ロロンかぼちゃの特徴や旬の時期!食感はホクホクで上品な甘さ

ロロンかぼちゃというラグビーボールのような形のかぼちゃの特徴や旬の時期について、ご存じの方は少ないかもしれません。

新しい品種で、生産量も少ないですが、その形を一度見たら忘れないほどの強い個性があります。

ロロンかぼちゃのカロリーや栄養のほか、切り方、食べ方はもちろん、ロロンかぼちゃをおいしく食べられるレシピについてもご紹介していきます。

また、種や苗を買った場合の価格や育て方を載せているので、興味のある方は是非栽培してみてください。

今までのかぼちゃとは一味違う個性的なロロンかぼちゃを、育てたり他のかぼちゃと食べ比べたりして楽しんでみてください。

ロロンかぼちゃの特徴

ユニークなラグビーボール形をしていて、他のかぼちゃと一発で見分けることのできる、個性の強いかぼちゃです。

2009年にタキイ種苗が開発・販売している新しい品種で、1964年にできた「えびす」という品種の作りやすく多収の特徴を受け継いでいるため栽培しやすいです。

育成者の「ロマン」がこめられていることとと、食感が栗(マロン)のように甘くておいしいことからロロンかぼちゃと名づけられました。

見た目や食感により人気が上昇しています。

読み方・別名 ろろんかぼちゃ
旬の時期 7~9月(鹿児島県等の暖地)
9~11月(北海道等の冷涼地)
産地 全国
食べ方 コロッケ・煮物・スイーツ(プリン)
味について ホクホク・上品な甘さ

ロロンかぼちゃの味や食感

肉質は非常に粉質でキメが細かく、滑らかな舌触りと上品な甘さが特徴です。

加熱すると滑らかな食感になり、ホクホクした甘さが増します。

ロロンかぼちゃの産地

種や苗がネットでも販売され、家庭菜園で育てることができるため、全国で栽培可能です。

調べても具体的な生産量はわかりませんでしたが、北海道産のものがインターネットで購入できることから、他のかぼちゃと同じく北海道の生産が多いのかもしれません。(かぼちゃ全体の生産量の半分は北海道産)

ロロンかぼちゃの旬の時期

全国で栽培が可能なので、栽培された土地の気候に合わせて旬の時期が異なります。

収穫してから2か月程度置くと水分が抜けて甘みが増しおいしくなります。

鹿児島県等の暖地 7月下旬~9月末
中間地 7月末~10月末
北海道等の冷涼地 9月上旬~11月末

ロロンかぼちゃの形や中身の色

ラグビーボールのように果頂部とお尻が細くなった特徴的な形をしていて大玉になります。

平均1.8~2kgまで育ちます。

皮の色は濃い緑色でチラシ斑が入っており、栗カボチャに似ています。

ロロンかぼちゃのカロリー

残念ながら調べてもわかりませんでしたが、見た目や食感が似ている栗かぼちゃに近いと考えられたので、栗かぼちゃの数値で比較しました。

しかし、栗かぼちゃよりも上品な甘さのため、カロリーがより低い可能性があります。

〇100gあたりのカロリー

一般的な西洋かぼちゃ ロロンかぼちゃ(推定)
カロリー 91kcal 83kcal
炭水化物 20.6g 18.5g

ロロンかぼちゃの栄養

一般的なかぼちゃ カリウム:高血圧予防効果

〇抗酸化ビタミンが豊富でアンチエイジング効果あり

①β-カロテン:緑黄色野菜に多く含まれる。体内でビタミンAとして働き、皮膚や粘膜を正常に保つ美肌効果がある。抗酸化作用、抗ガン作用がある。日焼け・シミ予防。

②ビタミンE:野菜の中でもトップクラスに多い。抗酸化作用があり、活性酸素の働きを抑制し、動脈硬化やがんの予防。末梢血管を拡張し、冷え性予防にも役立つ。

③ビタミンC:メラニンの生成を抑え、シミ予防。抗酸化作用。

ロロンかぼちゃ 糖質が控えめでダイエットによい。

ロロンかぼちゃの切り方

ラグビーボール型をしているため、まずは縦半分に切り、そこから料理に合わせた形に加工します。

種とワタをスプーンでくりぬき、固い場合はラップにくるみ、電子レンジで2分ほど加熱することで軟らかくしてから切ります。

  • 煮物:断面を下に角切り
  • スライスして焼く:端から5mm程度の薄切り

ロロンかぼちゃの育て方・栽培方法と収穫時期

地域別の種まき・収穫時期

地域 種まき時期 収穫時期
鹿児島県等の暖地 1上旬月~4月上旬 5月下旬~7月末
中間地 2月初旬~5月初旬 5月末~8月末
北海道等の冷涼地 3月上旬~5月末 7月上旬~9月下旬

タキイネット通販サイトにより詳しく地域別・栽培方法別に載っています。

育て方

種まき

苗床と畑のどちらの場合も、直径4~5センチ、深さ1センチくらいの穴に種を4~5粒、とがった方を下にしてまきます。

土をかぶせ、手で軽く押さえ、水やりします。

つるが出るまで

25~30℃前後に温度を保ち本葉が2~3枚出たら、元気のいいものを1本だけ残し、その他の株は間引きます。

苗床の場合は30日程たち、本葉が4~5枚になったら畑に植えます。

その際は「ホットキャップ」と呼ばれる透明なフィルムやプラスチックでできた覆いをかけて保温します。

つるが出てから収穫まで

つるが出始めたら、つるが増え過ぎないように親づると子づるをそれぞれ1本ずつ残し、他の物は取り除きます。

花が咲いたら雌花に雄花の花粉をつけて人工授粉させ、40~45日後に実が十分に大きくなり、へたがコルク状になったら収穫します。

※実ができた後はたまに回転させることで色ムラを防ぐことができます。

ロロンかぼちゃの収穫時期

最も生産量の多いと思われる北海道産の場合、収穫の一番のピークは夏〜初秋。

収穫したてのかぼちゃは甘味が弱いので、風通しの良い日陰で1~2カ月ほど保存して水分を飛ばして追熟させてから出荷します。

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ロロンかぼちゃの価格

〇生のかぼちゃ:1個250円前後

〇種:タキイネット通販」で

9粒 100粒
ロロンかぼちゃの種 468円 3980円

となっています。(2020年11月の値段です)

〇苗:「農業屋.com」では苗が4本入り880円で販売されています。

苗の販売は3月から6月までの期間限定です。購入を希望される方はこの期間内にチェックしてみてください。

ロロンかぼちゃの食べ方やレシピ

コロッケ

粉質でホクホクした食感を活かしたコロッケがお勧めです。

甘さが控えめなので、味を主張しすぎず、かぼちゃの風味を感じられるため料理に合います。

・材料3人分

  • ロロンかぼちゃ 300g
  • 豚ひき肉 100g
  • 玉ねぎ 100g
  • 醤油 小さじ1/2杯
  • 塩コショウ 少々
  • 揚げ油 適量
  • 小麦粉 適量
  • 溶き卵 適量
  • パン粉 適量
作り方
  1. ロロンかぼちゃの皮をそぎ落とし、一口大に切る。玉ねぎはみじん切りにする。
  2. ロロンかぼちゃを耐熱容器に入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで5分加熱(600w)し、熱いうちにフォークでつぶす。
  3. ひき肉と玉ねぎを炒め、塩コショウを加える。
  4. 2に3を加えて混ぜ、丸く成型する。
  5. 小麦粉・溶き卵・パン粉の順につけ、180度の揚げ油できつね色になるまで揚げる。

煮物

煮物にすると味がロロンかぼちゃに染み込んでしっとりと仕上がるため、美味しくいただけます。

ほくほくとした食感と、甘すぎない味が煮物にぴったりです。

ただし、粉質で煮崩れしやすいため気を付けましょう。

スイーツ

粉質できめが細かいので加工しやすく、ペーストにして作るプリンがおすすめです。

まとめ

他ではあまり見ることのできない、個性的な野菜を自分で栽培してみたいという声を反映して開発されたロロンかぼちゃ。

見た目がユニークなので、飾っているだけでも楽しそうです。

栽培してみて、大きくなるまでの成長過程を楽しんでみたいですね。

食べてもホクホクとしておいしいので、色々な食べ方をしてお気に入りの料理方法を探してみてください。

1 Comment

nemu

参考にしたいと思います。すでに、タネは準備しています。なので収穫を夢見てドキドキしています。
去年は、くりまさるとバターナッツという2種類のカボチャを植え無事収穫しました。友人にお披露目を兼ねてプレゼントしました。

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