アヤムラサキ芋というさつま芋は、お菓子作りによく使われる紫芋の品種です。
あまり馴染みのない品種ですが、旬の時期やカロリーなどどのような特徴があるのかご紹介していきます。
紫芋というと強い甘みがない印象ですが糖度はどのくらいなのか、産地はどこなのか、知らないことが多いですよね。
知らないことが多いアヤムラサキ芋の特徴を知って、ぜひ料理に活用してみてください。
Contents
アヤムラサキ芋の特徴
アヤムラサキ芋は、世界初の色素用品種として農水省と民間企業が共同育成した品種で、九州109号とサツマヒカリという品種を掛け合わせて出来ました。
平成7年に命名登録されています。
他の紫芋よりも色素が多くなるように改良された品種で、加熱しても鮮やかな濃い紫色が残ることが特徴です。
読み方・別名 | (漢字)綾紫芋 |
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旬の時期 | 収穫=9月~11月 美味しい時期=10月~1月 |
産地 | 南九州、沖縄県 |
食べ方 | スイートポテトなどのスイーツ、焼酎への加工 |
食感の種類 | ホクホク |
アヤムラサキ芋の味や食感
アヤムラサキ芋の食感はホクホクとしています。
味は、さつま芋といえば強い甘み、上品な甘みなど甘さがウリですが、アヤムラサキ芋は甘みはほとんどありません。
色素であるアントシアニンが多くなるように品種改良された品種で、味よりもその色の濃さが重視された品種だからです。
アヤムラサキ芋だけで食べるのではなく、スイートポテトなどのスイーツ作りに使われることが多くなります。
アヤムラサキ芋の糖度・甘さ
アヤムラサキ芋は一般的なさつま芋に比べて甘みは少ないです。
糖質が少ないため、焼き芋にしてもあまり甘みは感じられません。
焼き芋やふかし芋など、アヤムラサキ芋だけで調理するのではなく、生クリームや砂糖を加えてスイーツ作りに使用したり、さつま芋チップスなどに向いています。
貯蔵後の糖度・甘さ
一般的なさつま芋と同じように、アヤムラサキ芋も貯蔵後の方が甘味が増しますが、それでもほとんど変わりません。
アヤムラサキ芋の産地
南九州や沖縄県での栽培に適した品種です。
鹿児島県でも多く栽培されているようで、ネットではアヤムラサキ芋の苗の販売もされています。
アヤムラサキ芋の産地は、鹿児島県、沖縄県と言えるでしょう。
アヤムラサキ芋の見た目や中身の色
皮は暗い紫色であまり綺麗な色ではありませんが、中身は赤に近い鮮やかな紫色をしています。
ブルーベリーにも含まれているアントシアニンという色素が豊富なためです。
長い紡錘形で不揃いなものが多いものの、大きく育ちます。
アヤムラサキ芋のカロリー
アヤムラサキ芋の正確なカロリーはデータがありません。
一般的なさつま芋よりも糖質が少ない品種なので、カロリーも低いと考えられます。
一般的なさつま芋100g当たり=130Kcal
お茶碗1杯が150Kcal程度なので、一般的なさつま芋はそれよりも低く、アヤムラサキ芋はさらに低カロリーだと考えられます。
アヤムラサキ芋の栄養
アヤムラサキ芋の特徴である濃い紫色は、アントシアニンという色素によるものです。
ブルーベリーにも多く含まれるアントシアニンは抗酸化作用があり、細胞の酸化を防止することで老化防止や生活習慣病の予防に効果が期待されます。
視力や肝臓の機能向上の働きもあります。
一般的なさつま芋にはアントシアニンはほとんど含まれないため、紫芋であるアヤムラサキ芋独自の栄養成分と言えます。
アヤムラサキ芋の旬の時期
アヤムラサキ芋の収穫は9月から始まり、11月まで続きます。
一定期間貯蔵してからの方が甘さが増すため、美味しくなる時期は10月頃からといえますが、アヤムラサキ芋はあまり甘さがないさつま芋です。
製菓用のパウダーなどに加工されることも多いため、業務用などは貯蔵したものが年中出荷されています。
アヤムラサキ芋の食べ方
アヤムラサキ芋は甘みが少ない品種です。
- スイートポテト
- モンブラン
など、生クリームやハチミツなどと組み合わせてスイーツにすることがオススメです。
加熱しても鮮やかな紫色は損なわれにくいので、
- カップケーキのトッピング
- じゃが芋の代わりに使ってポテトサラダ
- ポタージュ
- さつま芋チップス
など、色を活かした料理にしても良いでしょう。
鹿児島県ではアヤムラサキ芋を使用した芋焼酎も販売されています。
紫芋の代表であるアヤムラサキ芋は、甘味が少ないもののスイーツ作りに使用されることが多く、アントシアニンの豊富さが注目されている品種です。
加熱しても鮮やかな紫色が損なわれることがないため、料理に使うと一気に華やかになります。
甘くないさつま芋であるアヤムラサキ芋の魅力は、甘いさつま芋に負けていません。
ぜひ、普段の食卓に、アヤムラサキ芋を取り入れてみてください。
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