心配する必要はありません。

しかも、加熱によって消えてしまう毒でもあります。

ちなみに、ピーマンの種が黒くなっている場合がありますが、毒とは関係ありません。

種が黒くなるのは、

  • 生育中の何らかの事情
  • 鮮度の悪化
が考えられます。

毒ではなく食べても問題はありませんが、ピーマンの鮮度が落ちていて種が黒い場合は廃棄しても良いと思います。

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ピーマンの種やワタを一緒に食べれるレシピ

種やワタ自体は、きゅうりのようなさっぱりとした味わいです。

どんな味つけにも合いますが、苦味があるため、やや濃いめにすると食べやすいと思います。

調理してしまえば、食感も意外と気にならず、プチプチ感がクセになるかもしれません。

ピーマンの種・ワタごと肉詰め

材料(2人分)

  • ピーマン…4個
  • 合い挽き肉…200g
  • 玉ねぎ…1/2個
  • 塩・こしょう…少々
  • 卵…1個
  • パン粉…20g
  • 小麦粉…適量
  • オリーブ油…大さじ1
  • ケチャップ…大さじ3
  • ウスターソース…大さじ3
作り方
  • 手順1
    ピーマンはよく洗って、縦半分に切る。種やワタは取らずにそのままにしておく。玉ねぎはみじん切りにする。
  • 手順2
    合い挽き肉、玉ねぎ、卵、パン粉、塩・こしょうを練って肉だねを作る。
  • 手順3
    ピーマンの内側に小麦粉を薄くまぶし、肉だねを詰める。
  • 手順4
    フライパンにオリーブ油をひき、肉側から蒸し焼きにする。反対側も蒸し焼きにする。
  • 手順5
    ケチャップとウスターソースを混ぜ合わせたタレをかけて完成。
種やワタをあえて取らない肉詰めは、
  • 肉だねが外れにくくなる
  • 歯応えが良くなる
といったメリットがあります。

ピーマンの丸ごと蒸し浸し

材料(2人分)

  • ピーマン…6個
  • 水…100cc
  • めんつゆ…大さじ2
  • すりおろししょうが…適量
  • かつおぶし…適量
作り方
  • 手順1
    ピーマンはヘタをつけたままよく洗い、竹串で数カ所穴を開ける。ヘタが気になるときは取り除いても良い。
  • 手順2
    水、めんつゆ、すりおろししょうがを混ぜ合わせ、調味液を作る。
  • 手順3
    耐熱皿にピーマンをならべて、2.で合わせた調味液をかける。
  • 手順4
    電子レンジで500W・3分程度加熱する。全体的に柔らかくなっていない場合は、さらに1分ずつ加熱する。
  • 手順5
    ピーマンが柔らかくなったら、お皿に盛りつけてかつおぶしをかけて完成。
レンジでチンするだけで簡単に食べれる一品です。

ピーマンから流れ出た栄養分も、たれと一緒に食べれます。

ピーマンの種まとめ

「ピーマンの種やワタは取り除くもの」という常識のような考え方は、実は非常にもったいないのです。

種やワタは食べることができ、しかも、普段食べている皮の部分よりも栄養が豊富なら、食べない理由はありませんよね。

ピーマンの種を取り除くのは意外と面倒で、時間のロスにもなっていると思います。

ピーマンの種やワタも一緒に調理してしまえば栄養も摂れて、時間も短縮できて一石二鳥。

種やワタを食べるからと、特別な調理法をしなければならないわけではありません。

ピーマンの種やワタを外さずに、普段と同じように調理するだけです。

栄養豊富な種やワタも、ぜひ取り入れてみてくださいね。

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