菜の花 河原に生えている野生は食べれる種類はある?採る時期も解説!

菜の花はスーパーで買って食べるのがほとんどですが、河原には野生の菜の花が咲いています。

河原の野生の菜の花は同じように食べれるのか迷いますよね。

河原にある野生の菜の花は、スーパーの菜の花とは違う味に感じられる場合もありますが、実は食べることができるのです。

今回は、河原に咲いている野生の菜の花が食べれるのかどうか、野生とスーパーの菜の花の違い、野生の菜の花の採る時期や種類について解説します。

野生の菜の花とスーパーの菜の花が同じように見えながら、食べれるのかどうかに違いがあるのかを見ていきましょう。

野生の菜の花は食べれる?

春に河原を歩いていると、黄色い菜の花が一面に咲いていますね。

鮮やかな黄色を見ていると、野生の菜の花も、スーパーの菜の花と同じように食べれる気がしたことがあると思います。

菜の花には、

  • 食用
  • 観賞用
  • 油用

があると言われますが、どれも食べることはできます。

花が咲く前のつぼみのときは食用に、花が咲いたら観賞用に、花が散って種になったら油に、とどれも同じ菜の花に変わりはありません。

野生の菜の花はすべて食べることはできますが、風味の好き嫌いは人によって分かれるかもしれません。

野生の菜の花は育った環境によっては、スーパーで売られている栽培されたものよりも苦味やアクが強く、茎が固い可能性があるのです。

野生の菜の花を食べるときには、

  • 虫や汚れがついていることがあるため、良く洗って加熱してから食べる。
  • 周囲の葉が黄色や茶色に枯れているのは除草剤の影響による可能性があり、その周辺の菜の花は摘まないようにする。
  • 菜の花と一緒に食べれない雑草が混ざっていないか、菜の花に似ている植物ではないか、しっかり確認する。

といったことに注意が必要です。

除草剤さえなければ、野生の菜の花は無農薬で安全と言えますね。

菜の花以外のものは摘み取らず、調理前にもう一度チェックしてください。

野生とスーパーの菜の花の違いは?

そもそも、「菜の花」という植物があるわけではなく、アブラナ科の植物の花をまとめて菜の花と呼びます。

野生の菜の花は、

  • セイヨウカラシナ
  • セイヨウアブラナ

がほとんどで、セイヨウカラシナの方が多く見られます。

どちらも、食用や油用として日本に入ってきた菜の花が野生化したものとされています。

一般的にスーパーで売られているのは、

  • なばな(菜花)
  • はなな(花菜)
  • アスパラ菜

などで、菜種油の原料になるセイヨウアブラナを品種改良したものが多いです。

野生とスーパーの菜の花を比べてみると、表のようになります。

特徴 野生 スーパー
  • セイヨウアブラナよりもだいぶ花が小さい。
  • 花びらがが2つくっついたように見える。
  • 花は一つずつぽつりぽつりと枝の先につく。
  • 花が大きめで、見応えがある。
  • 花びらは丸みを帯びている。
  • 固まって花がつく。
  • 葉と茎はそれぞれ別に、葉が単体で伸びる。
  • ギザギザしていて葉に細かい切り込みがある。
  • 葉が茎をくるむようにつく。
  • 脇芽の出てくる辺りに葉が固まってつく。
  • 葉は丸みを帯びている。
  • 温かい地域であれば2月~3月、寒い地域であれば3月下旬~5月。
  • 旬の時期は2月~3月頃。早ければ1月から販売される。
風味
  • 基本的にはスーパーの菜の花と大差はないが、苦味や辛味が強い場合がある。
  • つぼみごと食べられるように食用として品種改良されていて、ほろ苦い中にも甘味があり、食べやすい。

野生の菜の花とスーパーの菜の花は、花や葉といった見た目に大きな違いがあると言えます。

ただ、花が咲く前に食べるのが美味しいため、スーパーのものは花を見る機会はほとんどありません。

野生の菜の花の良さとしては、摘んですぐに調理すれば、スーパーに並んで時間が経過したものよりも新鮮で、菜の花本来の味を知ることができるところにあると思います。

アブラナ科の植物には他にも、

  • かぶ
  • 白菜
  • キャベツ
  • ブロッコリー
  • 大根
  • カリフラワー
  • ケール
  • チンゲン菜
  • 水菜
  • 小松菜

などがあり、収穫時期を逃してしまった野菜から花茎が伸びてきて菜の花が採れます。

私は白菜やチンゲン菜、小松菜を栽培してもすべて採らないで、あえて放置しておきます。

春になり、菜の花としてまた食べれるのが楽しみでもあります。

菜の花の元になる野菜によって味も変わってくるため、違いを楽しむのも春の醍醐味です。

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野生の菜の花の採る時期や食べれる種類はある?

野生の菜の花を食べるのであれば、摘むタイミングが非常に重要になってきます。

菜の花が満開の頃は見る分には非常にきれいで写真に納めたいほどですが、茎が固く、苦味も強くなってくるので、食べるのには向かないかもしれません。

花が咲く前のつぼみのタイミングで採ることができれば、新鮮な菜の花が食べれます。

ただ、先にご説明したように、育つ環境によっては、つぼみの時期にすでに茎が固くなっていたり、苦くなっていたりする場合も全くないわけではありません。

野生の菜の花はつぼみの状態で見つけるのは難しく、花が咲いてから見つけることが多いと思います。

そこで、菜の花の「摘んだ花茎から新しい花芽が出てくる」という特性を活かして美味しい菜の花を見つけましょう。

方法は、

  • 手順1
    野生の菜の花で、満開になっているところを摘む。
  • 手順2
    4~5日後にまた同じ場所に行ってみる。
  • 手順3
    つぼみの状態の菜の花を見つけ、収穫する。

です。

花が咲く前の食べ頃の菜の花を摘めますよ。

最初に摘んだ満開の菜の花は、家に持ち帰って飾って楽しみましょう。

野生の菜の花で食べれる種類は、河原にあるほとんどの野生種である

  • セイヨウカラシナ
  • セイヨウアブラナ

です。

地域によっては、ハマダイコンの菜の花も採れるようですが、ほとんどはこの2種類です。

一般的に、セイヨウカラシナよりも、セイヨウアブラナの方が辛味が少なくて食べやすいとされています。

他の雑草との見分け方は、「野生とスーパーの菜の花の違いは?」でご紹介した表を参考にしてみてください。

まとめ

河原を歩いていて、きれいに咲いた菜の花を見ると、食べたくなってしまいますよね。

野生の菜の花も、しっかり洗って加熱すれば、安心して食べることができます。

ただし、野生の菜の花はスーパーの菜の花のように品種改良はされていないため、苦手に感じる人もいるかもしれません。

長めにゆでたり、味つけを変えてみたりと、工夫すれば美味しく食べれます。

黄色の鮮やかな花が咲いている菜の花は観賞用としてはオススメですが、食用には向きません。

食べる場合は、花が咲く前のつぼみのタイミングで採りましょう。

河原で菜の花を見つけたときは、食べ頃のものがないか探してみるのも、新しい散歩の楽しみ方かもしれませんね。

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