パスタやラタトゥイユなどで活躍するズッキーニ。
ズッキーニを使った料理を作りたくてほかの野菜を切ったあとに、ズッキーニがない、という事実が判明とき、どんな野菜が代用として使えるのか気になるところです。
ズッキーニはきゅうりに見た目が似ていますが、味や食感の特徴は大きく異なるので、代用として使うときはちょっと注意が必要です。
きゅうりをズッキーニの代用にして料理としてあうもの、あわないものをご紹介します。
なすや、韓国かぼちゃなどはズッキーニに食感も似ていて代用として使いやすい野菜です。
それ以外にもいくつかの野菜がズッキーニの代わりに使えます。
代用にできる野菜の特徴を知って、どう活用すればほかの野菜がズッキーニの代わりになるのか考えて、上手に野菜を使い回してみてくださいね。
Contents
ズッキーニの代用はきゅうり?
ズッキーニによくにた野菜に、きゅうりがあります。太くて、つるりとしたものだったりすると、本当にズッキーニによく似ていますね。
しかし、きゅうりがズッキーニの代用になるか、という観点から考えると、全く使えなくもないですが、やや難しいと言わざるをえません。
ズッキーニもきゅうりも、ウリ科の野菜ではあるのですが、ズッキーニはウリ科きカボチャ属、きゅうりはウリ科キュウリ属の野菜です。
きゅうりはズッキーニに比べて水分が多く、食感も味も異なります。
ズッキーニもきゅうりも、生食も加熱して食べることもできますが、どちらかといえばズッキーニは加熱して、きゅうりは生で、という調理法が好まれます。
料理や用途によっては、代用とみなせなくもないですが、これじゃない…という違和感は残ってしまいます。
サラダ ズッキーニをきゅうりで代用
若いズッキーニはサラダで食べることもあります。
ミントやバジルのフレッシュリーフやトマトなどと合わせると彩りのよいサラダになりますが、このようなサラダなら、ズッキーニをきゅうりで代用しても彩りよくおいしく食べることができます。
炒め物 ズッキーニをきゅうりで代用
彩りよく各種の具材を炒め合わせる炒め物をつくりたい時に、ズッキーニがなかったら、きゅうりで代用することもできます。
ただ、きゅうりは加熱すると水分が出やすいこと、独特の青臭いような香りがでるので、炒めすぎないように、さっと合わせる程度で使うといいです。
加熱する前に、軽く塩を振ってしばらくおき、出てきた水分をとってから炒め物に使うといいですね。
彩り的にはズッキーニの代わりになります。
でも、食感は違うので、ズッキーニがメインの料理の場合、ズッキーニの代用にきゅうりを使うのはあまりむきません。
ズッキーニの代用にあうもの(むくもの)
ズッキーニの代用として使える野菜をいくつか、特徴と合わせてご紹介します。
かぼちゃのなかま
韓国かぼちゃ | 韓国かぼちゃ、エホバクは、サクサクした皮と、加熱するととろっとする柔らかい果肉が特徴の野菜です。
果実を若取りして食べる野菜で、見た目も食感もズッキーニににています。 韓国かぼちゃを、ツル性ズッキーニと紹介して種や苗を販売している種苗会社もあるくらいです。 韓国かぼちゃなら、炒めてパスタなどと合わせたり、フライにしたり、ラタトゥイユなどのようにトマト味で煮込んでもよくなじみ、ズッキーニの代用になります。 |
西洋かぼちゃ、日本かぼちゃ | ズッキーニの代わりに、いわゆるふつうのかぼちゃをつかうこともできます。
食感は異なりますし、熟したかぼちゃはズッキーニよりも甘いという違いはありますが、カロテンが多く、油脂との相性がよいのは、ズッキーニもかぼちゃも同様です。 |
かぼちゃの種類を解説!
ズッキーニとふつうのかぼちゃは同じ仲間とはいえ、見た目や味が違いますよね。
いわゆるふつうのかぼちゃは、西洋かぼちゃの系統で、もっとも多く流通しているのが西洋栗かぼちゃと呼ばれるものです。
バターナッツかぼちゃやつるくびかぼちゃ、すくなかぼちゃなどは日本カボチャの系統です。
西洋かぼちゃや日本かぼちゃは、熟してから収穫し、収穫後も貯蔵しておくことで適度に水分がぬけ、甘味がますかぼちゃです。
西洋かぼちゃは、粉質のデンプンが多く、ほくほくとした食感が特徴です。
日本かぼちゃは、西洋かぼちゃよりは水分が多く、ねっとりとした食感になります。
ズッキーニはペポかぼちゃの系統であり、さらに未熟なうちに若取りする点で、西洋かぼちゃや日本かぼちゃとは異なり、味や食感に差が生まれるのです。
ちなみに、韓国かぼちゃは日本かぼちゃの系統に属します。若取りして食用にするところがズッキーニと同じです。
なすのなかま
なす | なすは、加熱すると果肉がとろりとした食感になること、油脂との相性がよく、くせがすくなくていろいろな味付けに馴染むので、ズッキーニの換わりに炒め物、煮物、揚げ物などに使うことができます。
見た目や色は、ズッキーニとは違いますが、食感は似ています。 |
ピーマン、パプリカ | ピーマンやパプリカも食感はやや違いますが、ズッキーニの代用になる野菜です。
ピーマンより、肉厚で甘味のあるパプリカの方がズッキーニに近いです。 |
根菜のなかま
根菜のなかまも、使い方によってはズッキーニの代わりになります。
玉ねぎ | 生の玉ねぎは、香りもあり、辛みもあるのでズッキーニの代用にはむきません。
しかし、玉ねぎは加熱すると香りが和らぎ、柔らかな食感に変化するので、炒め物や揚げ物、煮物などにズッキーニの代用として使えます。 |
大根 | 色味も見た目もあまりズッキーニに似ていない大根ですが、くせがなく、いろいろな味付けになじみます。
和食のイメージがありますが、トマトやコンソメなどとも好相性で、ズッキーニの代わりに使うことができます。 水分が多いので、煮こむものやスープにむいています。 軽く下ゆでしてラタトゥイユにいれても、トマト味のスープがしみこんでおいしくなりますよ。 |
にんじん | ズッキーニはカロテンの多い野菜ですか、にんじんもカロテンの多いことが特徴です。
黄色いにんじんなどは、色味的にも黄色いズッキーニに似ていますね。 カロテンは水に溶けにくくて熱に強く、油脂とともに摂取すると吸収の効率がいい野菜です。 にんじんは、根菜の中でも歯応えがあるのが特徴ですが、下ゆでして柔らかくしてから、炒め物や煮物などに使えば、食感もズッキーニにやや近くなります。 |
きのこ類
見た目は違いますが、くせのないきのこ類も炒め物や煮物でズッキーニの代用になります。
エリンギ | 独特の歯応えのあるエリンギですが、くせがなく、いろいろな味付けになじみます。
ズッキーニの代わりにエリンギを使うときは、斜め切り、輪切りなど、繊維をたちきるようにカットすることで、柔らかく食べることができます。 |
まいたけ | まいたけもくせがすくなく、柔らかいきのこです。
手でざっくりほぐして加熱する料理に使います。 茶色いまいたけは茶色い色がほかの具材にもうつりやすいので、白いまいたけの方がズッキーニの代用にむいています。 |
ズッキーニの代用にあわないもの(むかないもの)
香りの強い野菜
ニラ、セロリなど、香りの強い野菜、個性的な味の野菜はズッキーニの代用にはむきません。
歯応えが特徴的な野菜
ごぼうや水菜などのように、独特の歯応えが魅力的で加熱してもあまり柔らかくならない野菜もズッキーニの代用にはむいていません。
ズッキーニの代用まとめ
ズッキーニの代わりに使える野菜を表にまとめました。
野菜 | 色 | 食感 | 味 | 栄養 |
きゅうり | ◎ | × | × | × |
韓国かぼちゃ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
かぼちゃ | ◎(黄ズッキーニ) | △ | × | ◎ |
なす | × | ◎ | ◎ | × |
ピーマン、パプリカ | ◎ | △ | △ | ◎ |
玉ねぎ | × | 〇 | ◎ | × |
大根 | × | △ | 〇 | × |
にんじん | 〇(黄ズッキーニ) | △ | 〇 | ◎ |
エリンギ、まいたけ | × | △ | ◎ | × |
まとめ
南欧風のイメージのあるズッキーニですが、意外といろいろな野菜が代用できます。
ズッキーニのどんな部分を大切にして料理したいかによって、代用する野菜を使い分けていくといいですね。
食感を大切にしたいなら、韓国かぼちゃやなす、彩りを大切にしたいなら、緑色や黄色の野菜、カロテンを取りたいなら、赤やオレンジの色味が強い野菜がむいています。
中でも、韓国かぼちゃは様々な面でズッキーニににており、ズッキーニの代用の万能選手といえます。
ズッキーニの代用に他の野菜を使ってみることで、新しいおいしさの発見につながることもあります。それぞれの野菜の特徴を踏まえつつ、いろいろな野菜でズッキーニを代用してみてくださいね。
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