菜の花の食べ方で花があるときの注意点は?おひたしのアレンジ方法をご紹介

菜の花は、春らしさを感じさせてくれる、つぼみを食べる野菜です。

限られたシーズンしか出回らないので、プレミア感もありますよね。

野菜として菜の花を買ったのに、つぼみが開いてお花になってしまったという経験のある方もいるかもしれませんね。

花が咲いてしまった菜の花は食べられるのか気になるところです。

結論からいうと花が咲いても問題なく食べることができます。

今回は、花の開いてしまった菜の花を上手に食べる方法や、菜の花の食べ方の簡単な方法、栄養を無駄なく取り込む方法などについて解説します。

花の咲いてしまった菜の花ならではの楽しみ方もご提案しますよ。

目にも舌にも春を届けてくれる菜の花、おいしく上手に食べてくださいね。

菜の花の花の食べ方は?

菜の花は、早いものでは12月くらいから出回り始め、3月くらいまで流通します。

花が咲く直前の緑色のつぼみを食べる野菜ですが、花が咲いても問題なく食べることができます。

流通の段階でポツポツ咲いてしまうこともあれば、買ってきた時は全部緑色だったのに、保存しているうちに黄色く花開いてくることもあります。

気温が上がってくると花が咲きやすくなる傾向があります。

つぼみの状態の時と同様に食べる

菜の花が開いてしまった、というときも、基本的にはつぼみのままの菜の花と同様の食べ方をすることができます。

花が咲き始めた菜の花をさっと湯がいておひたしにしたり、吸い物の実にすると、他の青菜にはない色鮮やかないかにも春らしい一品が完成します。

赤いラディッシュ、かぶの梅酢漬け、桜の花の塩漬けなど、ピンクの食材と合わせるのもとてもおすすめ。

グリーンとイエローとピンク、まさに春カラーのひとさらになります。

エディブルフラワーとして生食する

菜の花に限らず、花は独特の存在感と文字通り花やかさがありますよね。

開いてしまった菜の花とだからこそ、あえて生のままエディブルフラワーとして食卓にのせる、という方法もあります。

花の部分だけを優しくちぎりとって、カルパッチョに散らしたり、ちらし寿司やサラダにのせたりするだけで、ふつうのお料理がいっぺんに花やかなごちそうに変身します。

ドリンクに浮かべたり、ケーキにあしらったりしても豪華で目でも楽しむことができます。

菜の花の食べ方で注意点は?

花の咲いてしまった菜の花でまず注意することは、傷んだり、極端にしおれてしまっていないかということです。

腐敗していたり、カビが生えていたり、しおれすぎていたらそもそも野菜として食べることは控えた方がよいです。

また、野菜としての菜の花は、つぼみが開く直前の状態で食べるのが最もおいしく柔らかく食べられるとされます。

花が咲くと、茎や葉まで硬くなります。

下の部分に行くほど硬いので、硬いのが気になるときは、茎の下の方を少し切り落として食べるとよいです。

そして花自体にも独特の苦みや風味があります。

この花の風味は好みがわかれるところで、アクセントになっておいしいと感じる人と苦手に思う人といます。

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菜の花の食べ方!おひたしを簡単アレンジ!

まず、基本のおひたしの作り方をご紹介します。

基本のレシピで、ゆで方など、基本的なことを抑えてください。

基本のおひたしは、しみじみ菜の花の味を堪能できます。

基本のおひたしの後は、いろいろな食べ方で菜の花を楽しんでくださいね。

基本レシピ

基本の菜の花のおひたし
材料

  • 菜の花・・・200g
  • だし汁・・・100g
  • 醤油・・・大さじ1
  • みりん・・・大さじ1

作り方

  • Step1
    茹でる
    沸騰したお湯に、塩(分量外)を入れて、菜の花を茎の方からお湯につけて1〜2分、さっと湯がいて、冷水にとってしめる。
  • Step2
    調味料を合わせる
    食品用のビニール袋に、だし汁、醤油、みりんを入れて混ぜあわせる。
  • Step3
    絞る
    菜の花の水分をよく絞り、長すぎる場合は、食べやすい大きさにカットしてから、2に菜の花をつける。
  • Step4
    混ぜる
    菜の花が、調味液にしっかり浸るようにビニール袋の口を縛り、15分ほど馴染ませる。
ポイント
  • 菜の花はすぐ柔らかくなるので、ゆですぎない。
  • 冷水でしめるのは、手早くやる。水につけっぱなしにすると、味も香りも栄養も減っていく。
  • しっかり水気を絞って調味する。

簡単アレンジレシピ

簡単アレンジ① 菜の花の辛子和え

基本のおひたしの調味液に、練りからしを少量入れよくときます。

練りからしの量は、お好みで加減してください。

簡単アレンジ② 菜の花の白和え
白和え衣の材料

  • 豆腐・・・半丁
  • 醤油・・・小さじ2
  • 味噌・・・こさじ2
  • 砂糖・・・小さじ2
  • 塩・・・適量

白和えの作り方

  • Step1
    加熱する
    豆腐をキッチンペーパーに包み、電子レンジで熱くなるまで加熱する。
  • Step2
    豆腐の水切り
    キッチンペーパーを取り替えて、冷めるまでおき、豆腐の水を切る。
  • Step3
    撹拌する
    豆腐と、塩を除いた調味料を全てフードプロセッサーに入れて、なめらかになるまで、撹拌する。
  • Step4
    混ぜる
    ゆがいてよく水気を絞った菜の花を、3であえる。
  • Step5
    タイトル5
    味を見て、塩で味を調整する。

簡単アレンジ③ 菜の花のナムル
ナムルのタレの材料

  • ごま油・・・大さじ1
  • にんにく・・・1かけ(すりおろす)
  • チキンスープの素・・・小さじ1
  • 砂糖・・・小さじ半分
  • 塩・・・適量
  • すりごま・・・お好みの量

ナムルの作り方

  • Step1
    混ぜる
    塩以外の材料を全て混ぜ合わせる。
  • Step2
    あえる
    ゆがいてよく水気を絞った菜の花を1であえる。
  • Step3
    調整する
    味を見て、塩で味を調整する。
  • Step4
    盛り付ける
    盛り付けて、すりごまを振る。

菜の花の食べ方でレンジで簡単にするには?

菜の花は、電子レンジで簡単にゆでた状態にすることができます。

レンジを使うと、洗い物減らしたり、時短になる他、水溶性の栄養の流失を抑えることもできます。

  • Step1
    洗う
    菜の花を水で洗う。
  • Step2
    加熱する
    濡れたまま菜の花を耐熱容器に入れ、ラップをして、2分ほどレンジアップ。
  • Step3
    しめる
    柔らかくなったら、さっと冷水につけてしめる。
  • Step4
    調味する
    よく水気を切って、調味する。

菜の花の栄養が残る食べ方や調理法は?

菜の花は、花を咲かせようとエネルギーをたくさん貯めた状態をおいしくいただく野菜で、いろいろな栄養がバランスよく含まれています。

βカロテンを効率よく摂取する

菜の花は、βカロテンが豊富な野菜です。

βカロテンは、体に取り込まれるとビタミンAになり、皮膚や粘膜の状態を正常に保つ、呼吸器系統を守る、免疫をあげるなどの効果を期待することができます。

βカロテンは、熱に強く、油と相性のよい栄養素です。

油でいためるなどして、加熱して油脂とともに摂取することで、βカロテンの体への吸収率が大きく上がります。

ミネラルを効率よく摂取する

菜の花は、ミネラル類が豊富です。

体内の塩分調整を行うカリウム、骨や葉を丈夫にするカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類も非常に豊富で、リンや鉄などもふくまれています。

ミネラルには水溶性のものもあり、水にさらしたり、ゆがくと流失しやすいものもあります。

電子レンジを使って、菜の花を水にさらさないようにしておひたしにすることで水溶性の栄養素が失われることを最小限にとどめることができます。

まとめ

食卓に春を告げる菜の花。

花が開いてしまっても、食べて問題ありません。

むしろ、花であることを活かして彩りにしたり、花そのものを見た目でも味でも楽しむことができます。

菜の花は花が開く直前の生命力にあふれた野菜で、栄養も豊富。

油脂と一緒に食べたり、電子レンジを使って栄養が損なわれるのを抑える工夫をすれば、より菜の花の健康パワーの恩恵に預かることができます。

菜の花の食べ方や栄養について正しく知って、春の味覚である菜の花を、存分に味わってくださいね。

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