菜の花は実はとても栄養が豊富な野菜です。
苦味があるので、苦手な方もいるかもしれませんね。
そんな、菜の花が苦手だという方も思わず食べたくなるような栄養の効能を紹介していきますよ。
菜の花は冷蔵や冷凍で保存できるのですが、特に冷凍保存したときは栄養効果が落ちるのではないかと心配になる方もいるでしょう。
栄養を逃がさない方法も一緒に解説していきます。
菜の花に煮た野菜としてほうれん草が挙げられますが、含まれている栄養に違いはあるのかについても比較してみましょう。
菜の花の栄養をもっと知って、ぜひ食べてみてください。
Contents
菜の花の栄養効果
菜の花に含まれている栄養素と効能を紹介していきます。
栄養素 | 効能 |
ビタミンB2 |
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ビタミンC |
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葉酸 |
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カロテン |
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ビタミンK |
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カルシウム |
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鉄 |
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食物繊維 |
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どれも私たちの体にはとても大切な栄養素です。
これだけたくさんの栄養素を菜の花は含んでおり、栄養の豊富さは野菜の中でもトップクラスです。
いつもの献立に菜の花料理を1品追加するだけで摂れる栄養素が一気に増え、鮮やかな緑で食卓に花を添えてくれます。
まさに一石二鳥、魅力的な野菜であることが分かっていただけると思います。
菜の花を冷凍したときの栄養効果は?
スーパーには生の菜の花だけでなく、冷凍の菜の花も売っています。
ご家庭で生のものを買ってきて、冷凍して保存することも出来ます。
冷凍したときの菜の花の栄養は、生の時と効果に違いはないのか考えてみましょう。
菜の花を冷凍保存するには。下茹でしてから冷凍する方法があります。
菜の花に多く含まれているビタミンCは水に溶け出る性質があり、下茹ですることで約30%減少してしまいます。
栄養効果は生の時と変わりありませんが、せっかくの豊富なビタミンCを損なってしまうことになるのです。
下茹でする際は茹ですぎに注意し、短時間で済むようにした方が良いでしょう。
冷凍した菜の花は、1か月ほど保存できます。
長期間保存できるのはメリットですが、保存期間が長くなってくると、栄養も少しずつ減っていってしまいます。
豊富な栄養を無駄なく摂取するために、保存期間に関わらず早めに食べることをお勧めします。
下茹でしてからではなく、生のまま冷凍することもできるので、ご家庭で冷凍して保存したい場合は、保存できる期間や、やりやすい方法を選んで実践してみてください。
菜の花の栄養を逃がさない方法は?
栄養にはそれぞれ、水に溶けやすい、油と相性がいいなどの特徴があります。
菜の花の栄養の特徴を知って、逃がさず効率よく摂取する調理法を紹介します。
スープ
ビタミンCやビタミンB2は水に溶けやすい性質があります。
水茹ですると溶け出てしまうため、栄養の損失に繋がります。
スープにすれば、溶け出た栄養も一緒に摂ることができるのでオススメですよ。
電子レンジを活用
菜の花はお浸しにして食べることも多い野菜です。
水で茹でると水溶性の栄養素は流失してしまいますが、ラップで包んで電子レンジで加熱すれば損失も最小限で済みます。
鍋を洗う手間も省けますよ。
天ぷら
強い抗酸化作用を持つカロテンは油と相性がいい栄養素です。
天ぷらにすることで効率良く摂取することができますよ。
炒め物
天ぷらは美味しいけれどカロリーが・・と心配になる方もいますよね。
炒め物でも大丈夫ですよ。
菜の花と一緒に肉などのタンパク質製品を合せて炒め物にしてみましょう。
菜の花に含まれる鉄分はタンパク質と一緒に摂取することで吸収率がアップします。
カロテンも鉄も、一緒に効率よく摂りましょう。
調理法によって栄養の吸収率にも影響してきます。
それぞれの特性を生かした調理法を実践し、効率良く栄養を摂取できるようにしましょう。
菜の花の栄養は妊婦に適している?
菜の花には葉酸というビタミンが含まれています。
葉酸はDNAの合成に関与し、赤血球の合成や細胞分裂の際に重要な働きをしています。
細胞分裂を繰り返して成長する受精卵、胎児には欠かせない栄養素ということです。
菜の花の栄養が妊婦さんに適していると言われるのはこの葉酸を豊富に含んでいるからです。
生の菜の花100gの葉酸含有量=340μg
赤血球の合成にも関与しているので、妊婦さんだけでなく女性に嬉しい栄養素です。
貧血予防したい方、妊娠を希望する方は積極的に摂ることをオススメします。
菜の花とほうれん草の栄養の違いは?
ほうれん草も菜の花と同じ緑黄色野菜で葉物野菜の分類です。
見た目も良く似ている2つの野菜にですが、含まれている栄養に違いはあるのは比較してみましょう。
生のもの100g当たりの含有量
栄養素 | 菜の花 | ほうれん草 |
ビタミンB2 | 0.28mg | 0.20mg |
ビタミンC | 130mg | 35mg |
葉酸 | 340ug | 210μg |
カロテン | 2200ug | 4200μg |
ビタミンK | 250ug | 270μg |
カルシウム | 160mg | 49mg |
鉄 | 2.9mg | 2.0mg |
食物繊維 | 4.2g | 2.8g |
ほうれん草と菜の花に含まれている栄養素はよく似ていて、ほうれん草も栄養豊富な野菜として知られています。
ですが表を見てわかる通り、ほとんどの栄養素で、菜の花の方が含有量が多いことが分かります。
ビタミンCに関しては10倍も多く含まれているんです。
同じ量を食べるなら菜の花の方が効率良くたくさんの栄養を摂取できると言えるでしょう。
また、菜の花にはイソチオシアネートという辛み成分が含まれていて、血液をサラサラにする効果があります。
ほうれん草にはない成分も菜の花にはあるんですね。
まとめ
菜の花がどれだけ栄養豊富な野菜であるか、分かっていただけたと思います。
菜の花は生のものは2月頃からスーパーに並びはじめ、4月中旬には旬を終えてしまうため、とても短い期間しか出回りません。
冷凍のものは年間を通して流通しているので、生のものと冷凍のものを上手く使い分けるのも良いですね。
苦味があって苦手な方もいるかも知れませんが、カルシウムたっぷりでお子様にもお年寄りにもぜひ食べて欲しい野菜でもあり、妊婦さんも積極的に摂ってほしい野菜です。
お浸しだけでなく、炒め物やスープなど、色んな食べ方で楽しんでみてください。
栄養たっぷりの春の味覚を楽しみましょう。
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