とろみついもという名前からもとろっと食感で糖度が高そうなさつまいもがあります。
あまり聞きなれないさつまいもの名前なので本当にとろっとした甘さが特徴なのか気になります。
そこで今回は、とろみついもの特徴や旬の時期についてご紹介します。
とろみついもというのは、品種名ではなくブランド名なので、なかなか知る機会も少ないですよね。
この記事ではとろみついもが一般的なさつまいもに比べてカロリーや食感がどう違うのかについても説明していきます。
産地や販売地域などもご紹介するので、見つけた時にはぜひ食べてみてくださいね。
Contents
とろみついもの特徴
とろみついもは、安納芋をブランド化したさつまいものことです。
安納芋がベースなので、蜜があるのが特徴でねっとりとした甘みがあります。
とろみついもという読み方でブランド名をつけたものは2種類あります。
1つ目は熊本県の山鹿地方の「灯籠蜜いも」です。灯籠蜜いもは安納芋をさらに改良し、もともとの安納芋よりも甘いものになっています。
2つ目はバナナで有名な会社ファーマインドから販売されている「とろ蜜芋」と「黄金のとろ蜜いも」です。
さつまいも自体の品種は安納芋です。
読み方・別名 | とろみついも、灯籠蜜いも、とろ蜜芋 |
旬の時期 | 10月下旬~2月頃 |
産地 | 熊本県山鹿地区、鹿児島県種子島 |
食べ方 | 焼き芋、スイーツ |
食感の種類 | ねっとり |
とろみついもの味や食感
とろみついもの品種は安納芋になるので安納芋同様に貯蔵することで甘さや食感が変化します。
収穫直後
収穫直後はすぐに出荷することはないので、安納芋としての味や食感はよくないことが想像できます。
もともと安納芋は収穫直後でも糖度は他のさつまいもより高いので、一般的なさつまいもと同じように食べることはできます。
しかし、安納芋特有のねっとりとした食感はあまり感じられません。
貯蔵後(40日後)
とろみついもも収穫後40日程貯蔵されます。
貯蔵することでさつまいもの中のでんぷんが酵素により糖へ変わります。
貯蔵されるととろみついもも安納芋と同様に中身のオレンジ色がやや濃くなり、甘みも増します。
調理するとねっとりとしたクリーミーな食感や、甘みを感じられます。
とろみついもの糖度・甘さ
安納芋ベースであるとろみついもの糖度や甘さは貯蔵することで甘くなります。
収穫直後
収穫直後でも糖度は10度ほどあり、糖度7度の一般的なさつまいものに比べると高く甘いです。
貯蔵後(40日後)
貯蔵することで糖度は16度くらいになります。
安納芋は他のさつまいもに比べて糖の中でもショ糖が多いのが特徴で、ショ糖は甘く感じます。
貯蔵後の安納芋は、焼くことでさらに糖度が増し40度くらいになるといわれています。
灯籠蜜いもの詳しい糖度まではわかりませんでしたが、安納芋よりも甘いと謳っているので、焼き芋にすると糖度40度以上でとても甘いいもであることは間違いないですね。
とろみついもの産地
灯籠蜜いもの産地は、熊本県山鹿地方です。
「とろ蜜芋」「黄金のとろ蜜芋」の産地は、鹿児島県種子島です。
安納芋は、もともと鹿児島県の種子島の在来品種でしたが、人気のさつまいもになり全国で改良され栽培されるようになりました。
安納芋をとろみついもという名前をつけて品種改良したりブランド化し、種子島や熊本で生産されています。
今回調べた灯籠蜜いももとろ蜜芋、黄金のとろ蜜芋も、全国各地で取り扱いがあるので見かけることがあるかもしれませんね。
とろみついもの見た目や中身の色
とろみついもの見た目は安納芋です。
安納芋の中にも安納もみじと安納こがねという見た目の違う2種類の品種があります。
灯籠蜜いも
灯籠蜜いもは、安納もみじをもとに品種改良されているので、見た目は安納もみじに似ています。
表皮は薄い赤紫色で、中身はオレンジ色をしています。
品種改良されているので、安納芋独特の縦にある凸凹があまりなく、切った断面は丸くなります。
とろ蜜いも
ファーマインドのとろ蜜いもは、安納芋では一般的な安納もみじなので表皮は薄い赤紫色で、中身はオレンジ色です。
形は、短い紡錘形でややごろっとしています。
黄金のとろ蜜いも
ファーマインドの黄金のとろ蜜いもは、安納芋のなかでも希少な安納こがねという品種です。
安納こがねの見た目は、表皮が薄い黄色で中身はオレンジ色をしています。
安納芋の中でも収穫量が少ない品種なので、皮の色から黄金のとろ蜜いもと名付けられています。
とろみついものカロリー
とろみついもである安納芋の正確なカロリーはわかりませんが、一般的なさつまいもよりも高くなります。
100gあたり | 生 | 蒸し | 焼き |
一般的なさつまいも皮むき | 134kcal | 134kcal | 163kcal |
安納芋は、糖度が高いのが特徴です。
やはり甘いものはカロリーも高くなってしまいますね。
とろみついもも一般的なさつまいもと同様に焼き芋にすることで、さらに糖度が高くなるのでカロリーも高くなります。
灯籠蜜いもは、安納芋より甘いのでさらにカロリーは高くなってしまいますね。
野菜は自然のものなので、多少の誤差はありますが、この表よりも高いことは間違いなさそうです。
とろみついもの栄養
とろみついもは、一般的なさつまいもの栄養はもちろん安納芋特有のオレンジ色をしていることからβ-カロテンも含まれます。
一般的なさつまいも | ・食物繊維 水に溶けにくい食物繊維が含まれ、便のカサを増し大腸を刺激して排泄を促してくれます。 ・ビタミンC ビタミンCは加熱すると失活してしまいますが、さつまいものビタミンCはでんぷんに守られているため熱にも強いです。 ・カリウム カリウムは余分なナトリウムを排泄する役割があるので、高血圧の予防に効果があります。 |
とろみついも(安納芋) | ・β-カロテン β-カロテンはビタミンAに変換されます。皮膚や粘膜を丈夫にしたり、抗酸化作用があります。 |
とろみついもの旬の時期
とろみついもの旬の時期は、10月下旬~2月頃です。
熊本県の山鹿地方で作られる灯籠蜜いもの収穫時期は、9月~2月頃です。
灯籠蜜いもは収穫後、40日ほど貯蔵し、熟成させるので旬の時期は、10月以降になります。
また、ファーマインドの「とろ蜜いも」と「黄金のとろ蜜いも」は、出荷されるのが10月~2月なので、10月以降が旬の時期となります。
とろみついもの食べ方
とろみついものは、焼き芋で食べると一番おいしくいただけます。
さつまいもの中でもねっとり系の食感で蜜が出るほど甘いので、焼き芋にするとそのままでもスイートポテトのようなスイーツになります。
とろみついもの一般的な言い方は?
今回調べたとろみついもは、とろ蜜芋や灯籠蜜いもと書くものがあります。
ファーマインドがつくるブランドに「とろ蜜芋」と「黄金のとろ蜜芋」があります。
「とろ蜜芋」は、鹿児島県種子島産の安納もみじという品種のさつまいものブランド名です。
「黄金のとろ蜜芋」は、種子島産の安納こがねという品種のさつまいものブランド名です。
一方、熊本県山鹿市にある農業生産法人「株式会社アグリファーム未来」がつくるさつまいもは「灯籠蜜いも」と書き「とろみついも」と読みます。
灯籠蜜いもは種子島産の安納芋を山鹿市で栽培できるように改良して作りあげたブラント芋です。
「灯籠蜜いも」という名前で商標登録されています。
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