ヒタチレッドという名前のさつまいもがあります。
別名もあり、ヘルシーレッドとも呼ばれています。
さつまいもは品種によって味や食感が違うのでヒタチレッド(ヘルシーレッド)の特徴も気になります。
そこで今回は、ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の特徴や旬の時期についてご紹介します。
さつまいもの産地で有名な茨城県で作られるヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、干しいも用として生産されていて、さつまいもそのままで見られることがあまりない品種です。
加工されることの多いヒタチレッド(ヘルシーレッド)ですが、カロリーや糖度が他のさつまいもとどう違うのか比較しながらご紹介します。
これを機会に普段あまり気にしていない加工されたさつまいも製品の原料にも興味を広げてみましょう。
Contents
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の特徴
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、茨城県にある農業研究センターでキャロメックスと高系14号などをかけ合わせて誕生したさつまいもです。
いもの中身にカロテンを含むオレンジ色の肉質が特徴で栄養面に優れていることから、初め「ヘルシーレッド」と名称を登録しましたが、のちに「ヒタチレッド」に改名しています。
読み方・別名 | ヒタチレッド、ヘルシーレッド、農林44号 |
旬の時期 | 11月~1月頃 |
産地 | 茨城県 |
食べ方 | 干しいも、焼き芋、天ぷら |
食感の種類 | ねっとり |
(https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/vegitable/satumaimo-Hitachired.htm)
(https://www.jrt.gr.jp/var_s/index_spv.html)
(https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/kennkyuuhoukoku/documents/center_01.pdf)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の味や食感
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、貯蔵することで味や食感がよくなります。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)も一般的なさつまいも同様に収穫後貯蔵されてから出荷加工されます。
具体的にどのように変化するかまではわからなかったのですが、出荷加工されるまでに貯蔵されるということは、少なからず味や食感がよくなることは間違いなさそうです。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、粘質でしっとりとした食感とさつまいも特有の繊維質が少ないことが特徴です。
また、カロテンを多く含むので若干ですが、カロテン臭があります。
カロテン臭といっても人参のような香りなので、人参嫌いでなければおいしくいただけます。
(https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/kennkyuuhoukoku/documents/center_01.pdf)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の糖度・甘さ
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の糖度も収穫後貯蔵することで高くなります。
糖度についても具体的には情報がありませんでしたが、ヒタチレッド(ヘルシーレッド)も収穫後出荷開始までに1ヶ月程期間があるので貯蔵しています。
さつまいもは、貯蔵している間にでんぷんが糖に変わり甘くなります。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)も、貯蔵することで少しは甘くなっているでしょう。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の産地
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の産地は、茨城県です。
干しいもでも有名な茨城県で、より干しいもを全国に広げるために新たに開発されたヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、茨城県でのみ作られています。
1993年に茨城県の準推奨品種に選ばれたことで、名前を茨城県のひたちなか市で作られていることからヒタチレッドに改名するくらい地元に愛されているさつまいもです。
また、加工用に作られているので全国でさつまいもの生の姿のまま見られることはないでしょう。
(https://www.ibarakiguide.jp/seasons/hoshiimo/ingredient.html)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の見た目や中身の色
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の形状は、紡錘形で皮の色は赤紫色、中身の色は淡い橙色をしています。
さつまいもによく見られる縦に入る凸凹の溝がなく、すらっとしています。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、収穫時の大きさが不揃いであることが多く、一般的な青果用としてではなく加工用として使われることが多いです。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)のカロリー
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)のカロリーは一般的なさつまいものと同じくらいです。
100gあたり | 生 | 蒸し | 焼き | 干し |
一般的なさつまいも皮むき | 134kcal | 134kcal | 163kcal | 303kcal |
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、干しいもとして食べられることが多く、干しいもになると303kcalです。
私も干しいもが大好きで見つけるとよく食べますが、おいしくてついつい食べ過ぎてしまうことがあります。
このカロリーを知るとほどほどにしておかないと恐ろしいですね。
(http://hoshiimo.org/sanchi#hinsyu)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の栄養
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、カロテンを含むさつまいもです。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、その名の通り健康志向を意識して作られた品種です。
100gあたり | ヒタチレッド (ヘルシーレッド) |
紅あずま | 安納芋 | 人参 |
カロテン含有量 | 3.72mg | 0.04mg | 0.5mgくらい | 8.3mg |
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)のカロテンの含有量は、橙色のさつまいもで有名な安納芋よりはるかに多いです。
カロテン量は人参にはかないませんが、これだけ多いと人参のようなカロテン臭がするのも納得です。
カロテンは、抗酸化作用のある栄養素で必要に応じて体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAは、粘膜を丈夫にしたり、肌の調子を整える効果があります。
また、がんの予防にも効果的です。
(http://hoshiimo.org/sanchi#hinsyu)
(https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/kennkyuuhoukoku/documents/center_01.pdf)
(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbbr/advpub/0/advpub_19J01/_pdf)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の旬の時期
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の旬の時期は、11月~1月頃です。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の収穫の時期は、10月頃から始まります。
収穫後1ヶ月程貯蔵し、熟成させ11月からが食べ頃の時期を迎えます。
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、ほとんどが干しいもに加工されます。
昔ながらの干しいもは、11月頃から加工され、冷たい風にあてながら天日干しし、完成までに1~2週間かかります。
新物の干しいもとして食べられるのは、12月頃になります。
(https://www.maruhi.co.jp/hoshiimo-process.html)
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)の食べ方
ヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、干しいもで食べます。
もともと干しいもにするために品種開発されたものなので、干しいもがベストです。
しかし、甘さもありねっとりとした繊維質の少ないさつまいもなので焼き芋にしてもおいしく食べられます。
また、開発段階で揚げて食べてもおいしいと評価されているので天ぷらにしてもおいしく食べられそうです。
生産量もあまり多くないヒタチレッド(ヘルシーレッド)は、生のさつまいものままではなかなか出会えない品種なので、幻のいもですね。
(https://www.ibarakiguide.jp/seasons/hoshiimo/ingredient.html)
(https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/noken/kennkyuuhoukoku/documents/center_01.pdf)
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