すくなかぼちゃというブランドかぼちゃがあります。
お店ではあまりかぼちゃのブランドは見かけることはありませんが、すくなかぼちゃは昔から岐阜県で栽培されなじみのあるかぼちゃの一つです。
今回は、すくなかぼちゃの特徴や旬の時期についてご紹介します。
似たようなかぼちゃもあるので、育て方や見た目の形状、切り方などに違いがあるのかもお話しします。
また、気になるすくなかぼちゃの味やカロリー、栄養についても一般的なかぼちゃと比較していきます。
地域の方に愛されるすくなかぼちゃなので、産地の方々の食べ方やおすすめのレシピもご紹介します。
アッと驚くすくなかぼちゃの価格もチェックしてみてください。
Contents
すくなかぼちゃの特徴
すくなかぼちゃは、岐阜県で栽培されるブランドかぼちゃです。
「丹生川宿儺かぼちゃ研究会」によって栽培の方法や種の管理ができているもののみが、すくなかぼちゃとして認めらており、出荷の際に決められたシールを貼って他のかぼちゃとは区別されています。
また、毎年品質や色、形状などの見た目を競う品評会も行われており、品評会で入賞したすくなかぼちゃは高い値がつけられています。
読み方・別名 | 宿儺かぼちゃ |
旬の時期 | 8月中旬~11月頃 |
産地 | 岐阜県高山市丹生川町 |
食べ方 | 煮物、スープ、サラダ、スイーツ |
味について | ホクホクとした食感と甘み |
(https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/pumpkin-Sukuna.htm)
すくなかぼちゃの味や食感
すくなかぼちゃは、貯蔵することでホクホクとした食感と上品な甘みが増します。
・収穫直後
収穫直後は、水っぽく甘みが弱いためおいしくありません。
・貯蔵後
すくなかぼちゃも一般的なかぼちゃと同じように貯蔵することで追熟し、甘みを増します。
一般的なかぼちゃの追熟は1~2ヶ月くらいですが、すくなかぼちゃは1週間程です。
貯蔵することで、でんぷん質の部分が糖化し甘くなり、ホクホクとした食感のかぼちゃへ変化します。
ホクホクとしていますが、繊維質の少ない滑らかさもあります。
私は昔、採れたてのかぼちゃを食べてみたことがありますが、本当に甘みもなく味がなくておいしくなかった記憶があります。
かぼちゃもさつまいもやじゃがいものように追熟が大切ですね。
すくなかぼちゃの産地
すくなかぼちゃの産地は、岐阜県高山市にある丹生川町が有名です。
丹生川地域は、岐阜県の北部にあり山々に囲まれていて標高が500~900mの盆地です。
ヘチマのような形のすくなかぼちゃは高山市の特産品としてブランド化されていますが、品種改良されていない昔からあるかぼちゃなので似たようなものもあります。
他のかぼちゃと区別させるため丹生川宿儺かぼちゃ研究会で認められたものだけをすくなかぼちゃとして、出荷される際に決められた統一のシールが貼られています。
関西や中部地方には出荷されていて、ネット販売もされているので誰でも買うことはできます。
(http://www.banraisya.co.jp/kanamaru/data/workshop/pdf/workshop2009040802.pdf)
すくなかぼちゃの旬の時期
すくなかぼちゃの旬の時期は、8月中旬~11月頃までです。
すくなかぼちゃは、露地栽培とハウス栽培で作られています。
栽培方法を組み合わせることで8月~11月頃にかけて収穫されており、すくなかぼちゃも他のかぼちゃと同様に収穫後、貯蔵することで追熟します。
追熟期間は1週間程度なので実際に食べられる旬は、8月中旬からになります。
すくなかぼちゃの形や中身の色
すくなかぼちゃの見た目は、長細い形をしており、長さは50㎝くらいで重さは2.5㎏~4㎏もあります。
外側の皮は、薄い灰緑色をしていて、少し濃いマダラ模様がありますが、つるっとした滑らかな表面です。
中身は、濃い黄色で種が全体の中心に縦長に並んでいます。
果肉は肉厚で端から端までほぼ同じ厚みです。
(https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/pumpkin-Sukuna.htm)
すくなかぼちゃのカロリー
すくなかぼちゃのカロリーは一般的なお店で見かける西洋かぼちゃと比べるとやや高めです。
100gあたり | すくなかぼちゃ | 一般的な西洋かぼちゃ |
エネルギー | 102kcal | 91kcal |
甘さがあることが特徴的なおいしいかぼちゃなので少しカロリーも高くなってしまいますが、さつまいもよりカロリーは低いです。
食べ過ぎには注意が必要です。
すくなかぼちゃの栄養
すくなかぼちゃは、他のかぼちゃに比べてショ糖やオリゴ糖が多く、皮にはミネラルが豊富に含まれています。
すくなかぼちゃの中身には、β-カロテンはもちろん西洋かぼちゃに比べてショ糖が多く甘みがあります。
また、腸内環境を整えてくれるオリゴ糖も多く含まれています。
皮の部分には、他のかぼちゃに比べて鉄分や亜鉛が多く含まれています。
すくなかぼちゃの切り方
すくなかぼちゃは、長細いですが全体的に肉厚で均一なので、どこから切っても問題ありません。
しかし、すくなかぼちゃも固くて大きいので、長い方を真ん中で一回切ってから、小さく切っていくといいでしょう。
長細い形を利用して横に切ると真ん中に穴のあいた丸い形になるので、ちょっと変わった使い方もできそうですね。
すくなかぼちゃの育て方・栽培方法と収穫時期
すくなかぼちゃは、露地栽培とハウス栽培で作られています。
基本的な育て方は同じなので、露地栽培での流れをご紹介します。
4月~ | 種まき・育苗 | ポットなどに種をまき発芽させます。 |
5月~ | 定植 | 畑に植え替える。 |
6月~ | 開花・受粉 | 花が咲いたらミツバチに受粉してもらう。ハウスの場合は、人工授粉。 |
7月~ | 成熟 | 脇芽かき、追肥、敷きわらなどをし、約60日かけて成熟させる。 |
8月~ | 収穫・追熟 | 収穫後、7日ほど貯蔵し追熟させる。 |
すくなかぼちゃの収穫時期
すくなかぼちゃの収穫の時期は、8月頃からです。
すくなかぼちゃは病気に弱く収穫量があまり増えないことから栽培方法についても研究が行われてきました。
現在では露地栽培とハウス栽培を確立しています。
露地栽培では8月中旬~10月頃までの収穫になりますが、ハウス栽培も行うことで8月初旬~11月頃まで収穫することができます。
すくなかぼちゃの価格
すくなかぼちゃは、1個1000円~1800円くらいです。
すくなかぼちゃは、「丹生川宿儺かぼちゃ研究会」に認められたブランドかぼちゃなので似たような他のかぼちゃに比べると4~5倍程の価格です。
私は、今まで1個1000円もするかぼちゃは見たことがないのでびっくりです。
すくなかぼちゃの食べ方やレシピ
すくなかぼちゃは、どんなかぼちゃ料理にでも合う万能かぼちゃです。
産地の方々の食べ方は、煮物やスープ、サラダはもちろんチップスやスイーツとしても食べています。
煮物
高級なすくなかぼちゃは、初めて食べるなら絶対煮物ですね。
スープ
すくなかぼちゃは、皮にも栄養があり、茹でるとゆで汁も甘くなるほどなので、皮丸ごとポタージュスープにすると栄養を全部摂ることができますね。
サラダ
サラダにするとすくなかぼちゃの甘みやホクホク感が味わえます。
チップス
油と相性のよいβカロテンが豊富なので吸収率もアップしますね。
切り方を工夫して、ドーナツ型に切ると子供のおやつにいいですね。
スイーツ
甘さと滑らかさがあるので、モンブランやスイートポテト、プリンなどのアレンジに向いています。
今回は、すくなかぼちゃプリンのレシピをご紹介します。
材料 (5人分)
- すくなかぼちゃ(ピューレ状) 250g
- 生クリーム 120cc
- 牛乳 120cc
- 卵 3個
- 砂糖 50~70g
- バター 5g
- すくなかぼちゃは、丸ごとアルミホイルで包み、230℃のオーブンで2時間半ゆっくり火を通す。
- スプーンで実を取り出し、裏ごしする。
- ボウルに卵を入れ、お好みの量の砂糖を入れ混ぜ、生クリームを加えて合わせておく。
- 鍋に裏ごししたすくなかぼちゃのピューレを入れ、弱火で温めて水分を飛ばし、牛乳を少量ずつ加えてのばす。
- 沸騰したら火を止めて、バターを入れてよく混ぜ合わせる。
- 粗熱が取れたら3と混ぜ合わせる。
- プリン液を容器に注ぎ、水を入れた鉄板に乗せ、150℃のオーブンで30~45分焼く。
ぜひ作ってみてください。
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