じゃがいもをたくさん買ってきたのは良いけれど、芽が出たらどうしようというのは悩みの種ですよね。
じゃがいもに芽が出たら、芽を取り除いて食べるか、諦めて捨てることを考えると思います。
でも、じゃがいもに芽が出たらどうするか正しい対処法は意外と知られていないかもしれません。
今回は、じゃがいもの芽とは具体的にどれなのか、じゃがいもに芽が出たら、そもそもどのくらいまで食べれるのか、食べる場合の正しい芽の取り方について解説します。
また、じゃがいもの芽があまりにも伸びすぎてしまったときの対処法も解説します。
知っているようで知らないじゃがいもの芽が出た場合の知識があれば、上手に対応できるようになりますね。
Contents
じゃがいもに芽が出たら食べれる?
じゃがいもに芽が出ても、捨てずに食べることはできます。
ただし、芽にはソラニンという毒素が含まれているため、芽自体は絶対に食べてはいけません。
芽の出たじゃがいもは、芽をしっかりと取り除いてから食べましょう。
ちなみに、じゃがいもは芽が出るにあたってじゃがいもの内部にあるエネルギーや栄養分を使ってしまいます。
そのため、芽が出る頃にはじゃがいもが柔らかくなっていたり、表面が柔らかくなっていたりと、本来の風味や栄養価は失われていることが多いです。
芽が出てしまったじゃがいもは風味や食感が悪くなっている可能性が非常に高いですが、じゃがいも自体食べても問題はありません。
じゃがいもの芽はどれ?
じゃがいもの芽の特徴
- じゃがいも表面のくぼみから伸びてくる
- 赤みがかっている
- ただのくぼみは芽ではない
くぼみから伸びた状態の赤みがかったものが芽で、時間が経てば経つほど、どんどん伸びてきます。
ちなみに、じゃがいもは収穫から約3ヶ月間の休眠状態を過ぎて、温度や湿度といった条件がそろうと、芽が生えてくるのです。
単にくぼんでいるだけで、伸びているものがないときは芽ではありません。
ただのくぼみには毒性はないため、取り除かないで食べれます。
一方で、くぼみからほんの少しでも芽が伸びている場合は毒性がすでにあるので、くぼみも含めてしっかり取り除く必要があります。
じゃがいもの芽が伸びすぎ?どうする?
何cm伸びれば芽が伸びすぎという具体的な数値は決まっていません。
ただ、時間が経つほど芽はどんどん伸びてきます。
芽が伸びすぎてしまったじゃがいもには、
- 食べる
- 種いもにする
- 諦めて捨てる
食べる
伸びすぎた芽があるときは、手で芽を折ってから根元までしっかりきれいに取り除けば、食べることができます。
芽を取り除いた後には、
- 加熱前に水にさらす
- ゆでるか、高温の油で揚げる
といった方法を付け加えると、より安心して食べれると思います。
種芋にする
食べるのはどうしようかと迷ってしまうほど芽が伸びていたり、あらゆる場所から芽が出てきたりしたときには、種芋にする方法もあります。
種芋として使うときも、伸びた芽は手で折ってから植えましょう。
諦めて捨てる
芽が伸びすぎたじゃがいもも、芽をしっかり取れば十分食べれます。
ただ、赤みがかった芽が長く生えていて、しかもじゃがいも全体的に生えているときは無理に食べずに捨てても良いかもしれません。
私は伸びすぎてしまったじゃがいもは、種芋にすることが多いです。
しっかり実をつけてくれますし、食べるには勇気が出ないじゃがいもを捨てずに活かせるので、おススメですよ。
じゃがいもの芽はどのくらいまでOK?
じゃがいもの芽はわずかな長さから5cm以上の長さまで、さまざまありますが、基本的に芽を取り除きさえすればどれも食べれます。
ほんの少しであっても毒素はすでにあるため、「少しくらいなら」と芽を取らずに食べるのはNG。
じゃがいもの芽が生えてきたときには、芽だけではなく、その周辺にも毒素が広がっていると考えましょう。
小さくて見つけにくいじゃがいもの芽は、皮を剥いてみると表面に黒や茶色の点のようなものとして残っていることがあります。
じゃがいもの芽の取り方
じゃがいもの芽の取り方の基本は、「深く広範囲に」です。
じゃがいもの芽の取り方のポイント
- ポイントその1 じゃがいもの表面をよく見て、調理する前に芽がないかをしっかり確認しましょう。
- ポイントその2 じゃがいもの芽は、根元を残さずにきれいにしっかりと取り除くようにします。
- ポイントその3 芽の部分はもちろんですが、芽の周りも含めて余分だと思うくらい広めに深く取り除くのがポイントです。
じゃがいもの芽の取り方
芽付近のみを取り除く場合 | ①包丁の角部分や、ピーラーの先端部分を芽の付近に斜めに刺す
②じゃがいもを回すようにして、じゃがいもの芽の周りをえぐり取る |
皮ごと芽を取り除く場合 | ①じゃがいもの芽の付近の皮を厚く剥いて芽ごと取り除く
②皮を剥いても、黒っぽい点や茶色の点が残っている場合は、さらにえぐり取る ③皮の厚さは芽の程度にもよるが、最低でも1~2mmは剥いた方が良い |
どちらの方法もおススメですが、芽があちらこちらに出てしまっているときには、皮ごと取り除く方が確実かもしれません。
「じゃがいもの芽はもったいないというよりも、敵(かたき)だと思ってしっかり取り除くように」とよく教えられたものです。
じゃがいもの芽には毒素があることを頭に入れて、芽は根こそぎ取り除いてください。
まとめ
買ってきたばかりのときは表面が滑らかで新鮮なじゃがいもも、時間が経つにつれて、いつの間にか芽が出てしまっているものですよね。
じゃがいもの芽には毒素が含まれているため、もったいないと思っても、根元も含めてしっかりと取り除く必要があります。
芽が伸びすぎてしまったときには、無理に食べるのではなく、状態をよく見て食べるかどうかを判断してください。
じゃがいもは芽が出ても食べれますが、その頃には風味も栄養価も落ちてしまっている可能性が非常に高いです。
じゃがいもはなるべく早めに食べてしまうのが、一番良いかもしれませんね。
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