鈴かぼちゃは手のひらサイズの可愛らしいかぼちゃです。
皮ごと食べられる点も特徴で、様々な食べ方、切り方があることも魅力です。
珍しい野菜なので、価格も気になりますよね。
鈴かぼちゃの旬の時期やカロリーなどの栄養価、どういう味なのか、鈴かぼちゃの魅力たっぷりの特徴をご紹介します。
鈴かぼちゃはどのように育てられているのか、栽培方法と産地についてもお話していきます。
鈴かぼちゃを使ったレシピもご紹介しますので、参考にしてみてください。
Contents
鈴かぼちゃの特徴
鈴かぼちゃは通常のかぼちゃの未熟果を収穫したもので、実の大きさが600g程度で皮が柔らかいのが特徴です。
加熱調理には不向きで、生のままサラダにしたり酢の物や漬物にして食べることが多い珍しいかぼちゃです。
一般的なかぼちゃは、皮は硬く、タネやワタも取り除いて食べますが、鈴かぼちゃは皮もタネもワタも全部食べられます。
読み方・別名 | すずかぼちゃ |
---|---|
旬の時期 | 8月~9月 |
産地 | 北海道、三重、大分、沖縄 |
食べ方 | サラダ、酢の物 |
食感の種類 | 食感はコリコリ。 みずみずしく、いわゆるかぼちゃの甘味はほとんどない |
鈴かぼちゃの味や食感
味
一般的なかぼちゃのような甘味はほとんどありません。野菜のほのかな甘味程度です。
皮ごと食べられますが、皮に近い部分は少し青臭さが残ります。
淡白な味なので、どんなさららドレッシングとも相性は良いでしょう。
食感
コリコリ、シャキシャキとした食感を楽しめます。
かぼちゃといえばホクホクした食感が一般的ですが、生で食べられる鈴かぼちゃは食感も全く違ってきます。
鈴かぼちゃの産地
かぼちゃの未熟果を収穫したものなので、全国のかぼちゃ栽培で生産が可能です。
株式会社アグリジャパンは仲卸業者として全国各地の農家と契約し、様々な野菜を生産、販売しています。
鈴かぼちゃもその一つで、
北海道、三重県、大分県、沖縄県
の4県で栽培がおこなわれています。
鈴かぼちゃの旬の時期
鈴かぼちゃの収穫は7月頃から始まります。
8月には出荷のピークを迎え、美味しい時期でもあります。
一般的なかぼちゃの旬とほぼ同じか、少し早いと言えるでしょう。
鈴かぼちゃの形や中身の色
一般的なかぼちゃと比較して、どのように違うのかを見てみましょう。
項目 | 一般的なかぼちゃ | 鈴かぼちゃ |
---|---|---|
形 | 丸く、真ん中がくぼんでいる | 一般的なかぼちゃと同じ |
大きさ・重さ | 1500g | 600g程度 |
色 | 皮:濃い緑色 果肉:オレンジに近い濃い黄色 タネ、ワタ:果肉と同じ、濃い黄色 |
皮:濃い緑色 果肉:緑がかった明るい黄色 タネ、ワタ:白、クリーム色 |
圧倒的に違うのは大きさ。
鈴かぼちゃは普通のかぼちゃの半分以下の大きさということになります。
手のひらに収まるサイズの小さなかぼちゃです。
大きさ以外の見た目はほとんど違いはありません。
切ってみると、果肉やタネ、ワタの色に違いがあります。
鈴かぼちゃは一般的なかぼちゃの未熟果を収穫したものなので果肉の色も濃い黄色ではなく、まだ若い、明るい黄色になります。
鈴かぼちゃのカロリー
鈴かぼちゃの正確なカロリーはデータがありません。
鈴かぼちゃは、かぼちゃが成熟する前に収穫した未熟果です。
一般的なかぼちゃのカロリー(生のもの100g当たり)=91Kcal
熟す前なので、実は甘みが少なくデンプン質の糖化が進んでいないので、鈴かぼちゃのカロリーはこれよりも低くなると考えられます。
鈴かぼちゃの栄養
一般的なかぼちゃは、皮、タネ、ワタは食べられませんが、鈴かぼちゃはこれら全てを食べられます。
そのぶん栄養価も高くなり、果肉には含まれていない栄養成分も摂取することができます。
βカロテン
かぼちゃの濃い黄色はβカロテンによるものです。
抗酸化作用があり、風邪予防や、老化防止の効果が期待されており、皮付近に多く含まれています。
皮ごと食べられる鈴かぼちゃはβカロテンをしっかり摂れる野菜です。
食物繊維
ワタの部分は食物繊維が豊富です。
通常は捨ててしまうワタの部分も、鈴かぼちゃなら丸ごと食べられるので、お通じの改善など、腸内環境の改善に役立ちます。
リノール酸
かぼちゃのタネに含まれるリノール酸は脂肪酸の1種で、体内では合成できないため、食物から摂取する必要があります。
植物油に多く含まれており、血中コレステロールを上げにくいことから、動脈硬化の予防が出来ると言われています。
タネごと食べられる鈴かぼちゃならではの栄養と言えるでしょう。
鈴かぼちゃの切り方
鈴かぼちゃは皮も柔らかく、女性や子供の力でも切りやすいです。
普通のかぼちゃでは出来ない切り方も、鈴かぼちゃなら出来ます。
- 薄切り
- 千切り
- ピーラーを使って薄切り
- 短冊切り
- 拍子切り
- いちょう切り
鈴かぼちゃは加熱には不向きなため、薄く切ってサラダや酢の物、ピクルスなどに調理することが多いです。
色んな切り方が出来ることで、彩りとしても活躍してくれます。
鈴かぼちゃの育て方・栽培方法と収穫時期
鈴かぼちゃとして生産している場合の詳しい栽培方法はわかりませんが、一般的なかぼちゃの栽培補法を紹介しておきます。
3月~4月→種まき
- 発芽したら1本だけ残して間引く
4月下旬~5月初旬→植え付け
- 葉が4~5枚出たら、水はけのよい土に植え付ける。
- 育つとツルが広がるため、株と株の間は十分に空ける。
- 植えた後はたっぷりと水をやる。
- ツルがたくさん伸びてくるので2、3本だけ残して他は間引く。
- 確実に実らせたい場合は、花が咲いたら人工授粉する。
7月~8月→収穫
- 花が咲いてから45~50日程度で収穫できる。
鈴かぼちゃは成熟する前のかぼちゃを収穫した未熟果です。
受粉後、1本のツルに2つ実がなっていれば、1つを大きく育てるためにもう1つを摘果します。
この摘果したものが、小さくて皮ごと食べられる鈴かぼちゃと言えるでしょう。
鈴かぼちゃとして出荷される場合、玉直しという工程があります。
かぼちゃの実の地面についている部分が変色してしまうのを防ぐ工程で、実の向きを変えることです。
玉直しをすることで、形も良く、色も綺麗なかぼちゃの実になります。
鈴かぼちゃの収穫時期
一般的なかぼちゃの収穫は7月下旬~9月中旬にかけて行われます。
鈴かぼちゃはかぼちゃの未熟果を収穫するものなので、これと同じか少し早いくらいになります。
鈴かぼちゃは7月初旬から収穫が始まり、8月には出荷のピークを迎えます。
鈴かぼちゃの価格
生で食べられる珍しいかぼちゃの鈴かぼちゃですが、スーパーではあまり見かけることがありませんよね。
ネット通販では1玉400円ほどで販売されているようです。
食べてみたいと思った方はぜひ購入してみてください。
鈴かぼちゃの食べ方やレシピ
鈴かぼちゃは生で食べられるかぼちゃです。
普通のかぼちゃでは出来ない食べ方をして楽しみましょう。
ピクルス
- タネとワタを取り除いた鈴かぼちゃを皮ごと薄く切る。
- 酢、砂糖、塩、唐辛子と一緒に密閉できる容器に入れて一晩漬けこんで完成。
- 冷蔵庫で1週間保存できる。
きんぴら
- タネとワタを取り除いた鈴かぼちゃを皮ごと千切りにする。
- ニンジンも千切りにする。
- フライパンにごま油を熱し、鈴かぼちゃとニンジンを炒め、しょう油、砂糖、七 味唐辛子で味付けして完成。
- 冷蔵庫で3日保存できる。
他にも、
・サラダ ・ヨーグルトのトッピング ・サラダ巻き寿司の具材
など、柔らかさと明るい黄色を活かした料理に使えます。
生で食べることができる珍しいかぼちゃ、鈴かぼちゃ。
スーパーで見かけることは少ないですが、見かけたらぜひ手に取ってもらいたい野菜です。
タネやワタはヨーグルトに混ぜれば食べやすいですし、栄養もしっかり摂れますよ。
鈴かぼちゃを使って、普段とは違うかぼちゃ料理を楽しんでください。
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