キャベツの芯 取り方から食べれるレシピまで総まとめ

キャベツの芯は食べれるのかどうかについて気になったことがあると思います。

実はキャベツの芯には葉よりも栄養が多く含まれているので、捨てるのは勿体ないですよ。

今回は、キャベツの芯の取り方やレシピについて詳しく解説しています。

また、キャベツの芯が黒くなっているものはカビなのかどうかについても触れています。

キャベツの芯の使い方を知ると、今まで捨てていた部分を再利用することができ、健康な体も手に入れられて一石二鳥なので、活用してみてください。

キャベツの芯の取り方

キャベツは炒めたり煮たり万能に使える野菜ですが、キャベツの芯を取ると保存期間が伸び、長くおいしく食べられるようになります。

芯を残したままだと葉の栄養を奪って成長しようとするので、鮮度がどんどん落ちます。

これからご紹介する芯の取り方を参考にして、保存する前に芯を取りましょう。

丸ごとキャベツの芯の取り方

  • 手順1
    キャベツを芯を上にしてまな板に置く。グラグラする場合は下に布巾などを置いて固定する。
  • 手順2
    果物ナイフや細くて長めの包丁を、芯の中心に向けて少し斜めに入れて、引き抜く。
  • 手順3
    キャベツを少し回し、同じように芯の中心に向けて包丁を入れる。
  • 手順4
    5~6回に分けて一周ぐるっと切れ目を入れて、手で芯をまわして取りだす。
  •  
MEMO
  • 硬くて切り込みが入れにくい場合には、芯に十字の切り込みを入れてから行うとやりやすくなります。
  • 芯をくりぬいてできた穴は、濡らしたキッチンペーパーを詰めてキャベツ全体を新聞紙に包んで保存すると長持ちします。
  • キャベツの芯をくりぬくグッズも800円~2000円で様々なものが売っているので、必要な時は活用してみてください。

半分に切ったキャベツの芯の取り方

  • 手順1
    キャベツの切り口の断面の方を下にしてまな板に置く。
  • 手順2
    芯の横から中心に向かって斜めに切り込みを入れる。
  • 手順3
    反対側と芯の上部分から同じように芯の中心に向かって切り込みを入れ、芯に向かって「U」をひっくり返したような形になるように3~4か所に切り込みを入れる。
  • 手順4
    手で芯を取り除く。
MEMO
  • やりにくければ4分の1にカットしてから行うとやりやすいです。

4分の1に切ったキャベツの芯の取り方

  • 手順1
    キャベツの断面を下にしてまな板に置く。
  • 手順2
    芯に沿って斜め下に芯を切り落とす。

【キャベツの芯】栄養は?

キャベツの芯にはカリウムやカルシウム、リン、マグネシウムが葉の部分の約2倍も含まれており、ビタミンCも芯の周辺に多く、実はキャベツの中で最も栄養があります。

食物繊維も芯にはたっぷり含まれ、ダイエットや腸内環境改善効果があります。

ちなみに、芯の部分は1kgのキャベツで150g(全体の15%)もあるため、芯を捨ててしまうとゴミも沢山でることになります。

ゴミを減らし、健康な体を手に入れられるため、キャベツの芯を上手に活用しましょう。

栄養素 葉との比較 栄養素の働き
カリウム 約2倍 高血圧予防
カルシウム 約2倍 骨の強化やイライラ解消
リン 約2倍 骨や歯、細胞の材料になる
マグネシウム 約2倍 骨を作る、筋肉を収縮・神経の鎮静化
ビタミンC 芯の方が多い 抗酸化作用、美肌効果
ビタミンU 中葉に多い 胃液の分泌を抑えて粘膜を修復する。別名「キャベジン」
ビタミンK 不明 出血を止める、骨格の形成
食物繊維 芯の方が多い 腸内環境改善・コレステロール排出を促す
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【キャベツの芯】食べれるレシピ

くりぬいた後の芯は、スライサーなどで薄く切って軟らかく煮ると食べやすくなり胃にも優しくなります。

しかしビタミンやカリウムが流出してしまうため、気になる方は漬物にするか、スープやみそ汁にして汁ごと摂取することがおすすめです。

また、じっくりと加熱することでうま味成分「グルタミン酸」がでて美味しくなるので、野菜だしの代わりに使ってもおいしいです。

薄く切って干して冷凍しておくとだしに使いやすいですよ。

また、フードプロセッサー等で細切れにして餃子やハンバーグやチャーハンの具にすると経済的ですし、歯ごたえがあり満腹感も増してダイエットになります。

中華スープ

干しシイタケを入れることでビタミンDがキャベツのカルシウムを吸収しやすくしてくれます。

〇材料(2人分)

キャベツの芯 150g
にんじん 1/3本
干しシイタケ(スライス) 適量
長ネギ 5㎝
500cc
(A)鶏ガラスープの素 小さじ2
(B)ウェイバー 小さじ1
(B)酒 大さじ2
ごま油 大さじ1/2
お好みで少々

〇作り方

  • 手順1
    キャベツの芯をそぎ切りにする。
  • 手順2
    にんじんは千切り、ネギは薄切りにする。
  • 手順3
    鍋に水とAを入れキャベツの芯を軟らかくなるまで煮る。軟らかくなったら②と干しシイタケ、Bを入れて加熱する。
  • 手順4
    最後にごま油と塩で味を調えて完成。
MEMO
  • 春雨やわかめ、卵、ベーコン、もやし、生姜、ニンニク等お好きな材料で作ってもおいしくいただけます。
  • キャベツの芯を薄く切って使いたい場合はスライサーを使うと簡単です。

漬物

暑い日にさっぱりと食べられて、塩分補給にも最適です。

〇材料(2人分)

キャベツの芯 150g
小さじ1
(A)塩昆布 15g
(A)酢 10ml(小さじ2)
(A)ごま油 大さじ2
(A)輪切り唐辛子 小さじ1

〇作り方

  • 手順1
    キャベツの芯は黒い部分を切り落とし、よく洗い、水分を取ってそぎ切りにする。
  • 手順2
    保存用袋に塩を入れて袋の口を閉めて袋の上から全体をよくもんで混ぜ合わせ、5~10分おき、出てきた水分を絞るようにして捨てる。
  • 手順3
    袋にAを入れて混ぜ合わせ、冷蔵庫で2時間以上寝かせたら完成。
MEMO
  • 混ぜ合わせる時は、袋の口を少し開けて、袋の底を下から上に向かってポンポンと叩きながら行うと良く混ざります。

キャベツの芯が黒いのはカビ?

キャベツの芯が黒い点がついている場合はカビではなく、色素成分の「アントシアニン」という無害なもので食べても問題ありません。

「ゴマ症」「内部黒変症状」と呼ばれていて、キャベツなどのアブラナ科の野菜にみられます。

低温にさらされた場合ポリフェノールの一種である「アントシアニン」という色素を生成します。

「ゴマ症」が現れたキャベツは水分を多く含み、劣化しやすいともいわれているので、早めに使い切りましょう。

また、酸っぱいにおいがしたりぬめりが出ている場合は腐っているので食べることはやめましょう。

キャベツの芯まとめ

キャベツの芯には栄養がたっぷりで、食物繊維も豊富に含まれているので腸内環境改善やダイエットにも最適です。

捨ててしまうのは勿体ないので、ご紹介した方法で料理に活用してみてくださいね。

ちなみに、芯の味や食感がどうしても苦手という方には食べる以外の活用方法があります。

くりぬいたキャベツの芯を水に浸けておくと根が生えてくるので、それを土に植え替えるとキャベツができます。

興味のある方はチャレンジしてみてください。

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