なすはどんな調理法でも楽しめ、さまざまな食材と合わせてよく食べる野菜ですよね。
なすにも食べ合わせの良い食材と悪い食材がありますが、なすの食べ合わせについてはあまり知られていないかもしれません。
なすの食べ合わせを考えると、なすの栄養をより効果的に取り入れることができます。
今回は、トマトや豚肉などなすと一緒に食べる機会の多い食材の良い・悪いや、妊婦におススメの食べ合わせについて解説します。
よく食べる野菜であるからこそ、食べ合わせについて覚えておくと、献立を考えるときにも役立ちますね。
Contents
なすの食べ合わせが良い食材
なすを単独で食べるよりも、他の食材と組み合わせることで、なすの栄養素をさらに効率的に摂取できるようになります。
栄養の面から、なすとの食べ合わせが良いとされる食材を見ていきましょう。
食材 | 効果 |
トマト |
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きのこ |
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ブロッコリー |
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ピーマン |
|
うなぎ | 免疫力アップ |
きゅうり | 暑気あたり |
チーズ | 肝臓を守る |
じゃがいも | 同じナス科の仲間。食べ合わせると高血圧の予防になる。 |
たまねぎ | 整腸作用 |
普段何気なく食べ合わせているものにも、身体にメリットが多くあったのですね。
なすの食べ合わせが悪い食材
なすの食べ合わせが悪い食材は、そばです。
なすは夏野菜の一つで、ビタミンやカリウムなどの栄養も含まれますが、成分の90%は水分です。
なすは水分が多いことから、身体を冷やす働きがあります。
食べ合わせが悪いとされるのは、この冷えに理由があり、そばもなすと同様に身体の熱を奪い、冷やそうとします。
たとえば、なすの漬物+ざるそばのように、夏の定番の食事である組み合わせも、実は注意が必要なのです。
夏バテしているときに、クーラーのよく効いた部屋で、冷たいなすとそばを食べると身体が冷えすぎてしまい、腹痛や下痢などを引き起こす可能性もあります。
身体の冷やしすぎは、代謝や内蔵の働きも悪くなってしまいます。
なすとそばを一緒に食べたいときには、どちらかを温かいものに変えてみると、冷やす作用が緩和されます。
たとえば、
- なすの天ぷらや煮物+ざる
- そばなすの漬物+温かいそば
など、調理法を工夫することで、美味しく安心して食べれるようになります。
そばにネギや七味といった薬味はつきものですが、実は身体を温め、冷え防止に役立っています。
なすの栄養が取れる食べ合わせベスト3!
なすと食べ合わせの良い食材と悪い食材について見てきました。
なすの紫色の色素・ナスニンには、
- 活性酸素の働きを抑える
- 老化防止
- 動脈硬化・高血圧の予防
- ガン予防
- 目の疲労感・視力の回復
といった効果があります。
ナスニンの働きを助ける栄養素は、
- βカロテン
- ビタミンC
で、なすとこれらを含む食材を食べ合わせることで、抗酸化作用がアップします。
ここでは、なすの栄養をしっかり取れる食べ合わせのベスト3をご紹介します。
第3位:なす+ワカメ
なすにはカリウムが豊富に含まれています。
カリウムは余分なナトリウムを排出してくれますが、この働きを助けるのがワカメです。
なすとワカメを組み合わせると、なすだけよりもナトリウムの排出がスムーズになります。
ワカメには水溶性食物繊維のアルギン酸が含まれ、カリウムと合わさるとナトリウムの排出を促進する効果があるのです。
また、ワカメにはβカロテンもあり、ナスニンの抗酸化作用を助けてくれます。
なすとワカメで体内の掃除ができるのは嬉しいですね。
第2位:なす+豚肉
なすと豚肉は炒めたり、茹でて合わせたり、調理のレパートリーも豊富ですね。
実は、この食べ合わせは身体にも嬉しい効果があり、
- 高血圧予防
- 夏バテ予防
- 疲労回復
が期待できます。
なすと豚肉の組み合わせによって、ビタミンB1、カリウム、水分がそろい、疲れたときにおススメです。
なすに含まれるナスニンが疲れの元になる活性酸素の働きを抑え、豚肉のタンパク質は免疫力アップにつながります。
なすは豚肉の免疫力向上を助け、組み合わせることで、疲れを取るのにより効果があるとされます。
第1位:なす+油
なすとの食べ合わせで最もおススメなのが、油です。
なすと油は非常に相性が良いとされ、風味はもちろんですが、炒め物や揚げ物にするだけで栄養も取れます。
なすを油で調理するときに、ビタミンEを含む食材と一緒に調理するのがポイント。
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれ、ビタミンEの食材となすを油で調理すると、優れた美容効果が期待できます。
油は調理に合わせて選んでも大丈夫ですが、ごま油にはそもそもビタミンEが含まれています。
良質なオリーブオイルもおススメです。
ただし、なすの果肉はスポンジ状になっていて油をよく吸収するため、油の取りすぎには注意が必要です。
なすの炒め物や揚げ物を食べると、油っぽく感じるのはこのためで、油の量に気をつけましょう。
なすの食べ合わせで妊婦におススメは?
なすには身体を冷やす働きがあるため、夏バテ予防には良いですが、妊婦にとっては冷やしすぎるのはあまり良くありません。
ただし、なすを食べてはいけないというわけではなく、食べ方や食べる量に気をつければ大丈夫です。
なすが身体を冷やす働きを和らげるために、
- 生姜やねぎ、唐辛子などの身体を温める食材と組み合わせる
- なすと相性の良い油で炒める
- なすと地下で育つ根菜類とを組み合わせる
といった一工夫をすれば、身体を冷やしすぎず、妊婦も安心して食べれます。
身体を温める食材は薬味としてなすにトッピングしたり、一緒に炒めたりするだけで簡単に摂取できますね。
なすの食べ合わせまとめ
食べる機会の多いなすにも、食べ合わせの良い食材と悪い食材があることが分かりました。
なすは水分が主な成分で、栄養素も含まれていますが、他の食材と組み合わせることでなすの効果をより発揮させられます。
食べ合わせが悪いとされる組み合わせは、身体を冷やしてしまうことに理由がありましたが、食べ方を工夫すれば冷やしすぎを緩和できます。
妊婦にとってもなすはおススメの野菜ですが、食べすぎには注意しましょう。
なすを調理するときに、組み合わせについて少し考えてみると、美味しさだけではなく、栄養面でも身体に嬉しい効果が得られます。
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