トマトのカビを取れば食べれる?加熱したりどのくらいまでならOK?

トマトのヘタ付近や傷んだ部分にカビが生えていた!という経験があると思います。

トマトは皮も薄く実も柔らかいため、カビが生えても食べれるのか、食べれる場合にどのくらいまで大丈夫なのか不安ですよね。

カビの生えたトマトは加熱すれば安心して食べれるのかどうかも気になるところです。

今回は、トマトにカビが生えたときの食べ方のポイントや、カビが生えない対策について解説します。

何となくカビの生えたトマトを調理するのではなく、正しい対処法を覚えておきましょう。

トマトのカビの周辺を取り除けば他は食べれる?

トマトにカビが生えてしまったときは、目には見えなくても内部に浸透している可能性もあり、基本的には食べない方が良いです。

しかし、程度やカビの種類によっては取り除けば食べれる場合と、取り除いても食べない方が良い場合とがあります。

カビの種類での区別のポイントは、白カビか黒カビかです。

白カビと黒カビの特徴と、食べれるかどうかをまとめると表のようになります。

カビの種類 特徴 食べれるか否か
白カビ ヘタ付近や実の表面に白い綿状のものが付着する
  • 白カビは元々、栽培時にトマトを病気から守るために土の中に存在していた無毒な菌で、身体への害はない。
  • ヘタや表面の少しのカビは、大きく余分に取り除き、よく洗ってからであれば食べれる。
黒カビ 実の裂け目や傷に生える
  • 黒カビは白カビよりも毒性が強いとされ、身体に悪影響を及ぼすことがある。
  • 黒カビがついていると、腐っていたりカビが全体に広がっている可能性が高い。
  • 黒カビは絶対に食べずに捨てる。

ただし、食べれると言っても、抵抗力が弱い小さな子供や高齢者などは、食べるのをやめた方が良いかもしれません。

また、白カビでも実の表面に広範囲に生えていると中にも浸透している場合があり、大量に摂取すれば、身体に悪い影響が出てしまう可能性もあります。

取り除いた後に、臭いや状態をよく見て、カビ臭かったり、見た目がおかしかったりしたときは、捨てた方が良いです。

特にカビくさい場合は、目に見えなくてもカビが浸透している可能性が高いです。

トマトのカビを除去後生より加熱するといい?

トマトのカビを除去した後は、より安心して食べるために、加熱した方が良いです。

ただし、加熱するのは、火を通すことで安心して食べるためであって、加熱によってカビが消えるわけではありません。

加熱前にカビ部分を除去し、よく洗うのが基本です。

加熱して食べれるのは白カビがわずかに生えている場合のみで、全体的に生えている場合は、食べずに捨ててください。

毒性が強い黒カビも、加熱しても毒性が弱まるわけではないため、食べないで捨てましょう。

スポンサードリンク

トマトが入っていた同じ袋にカビ?どうする?

カビは目に見えないほど非常に小さな菌糸や胞子によって増えていきます。

袋の中は密閉されていてカビが繁殖しやすく、袋の中でカビが生えたトマトがあるときは、同じ袋の他のトマトにもカビが移っているかもしれません。

他のトマトを食べる前に、

  • カビが生えていないか
  • カビ臭くはないか
をよく確認し、大丈夫なようであれば、しっかり洗ってから食べましょう。

食べるのに不安があるようなら、加熱した方が良いです。

ただし、すでにカビが移っていることもあるので、無理に食べなくても良いと思います。

また、袋を開ける前にトマトにカビがたくさん生えているのであれば、カビの胞子が空気中に飛ばないように袋ごと捨ててしまうのも良いかもしれません。

トマトにカビが生えない対策は?

トマトにカビが生えてしまったときに食べれるかどうかを見てきました。

トマトは柔らかくて水分が多く、野菜の中でもカビやすいと言われています。

トマトのカビの原因は水分にあり、

  • ヘタ付近から出た水分
  • 傷部分から出た水分
が空気に触れてカビが生えます。

最後に、トマトを事前にカビから守る対策を解説します。

トマトにカビが生えないためには、

  • 保存環境に気をつける
  • 早めに食べる
がポイントです。

トマトにカビが生えないための対策を丸ごととカットで分けると、表のようになります。

状態 保存方法 ポイント
丸ごと
  • 夏は傷まないように冷蔵庫で保存する。
  • 冬は冷蔵庫や、暖房のない風通しの良い場所であれば常温保存も可能。
  • 傷がついているトマトは傷みからカビが生えやすいため、早めに食べきる。
  • トマトを冷蔵保存するときには、ヘタを下にしてポリ袋に入れ、口を閉じる。
  • ヘタを下にすると、実の重みをヘタが支えてくれ、傷みにくくなる。
  • 1個以上をポリ袋に入れる場合は、トマト同士がぶつかって傷がつかないように、なるべく重ねないようにする。
カット
  • 冷蔵保存が必須。
  • カットトマトは、断面に水分が出てきて、空気に触れることでカビが生えてしまう。
  • そもそも切り口には雑菌が繁殖していて、丸ごとより日持ちしないため、カットトマトは保存するよりもできるだけ早く食べるようにする。
  • カットトマトは切り口を空気に触れないようにするのがカビを防ぐポイント。
  • カットしたら、空気に触れないようにラップでくるむ。密閉タイプのタッパーなどに切り口を下にして入れるとさらに確実。

買ってからではなく、買う前にも対策はできます。

傷やぶつけた跡のあるトマトは、傷んだ部分がカビの生えやすい場所になってしまいます。

カビを防ぐためには、あらかじめ傷のないトマトを選ぶのもポイントです。

袋やパックに重なって何個か入っていると、トマトに傷がついている可能性もあります。

たくさんのトマトが必要でないときはバラで買うのも良いかもしれませんね

トマトのカビまとめ

トマトにカビが生えてしまったときは、基本的には食べない方が良いです。

ただ、種類によって食べれる場合と、食べるのを控えた方が良い場合とがあり、食べれるときでも状態を見極めることが大切です。

トマトは水分が多く、保存環境や傷みによってカビが生えやすくなります。

トマトにカビが生えてから食べれるかどうかを判断するのも必要ですが、そもそもカビが生えないように対策するのも、安心して食べるのには欠かせないポイントです。

美味しく食べるためにも、トマトのカビについての注意点や対策を覚えておきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です