きゅうりの苦い理由は古いから?食べれる?苦味を取る方法もご紹介

きゅうりを食べようとして、苦いと感じたことがあると思います。

きゅうりは古いと苦くなると思われがちですが、実はきゅうりが苦くなるのには他に理由があるのです。

苦いと思ったときは、そもそも食べても良いのか不安になってしまいますよね。

今回は、きゅうりが苦くなる理由や、食べても問題はないのかどうか、食べる場合に苦味を減らす方法について解説します。

きゅうりの中身が茶色に変化している場合もありますが、苦味と変色や食中毒との関係についても解説します。

きゅうりの苦味についての知識があれば、苦いときでも食べれるかどうかが分かるようになってきますよ。

きゅうりが苦い理由は古いから?

きゅうりが苦くなるのは古いからではなく、きゅうり自体に含まれる苦味成分に関係があります。

きゅうりが苦い主な理由には、

  • 苦味成分が多い個体
  • 不適切な栽培環境
  • 肥料の窒素

の3つが挙げられます。

それぞれの理由について、詳しく解説します。

苦味成分が多い個体

苦味成分の元は、「ククルビタシン」と呼ばれます。

ククルビタシンは、一般的には微量しかきゅうりに含まれないため、苦味はほとんど感じられません。

栽培環境などに特に問題はなくても、たまたまククルビタシンを多く含んでしまうことがあります。

そのようなきゅうりに当たると、苦味や渋味までも感じてしまいます。

不適切な栽培環境

ククルビタシンの量は、栽培環境の少しの違いでも変わってきます。

たとえば、

  • 夏の水分不足
  • 冬の継続的な低温
  • 日照不足

によって、きゅうりは苦くなります。

きゅうりは、成分の95%が水分でできていて、天候に左右されやすい野菜です。

きゅうりは水分を保つために、育つ過程でたっぷりの水分を必要とし、水分不足はストレスとなります。

夏野菜であるきゅうりは低温も得意ではなく、冬に継続的な低温が続くこともストレスです。

ストレスから身を守るために、きゅうりはククルビタシンを増やすのです。

肥料の窒素

きゅうりを栽培するときに使われる肥料には窒素やリン酸、カリといった成分が含まれています。

特に窒素が多く含まれる肥料で栽培されたきゅうりは、ククルビタシンが増えやすいと考えられます。

肥料を過剰に与えることも、きゅうりにとっては負担になってしまうのです。

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きゅりが茶色だと苦い?食中毒のサイン?

きゅうりを切ってみると中が茶色になってしまっている場合があります。
特に、

  • 種の部分が変色している
  • 内側に茶色の丸形ができている
  • 全体的に茶色になっている

といった状態が多いです。

きゅうりが茶色くなるのは、

  • 低温に長時間さらされてしまい、果肉褐変症という現象が起きてしまった
  • 収穫から日数が経過し、腐りかけている

ことが関係しています。

茶色くなったきゅうりは、苦味が強くなる場合もあります。

うっすらと茶色になっている程度であれば食べても大丈夫ですが、茶色が濃く水分も抜けているときは、食べない方が良いです。

変色に加えて、

  • 触感がフニャフニャして、柔らかくなっている
  • 表面にヌメリがある
  • 異臭がする
  • カビが生えている

ときは腐っている可能性があるので食べないでください。

茶色になったきゅうりは、食中毒になるおそれがあり、ひどいときには腹痛や吐き気、下痢などの症状が現れるのです。

きゅうりによる食中毒の原因はさまざまありますが、真ん中が茶色になっているものを食べた場合が多いとも言われます。

きゅうりが茶色く、強い苦味を感じたときは食中毒のサインだと考えて食べないようにしましょう。

きゅうりが苦いと食べれる?

少しの苦味であれば、食べても問題ありません。

ただ、きゅうりの苦味成分には中毒性があります。

苦味成分を大量に摂取した場合に食中毒を引き起こす可能性があり、注意が必要です。

あまりに強い苦味を感じたときには食中毒のサインかもしれないため、食べずに捨てた方が良いと思います。

ちなみに、「強い苦味」とは、ゴーヤよりも苦く、口がしびれる程度と言われます。

苦味成分が多いか少ないかは見た目では判断できません。

食べたときに、いつもとは違う強い苦味を感じるかどうかがポイントです。

きゅうりが食べれる場合には、食べる前の一工夫で苦味を緩和することができます。

きゅうりの苦味を取り除く方法には、

  • 塩でもむ
  • ヘタでこする
  • 塩で板ずりする

といったものがあり、まとめると表のようになります。

方法 やり方 ポイント
塩でもむ  

  1. 手のひらに塩をつける。
  2. 10~15秒ほどきゅうりをもむ。
  3. よくもんだら、水でしっかり流す。

 

きゅうりから水分が出てくる程度までよくもむ。この水分と一緒に苦味成分が出てきて、苦味が気にならなくなる。
ヘタでこする
  1. きゅうりを横に置き、両端を少しだけカットする。
  2. 切り落としたヘタときゅうり本体の切り口をクルクルとこすり合わせる。
  • ヘタと切り口とは左右取り違えないで、右のヘタは右の切り口と合わせるといったようにするのがポイント。
  • こすり合わせたときに白い泡状の液体が出てくるが、この液体に苦味成分が混ざっている。
塩で板ずりする きゅうりに塩をまぶして、手のひらを使ってまな板の上で転がす。 しっかり転がすと、きゅうりから水分が出てくるが、この水分と一緒に苦味成分が流れ出る。

3つの方法は新たな手間をかけずに、調理しながら簡単に苦味を取ることができるので、おススメの方法です。

下準備の段階で苦味を取り除けるなら、やってみる価値はあります。

ただ、苦味を取り除いても強い苦味が残ってしまう場合には、浅漬けやぬか漬け、煮込み料理にすると、苦味が緩和されて食べやすくなりますよ。

薄い輪切りにしてみると、苦味はまろやかになります。

きゅうりが苦いまとめ

きゅうりを食べて苦味を感じてしまうことがありますが、腐ってさえいなければ、食べても問題はありません。

ただし、苦味成分を大量に摂取した場合に食中毒症状が起こる可能性もあり、注意が必要です。

苦くなるのは、古くなったからではなく、きゅうりに何らかのストレスが加わり、身を守ろうとした結果でもあります。

苦いきゅうりも、少し手を加えることによって気にせずに食べれるようになります。

きゅうりはみずみずしくてサッパリしたものが美味しく、生で食べることも多いですが、苦味がある場合のポイントも押さえておくと安心して食べれますね。

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