キャベツの食べ合わせ とんかつは理にかなっている?

キャベツには相性があり、足りないところを補うように組み合わせると効果がたくさん得られたり、相性の悪い組み合わせをすると栄養が少なくなることがあります。

今回は、キャベツの食べ合わせで良いものと悪いものをそれぞれ解説しています。

妊婦におすすめの組み合わせや、キャベツの食べ合わせのランキングも載せているので、参考にしてください。

料理によく登場するキャベツの食べ合わせについて正しく知って、栄養を効率よく取り入れて元気な体を作りましょう。

キャベツの食べ合わせで良いもの

キャベツは特徴的な栄養素のビタミンUが豊富に含まれています。

ビタミンUは胃酸の分泌を抑え粘膜の修復を助け、胃・十二指腸潰瘍を予防する働きがあるとされていて、「キャベジン」とも呼ばれ胃腸薬に使用されています。

また、ビタミンC、カルシウムの量は淡色野菜の中ではトップクラスで、ビタミンKも多く含まれています。

ビタミンUとCはともに疲れた肝臓を助けてくれます。

どちらも水溶性なので、水にさらすのは短時間にし、スープにして汁ごと飲むと栄養を残さず摂れます。

生のまま食べることがおすすめですが、体を冷やし胃腸に負担がかかるので、さっと炒めることで栄養はそのままで胃腸にやさしくなります。

栄養価の高いキャベツと相性の良い食べ物を見ていきましょう。

 

胃を守る

とんかつ(揚げ物)
  • とんかつ(揚げ物)の油分から胃を守ってくれる。
  • キャベツのビタミンCが肉に含まれる鉄の吸収を上げる。
  • キャベツのビタミンKが油とともに吸収されやすくなる。
ヨーグルト 消化吸収に優れており、胃酸の濃度を低下させ胃粘膜の保護をしてくれる。
マグロ・イワシ 魚の脂肪に含まれる不飽和脂肪酸EPAには、胃液の分泌量を決めたり、胃の粘膜を強化したりする働きがある。
山芋・オクラ・納豆
  • ネバネバに含まれるムチンが胃の粘膜を保護し、消化吸収を助ける。
  • 納豆に含まれるビタミンKはキャベツのカルシウムを骨に吸着してくれるためおすすめ。
トマト
  • トマトもキャベツも消化を助ける作用があり、一緒に食べることで消化器系の働きを整える。
  • 彩りがよく、食欲アップにつながる

肝機能を守る

カキ・シジミ・アサリ
  • キャベツのビタミンC、Uとともに、「タウリン」肝機能を強化する。
  • キャベツに足りない鉄分を豊富に含み、キャベツのビタミンCの作用で吸収しやすくするので貧血予防にもなる。

栄養を補う

にんじん・ホウレン草などの緑黄色野菜
  • キャベツに不足しがちな抗酸化作用があるβ-カロテンが多く含まれている。
  • β-カロテンは体内でビタミンAになり、胃の粘膜の再生をしてくれる。
干ししいたけ ビタミンDがキャベツのカルシウムの吸収率を上げてくれる。
チーズ カルシウムの吸収率が上がり、骨粗鬆症を防ぐ。

キャベツの食べ合わせで悪いもの

キャベツと相性の悪い食材を組み合わせると、栄養が十分に摂れなかったり、体に影響を及ぼしたりする場合があります。

ただし、食べる時に工夫することでカバーできる場合もあるので、対処法も合わせてみていきましょう。

コーヒー・緑茶・紅茶
  • 鉄分はビタミンCによって吸収率が高まるが、食後のコーヒー・緑茶・紅茶に含まれる渋み成分「タンニン」は鉄分のビタミンCへの働きを低下させ、貧血の悪化につながる可能性がある。

食後時間をおいて飲むか、「タンニン」を含まない麦茶やほうじ茶を選ぶ。

  • カフェインがカルシウムの吸収を阻害する。
きゅうり等の夏野菜 体を冷やす作用がある。

醤油・大葉・生姜等の体を温める食材を使ったドレッシングをかける。スープなどで温めて食べる。

インスタント食品・スナック菓子 含まれるリンがカルシウムの吸収を阻害する。
アルコール 腸管でのカルシウムの吸収を阻害する。
MEMO
キャベツやきゅうり、にんじんに含まれるアスコルビナーゼがビタミンCを壊すと言われてきましたが、ビタミンCは変化するだけで体内で元に戻り吸収されることが、近年の研究で分かっているため問題ありません。
スポンサードリンク

キャベツの栄養が取れる食べ合わせベスト3!

第3位:キャベツ+きのこ

キャベツときのこを食べ合わせると

  • 骨粗しょう症予防
  • 血中コレステロールを抑える
  • 動脈硬化予防
  • がんの増殖抑制
  • 便通が良くなる

等の良い効果がたくさんあります。意識して料理に取り入れてみてくださいね。

第2位:キャベツ+チーズ

チーズはビタミンCと食物繊維以外すべて含まれる準完全栄養食品なので、足りない栄養をキャベツで補うと、お互いの栄養バランスが良くなります。

キャベツに含まれるビタミンCは体内でたんぱく質の合成を促す働きがあります。たんぱく質を豊富に含むチーズとの食べ合わせで、体の中でたんぱく質の合成が行いやすくなります。

また、キャベツのカリウムがチーズの塩分を排出してくれる効果もあり、高血圧の予防になります。

是非、サンドイッチに一緒にはさんで食べたり、スープに入れたりピザにしたり、お好きな方法で食べてみてください。

第1位:キャベツ+とんかつ

キャベツに含まれるジアスターゼやビタミンUがとんかつの油から胃を守ってくれます。

食べる順番は、キャベツを先に食べることがおすすめです。キャベツの食物繊維が油の吸収を穏やかにし、血糖値がゆっくりと上がるようにしてくれるので肥満や糖尿病予防に役立ちます。

ちなみに、豚肉はヒレ肉のほうがロース肉よりヘルシーで、鉄分もビタミンB1も多く含まれています。

キャベツのビタミンCは鉄分の吸収率を上げるので、キャベツとヒレ肉のとんかつの組み合わせは一番理想的でおすすめです。

キャベツの食べ合わせで妊婦におススメは?

キャベツには妊娠中に必要な栄養素の「葉酸」「カルシウム」が含まれていますが、鉄分はあまり含まれていないため、「あさり」や「しじみ」、「牛肉」、「ホウレン草」を一緒に摂りましょう。

ホウレン草など、植物に含まれる鉄分は吸収されにくいため、動物性のタンパク質とキャベツ(ビタミンC)を一緒に摂ると吸収しやすくなります。

春キャベツを手に入れることができたら、軟らかくて甘みがあり食べやすいのでおすすめです。

鍋にキャベツと牛肉の薄切り、トマトやチーズを塩コショウをしながら重ねて水を少し入れて煮ると、簡単に栄養たっぷりな料理ができますよ。

耐熱容器に入れて手軽に電子レンジでチンでもいいです。

汁ごと食べると栄養を残さず摂れます。

その時の食欲に応じてチーズを抜いたり、牛肉を「あさりの水煮缶」にして和風だしを入れたり、コンソメやケチャップやソースを入れたり、好みの味にしてみてください。

つわりがひどくて食べられないときは無理をしないで、食べられるものを食べてくださいね。

キャベツの食べ合わせまとめ

キャベツは手に入りやすく、和洋中いろいろな料理に合わせることのできる野菜ですが、栄養がたっぷりで相性のいい食材がたくさんある事がわかりました。

昔からとんかつにキャベツが付いてくるのは理にかなっていたんですね。

キャベツだけ食べても得られない効果も、他の食材と食べ合わせることで得られたり、吸収しやすくなります。

色々な食べ合わせを覚えて、新しい組み合わせのキャベツ料理を楽しんで健康な体を手に入れてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です