黄金千貫(こがねせんがん)の大きな特徴はその見た目の白さです。
珍しいさつまいもですが歴史は古く、ホクホクとした昔ながらの優しい味なので白いさつまいもしか食べない方もいます。
主な産地は鹿児島県で、でんぷんや焼酎の原料として利用されているため、お酒好きの方には身近なさつまいもかもしれません。
旬の時期やカロリー、糖度についても載せておりますので、他のさつまいもと食べ比べて違いを楽しんでみてください。
Contents
黄金千貫(こがねせんがん)の特徴
中身や皮が白く、でんぷん質が多くほくほくとして、昔ながらの優しい甘さがあります。
昭和41年に九州農業試験場で「かんしょ農林31号」として登録されましたが、元となった「農林1号」は焼酎やでんぷんの原料用となるだけでなく、食べられることで昭和22年(1942)戦中戦後の日本の食糧難を支え、その特徴がしっかりと引き継がれています。
見た目が黄金色をしていてザクザクとれることから黄金千貫(こがねせんがん)と名付けられました。
鹿児島県の芋焼酎の半分は黄金千貫(こがねせんがん)で作られ、芳醇な香りで人気があります。
読み方・別名 | こがねせんがん |
旬の時期 | 11月~12月 |
産地 | 鹿児島県、宮崎県 |
食べ方 | 蒸かし芋、料理に使う(天ぷら、さつまいもご飯、大学芋等)、スイーツ(芋けんぴ、スイートポテト) |
食感の種類 | ホクホク |
黄金千貫(こがねせんがん)の味や食感
- でんぷんを多く含むので食べた時に粉感がある
- ほくほくしたきめの細かい食感
- 甘さが控えめで優しい味。
黄金千貫(こがねせんがん)の糖度・甘さ
調べてみましたが、わかりませんでした。
一般的なさつまいもは生の状態で9度ですが、黄金千貫(こがねせんがん)は特別甘みが強いわけではないため、それに近い度数かやや低いと考えられます。
黄金千貫(こがねせんがん)の産地
鹿児島県で最も多く7割以上作られ、次いで宮崎県で2割程度生産されています。
黄金千貫(こがねせんがん)の見た目や中身の色
特徴的な色はじゃが芋に似ていて、表面にくぼみがあります。
形 | 下膨れ型の短紡錘形で大型になる |
皮の色 | 黄白色 |
中身の色 | 黄白色→加熱すると黄色 |
黄金千貫(こがねせんがん)のカロリー
調べてみましたがわかりませんでした。
糖度と同じく、特別甘みが強いわけではないため、一般的なさつまいもと同じか、少し低いと考えられます。
黄金千貫(こがねせんがん)(推定) | |
100g当たりのカロリー | 130~140kcal |
黄金千貫(こがねせんがん)の栄養
さつまいも | ・食物繊維:整腸作用やダイエット効果
・ヤラピン:さつまいもを切ったとき出る白い液体に含まれており、整腸作用がある ・カリウム:余分な塩分を排出する ・ビタミンC・B6:イモ類のビタミンCはでんぷんにガードされ、熱で壊れにくいことが特徴。ビタミンB6はタンパク質の分解と合成に関わり、肌を健康に保つ。 |
黄金千貫(こがねせんがん) | ・でんぷん質が多く、ほくほくとしたきめ細やかな食感を生み出している。でんぷん歩留まりが多いため焼酎やでんぷんの原料として利用されている。 |
黄金千貫(こがねせんがん)の旬の時期
9~10月が収穫の最盛期で、旬は11月~12月です。
さつまいもを収穫後に2か月寝かせることで、水分が抜け、でんぷんが糖に変わり甘くおいしくなります。
黄金千貫(こがねせんがん)の食べ方
豊富なでんぷん質によるホクホク感を生かした食べ方が人気です。
黄金千貫(こがねせんがん)の長所は身が締まっていて優しい甘さがあることです。
料理に用いると型崩れしにくく他の味を邪魔せずにさつまいもの風味を楽しめるため、特徴を存分に生かせます。
焼き芋 | ホクホクとしていて、甘さは控えめだがその分食べやすく、根強いファンがいる。ただし、粉感が強いため好き嫌いが分かれる。 |
蒸かし芋 | ホクホク感が引き立つので人気がある。蒸かし芋をサラダに入れたりスープにするなど料理に使うのもおすすめ。 |
料理 | 甘さが控えめで型崩れしないため料理に向いている。
・さつまいもご飯:ホクホクとした食感が栗のようなので、おいしくさつまいもご飯を作ることができる。 ・天ぷら:優しい味でクセがないため天ぷらに合う。ただし色が白いため他のさつまいもより彩は地味になる。 ・大学芋:身がしっかりして崩れにくく、甘さもくどくないため砂糖を絡めてもちょうどよい甘さになる。 |
スイーツ | ・芋けんぴ:型崩れせず色も黒くなりにくく、味も主張しすぎないのにさつまいもの風味が感じられるため、芋けんぴの材料として人気がある。
・スイートポテトなど練り物系:粉質でほくほくしているため加工しやすく、くどくない味が砂糖やバターと混ぜて使いやすい。 |
まとめ
黄金千貫(こがねせんがん)は他のさつまいもとは少し異なり、焼酎、料理に向いているということがわかりました。
近年人気のねっとりとした強い甘みのさつまいもとは対極にある品種ですが、ホクホクとして甘さ控えめの個性が光っています。
根強い人気があるのもわかりますね。
もし、店頭で白いさつまいもを見かけたら、ぜひ手に取って、今回ご紹介した色々な食べ方を試して楽しんでみてくださいね。
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