しゃきしゃき食感と鮮やかな色合い、繊細な見た目、クセのない味わいが特徴の水菜。
切らしてしまったり、買い忘れたり、たまたまうりきれてしまっていた、等の理由で水菜を使いたいのにないということもありますよね。
そういったとき、いくつかの野菜を水菜の代わりに使うことができます。
今回は、どんな野菜を水菜の代わりに使うことができるかを解説します。
用途や調理法によって代用の野菜を使い分けるポイントや、代用としてもちいるときのコツなどもご紹介します。
水菜を使った料理を作りたかったのに、水菜がない、というときもがっかり諦めずに、他の野菜でチャレンジしてみてくださいね。
水菜の代用品は?
豆苗
豆苗はえんどう豆の若い芽と茎を食べるものです。細長い茎の先に緑色の柔らかい葉がついた野菜です。
白から淡いグリーンの茎と、鮮やかな緑色の葉、豆苗の色あいは水菜に通ずるものがあります。
生でもシャキシャキと食べることができ、湯がいてもシャッキリした歯応えがあります。
もやし
もやしは、緑豆、大豆、ブラックマッペなどの豆類を光を遮った状態で発芽させたものです。光に当てないので、緑色の部分はなく、全体に白っぽいです。
細長く、シャキシャキした食感は水菜に似ています。
水分が多く火の通りも早い野菜なので、加熱時間が長いとシャキシャキ食感は失われ、水気が出てくる点には注意が必要です。
また、もやしは独特な豆臭さがあり、その点においては水菜とは異なります。
チンゲン菜
チンゲン菜は玉にならない白菜の仲間の野菜です。白い茎に丸い葉が特徴です。
深い切れ込みが入りギザギザした歯を持つ水菜と、丸く肉厚な歯を持つチンゲン菜の見た目はあまり似ていません。
しかし、白と鮮やかな緑色という色合いは水菜にも似ていて、クセのない味わいも水菜に似ているといえます。
白い茎と緑色の葉を切り分けずに細長く切れば、水菜らしい見た目に近づけることができます。
壬生菜
壬生菜(みぶな)は、水菜とは同じ仲間になる野菜で、京都の伝統野菜でもあります。
壬生菜は丸みを帯びた葉を持ち、水菜はギザギザした葉を持つというところが多少違ってはいますが、全体的な見た目、色合いはよく似ています。
壬生菜にはややピリッとした辛味がありますが、水菜の代用としてオールマイティーに使える野菜です。
ただし、壬生菜は、日本全国どこでも通年手に入る水菜に比べたら、流通する時期も冬に限られ、レアな野菜といえます。
三つ葉
三つ葉は独特の香りを持つ、ジャパニーズハーブとも呼ばれる野菜ですが、細長い茎と緑色の葉が、水菜に似ています。
爽やかな独特な香りが大きな特徴となっている野菜であり、香りと言う点では、水菜の代用として三つ葉を用いたとき、好みが分かれる野菜です。
ブロッコリースプラウト
ブロッコリースプラウトは、ブロッコリーの種を発芽させた若い芽です。
ひょろりと伸びた細長い茎の先に緑色の双葉がつき、白と緑色のコントラストは、水菜に似ています。
水菜に比べると、長さも短く茎もより細いです。水菜よりもさらに繊細な印象を受ける野菜です。
小松菜
真っ直ぐなしっかりとした茎に丸い葉がつく小松菜。
水菜の代用にするなら、茎も細く全体的に小ぶりなものを選びましょう。
小松菜は生でも食べられる葉物野菜です。
若くて小ぶりなものはより柔らかく食べられます。
茎が水菜よりも太くてしっかりしていますが、鮮やかな葉色と、淡い色の茎という色の取り合わせは水菜にも似ていますね。
ルッコラ
ルッコラはごまに似た香りと、ほのかにピリッとした辛味を持つハーブの1種です。
ギザギザした切れ込みのある柔らかい葉物で、イタリア料理やフランス料理に多く用いられます。
若い葉はベビーリーフとしてサラダに用いられることも多く、水菜のかわりにルッコラのベビーリーフを使うこともできます。
レタス
サラダに用いられる野菜の代表選手、レタス。
見た目から受けるイメージは、水菜とはあまり似ていません。
しかし、レタスは種類が豊富な野菜です。
縮れて深い切れ込みのある葉を持つ品種もあります。
葉の色も淡いものから鮮やかな緑色のものまで様々な色合いのレタスがあります。
切れ込みのある鮮やかな緑色のレタスを小さく千切り、淡い色のレタスの千切りと合わせれば、生の水菜の代用とすることができます。
白菜
白菜は大きな楕円形の葉がかさなりあった野菜です。
加熱して食べることが多い印象の白菜ですが、生で食べることもできます。
縦に細長く細かく切れば生の水菜の代わりに使うことができます。
加熱すると柔らかくとろりとした食感になる葉物です。
加熱時間を短くすれば、歯ごたえを残すことができますが、水菜の食感とはやや異なります。
キャベツ
大きな葉が丸く玉になるキャベツ。
見た目は似ていませんが、生で千切りキャベツにすれば、シャキシャキした食感が水菜の代用に使えなくもありません。
メインディッシュの付け合わせのサラダでちょこっと使いたいと言った時には千切りキャベツが水菜と同じように使うことができます。
水菜の代用品の使い分けは?
水菜を他の野菜で代用したいとき、どんなふうに水菜を使いたいのか、水菜のどんな特徴を重視して代用するのかによって、代用の野菜を使い分けましょう。
色味・形
水菜のような緑色と白色のコントラストや繊細な見た目を料理に取り入れたいときは、
- 豆苗
- 壬生菜
- 三つ葉
- ブロッコリースプラウト
などが代用品にむいています。
食感
水菜はシャキシャキした食感が魅力の野菜です。この食感を重視したければ、
- 豆苗
- 壬生菜
- ブロッコリースプラウト
- レタス
- キャベツ
などが代用品として使えます。
味
水菜はあまりくせのないやさいです。
水菜のようにさりげない味を料理に取り入れたいときは、香りや味が強い、個性的な野菜はさけます。
水菜の代用としてむいているのは、
- 豆苗
- チンゲン菜
- 壬生菜
- 小松菜
- 白菜
- レタス
- キャベツ
などです。
生で食べる
水菜を生で食べたいのに、水菜がないと言う時は、
- 豆苗
- チンゲン菜
- 壬生菜
- ブロッコリースプラウト
- ルッコラ
- レタス
- 白菜
- キャベツ
などが代用品として使えます。
加熱して食べる
加熱する料理で水菜の代わりに使えるのは、
- 豆苗
- もやし
- 壬生菜
- 三つ葉
などです。水菜は火を通しても独特の歯ごたえがあります。
代用の野菜は加熱しすぎると食感がかわり、柔らかくなることもありますので、火を通しすぎないように注意してください。
まとめ
水菜は通年通して出回り、手ごろな価格で手に入る一般的な野菜です。
それでも、手元に切らしてしまったり、売り切れてしまって、使いたいのにない、というときは、他の野菜を代わりに使ってみてください。
くせがなく生で食べられる葉物野菜や、豆苗やスプラウトのように芽を食べる野菜などが水菜の代用として使うことができます。
中には、水菜の代わりに使ってみたら、別のおいしさに気づいたり、意外な新発見があるかもしれません。
水菜がほしい時になくても、とっさに他の野菜で代用して、料理を仕上げることができれば料理の腕がワンランクアップします。
水菜がなくて困った!という状況を、プラスの発想でレベルアップにつなげてみてくださいね。
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