えびすかぼちゃの特徴や旬の時期!味は強い甘味でホクホク系

えびすかぼちゃは、お店でよくみられる西洋かぼちゃの品種の一つです。

かぼちゃは価格も手ごろで年中お店で購入することができますが、せっかくなら一番おいしいえびすかぼちゃの旬の時期のものを食べたいですよね。

そこで今回は、えびすかぼちゃの旬の時期や産地、味の特徴、おいしい食べ方までまとめてご紹介します。

よく食べているえびすかぼちゃですが、栽培方法については知らないこともあります。

家庭でも育てることができるので育て方についてもお話しします。

おいしいえびすかぼちゃをどれくらい食べていいのか、気になるカロリーや栄養もご紹介していきます。

えびすかぼちゃのおすすめの食べ方のレシピや切り方も載せていますので、この記事を読んでえびすかぼちゃのおいしさを十分に味わってみてください。

えびすかぼちゃの特徴

えびすかぼちゃはかぼちゃを分類した西洋かぼちゃの代表的な品種の一つで、ホクホクの食感で甘さが強いかぼちゃです。

昔から作られている品種で、お店で見られるほとんどのかぼちゃがえびすかぼちゃです。

また、さまざまなかぼちゃ料理にも合い、かぼちゃといえばえびすかぼちゃと言えるほど一般的なかぼちゃです。

読み方・別名 えびすかぼちゃ、加世田のかぼちゃ
旬の時期 9月~12月
産地 北海道
食べ方 煮物、天ぷら、サラダ、スイーツ
味について ホクホク食感、強い甘み

加世田かぼちゃは、鹿児島県の南さつま市で作られているえびすかぼちゃです。

昭和51年から栽培されている加世田かぼちゃは、かごしまブランドとして認定されています。

一斉収穫前に試し切りをしてJAの厳しい基準をクリアしているか確認しているため、完熟したもののみが出荷されています。

(https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/pumpkin-kurokuri.htm#eb)
(https://vegetable.alic.go.jp/yasaijoho/santi/1307/santi1.html)
(https://www.takii.co.jp/tsk/saizensen_web/playback_ebisu/chapter1.html)

えびすかぼちゃの味や食感

えびすかぼちゃは、ホクホク食感と甘さが強いのが特徴です。

1960年頃から日本かぼちゃに変わって西洋かぼちゃの代表として栽培されてきました。

今では、かぼちゃといえばえびすかぼちゃというほどメジャーになりました。

日本かぼちゃのような甘みがあっさりでしっとりしたかぼちゃとは違う、甘さがしっかりとしたホクホク食感は現在の日本人好みの味や食感であることがわかります。

収穫直後のえびすかぼちゃは、水っぽく甘さが弱いです。

収穫後10℃前後の風通しのよい環境で1ヶ月~2ヶ月程貯蔵して甘みを引きだします。

えびすかぼちゃの産地

えびすかぼちゃの産地は北海道です。

最近では日本で栽培されているかぼちゃのほとんどが西洋かぼちゃで、代表的な品種としてえびすかぼちゃがあります。

また、かぼちゃの生産量の約半分は北海道で作られています。

えびすかぼちゃは作りやすい品種なので全国で栽培可能ですが、広大な土地と昼夜の寒暖の差がある北海道ではおいしいえびすかぼちゃができるため主な産地となっています。

中でも北海道の恵庭市はえびすかぼちゃを作った発祥地です。

「恵庭のえびす」としてえびすかぼちゃを特産品として全国に販売し、日本の主要なかぼちゃに育てました。

えびすかぼちゃの旬の時期

えびすかぼちゃの旬の時期は、9月~12月頃です。

産地である北海道では、8月~10月頃収穫され、1ヶ月~2ヶ月程貯蔵されます。

貯蔵されている間に、かぼちゃのでんぷんが糖へ変化し甘くなりおいしくなります。

えびすかぼちゃの形や中身の色

えびすかぼちゃは、1個1.7~1.9kg程度で形は扁円球、外皮の色は濃緑色で縦方向にちらし斑が入っています。

果肉は鮮やかな濃黄色で均一に厚みがあり、肉質はやや粘質です。

1960年頃、主流だった日本かぼちゃとは全く違う見た目が、別品種であると簡単に区別できることから西洋かぼちゃの代表として知られるようになっていきました。

えびすかぼちゃのカロリー

えびすかぼちゃのカロリーは生の状態で100gあたり91kcalです。

100gあたり ゆで 焼き 煮物 天ぷら
エネルギー 93kcal 122kcal 96kcal 182kcal

調理方法別のカロリーを比較すると、同じ量を食べようとすると油を使ってしまう分、てんぷらが一番カロリーが高くなってしまいます。

天ぷら100gは、1/2カットしたかぼちゃを細切りにしたもの2枚分くらいです。

煮物100gは、一口大にカットしたかぼちゃ約4個分です。

食べ方の参考にしてみてください。

えびすかぼちゃの栄養

えびすかぼちゃの栄養は、カロテンやカリウム、ビタミンEとビタミンC、食物繊維が含まれます。

カロテン 抗酸化作用や体内でビタミンAに変わることで粘膜の維持や免疫力をつけます。風邪の予防にもなります。
カリウム 体内での水分量の調整や、むくみを改善したり、高血圧の予防にも効果があります。他の野菜に含まれるカリウムは調理すると減ってしまいますが、かぼちゃのカリウムはあまり減ることはありません。
ビタミンE 抗酸化作用や血行促進効果があります。脂溶性ビタミンであるビタミンEは油と一緒に摂ると体内での吸収率がアップします。
ビタミンC 抗酸化作用があり免疫力を高めます。
食物繊維 水溶性、不溶性どちらの食物繊維も含まれているため、便秘解消に効果的です。種やわたの部分にも多く含まれています。

えびすかぼちゃの切り方

えびすかぼちゃの切り方は、てこの原理を使ってお尻側から切ります。

かぼちゃは皮が硬く、そのままで切りにくい時は、電子レンジで少し温めてから切ったり、軽く茹でてから切ると安全に切ることができます。

しかし、1個のかぼちゃを全て調理するのであれば加熱しても気になりませんが、別の日に使いたい時などは中途半端に加熱したり茹でたりすると日持ちが心配になります。

そんな時には、てこの原理を使ったかぼちゃの切り方がおすすめです。

  1. かぼちゃのへたと反対側のおしりの尖った部分に菜箸を差し込み、中の種の部分まで貫通させる。
    (おしりの部分はへたよりも柔らかいです。)
  2. 菜箸を抜き、あいた穴の部分に包丁の先端を差し込む。
  3. 包丁がしっかりかぼちゃに入っていったら、包丁を持っていない手でかぼちゃをしっかり押さえて安定させ、包丁を下におろしていく。
  4. 最後に切り残した部分を手で割る。
(https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00988.html)

えびすかぼちゃの育て方・栽培方法と収穫時期

昔から作られているえびすかぼちゃは、育てやすい品種です。

家庭菜園にも向いているので、一般的な気候の本州あたりでの栽培時期に合わせて育て方をご紹介していきます。

4月~5月 種まき・育苗 発芽温度は25~30℃。意外と高い地温が必要です。3日~4日程で発芽し、本葉が3枚になるまでポットで育てます。
5月~6月 定植 種まきから約1ヶ月後、畑に植え替えます。水はけのよい土地が好まれます。
6月~ 整枝 本葉が5~6枚になった時に親づるの先端を切り、子づるのみを2~3本伸ばして伸びてきたらわき芽を取ります。
7月~ 交配・成熟 通常ミツバチが飛んでいれば自然に受粉も可能ですが、人工授粉の場合は、開花したばかりの雄花を摘み取り、午前10時までに行います。8節目以降の雌花に受粉します。
8月~ 収穫・追熟 受粉から45~50日で成熟し、収穫時期になります。収穫後、雨の当たらない日陰で10日ほど追熟させると甘みが増します。

(https://shop.takii.co.jp/selection/kabocha1201.html)

えびすかぼちゃの収穫時期

えびすかぼちゃの収穫時期は、8月~10月です。

ハウス栽培やトンネル栽培、露地栽培により全国で育てられるえびすかぼちゃは、4月~11月頃までは途切れることなく全国のどこかで収穫はできます。

生産量の最も多い産地である北海道の露地栽培は、8月~10月に一番収穫されます。

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えびすかぼちゃの価格

えびすかぼちゃの価格は、1個400~500円くらいです。

スーパーなどでは、旬の時期であれば安くて1/4個100円くらいで販売されています。

えびすかぼちゃは、生産量も多い品種なので他の品種に比べて比較的低価格です。

えびすかぼちゃの食べ方やレシピ

えびすかぼちゃは、煮物、天ぷら、サラダ、スイーツどんなかぼちゃ料理にも適しています。

今回は、定番の煮物のレシピをご紹介します。

材料(3人分)

  • えびすかぼちゃ 1/4個(約400g)
  • 砂糖または三温糖 大さじ2
  • しょうゆ 大さじ2弱
  • 水 半カップ(100cc)
作り方
  1. かぼちゃはスプーンでわたと種を取り、皮を少し削る。横半分に切ってから縦3つに切り、さらに一口大に切る。
  2. 鍋にかぼちゃの皮を下にして並べ、砂糖を均等にふり、しょうゆと半カップの水を回しかける。
  3. 強火にかけ、煮立ったらふたをし、中火弱で7~8分煮る。
  4. 竹串がすっと通ったら、ふたを取って強火にする。
  5. 時々鍋をゆすりながら煮詰める。2~3回鍋返しをし、煮汁を少量残して火を止めて出来上がり。

(https://www.asahi.com/food/recipe/%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%81%E3%83%A3%E3%81%AE%E7%94%B0%E8%88%8E%E7%85%AE.html)

シンプルなこの煮物は、えびすかぼちゃ本来の味を十分味わうことができます。

最後にバターを入れると洋風にもアレンジできますし、バターの油でビタミンの吸収もアップします。

ぜひ、作ってみてください。

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