安納こがねの特徴や旬の時期は?食感はしっとりネットリ系

幻の安納いもとも呼ばれる安納こがねは安納いもの一種ですが、希少価値の高い品種です。

安納こがねの特徴は、強い甘さとねっとり食感、皮や中身の独特な色にあります。

安納こがねはよく知られている安納いもの特徴を持ち合わせていますが、安納こがねのみの特徴も多いです。

今回は安納こがねの旬の時期やカロリー、産地、糖度といったポイントから特徴を解説します。

安納こがねの特徴を活かした食べ方も解説しますので、安納いもとの違いを比べてみても面白いかもしれません。

さらに、安納こがねには安納もみじという品種があり、安納もみじについても解説します。

この記事を読めば、“安納”の仲間たちをもっと深く知るきっかけになるはずです。

安納こがねの特徴

安納こがねの特徴は、強い甘さとねっとり食感、皮や中身の独特な色です。

読み方・別名 あんのうこがね
旬の時期 10月中旬~1月
産地 鹿児島県
食べ方 焼き芋、蒸かし芋、スイーツ、天ぷら
食感の種類 しっとり、加熱によりねっとり感が出る

安納こがねは、在来安納芋の中から皮の白っぽい個体が選抜・育成され、1998年に命名登録されました。

安納こがねの味や食感

味や食感の特徴

  • 強い甘さにしっとりとした味わいがある
  • 加熱によってねっとり、とろけるような食感になる
  • 水分が非常に多く含まれている
  • 果肉の繊維はほとんど感じられない

さつまいもといえば、以前はホクホク食感というイメージが定着していて、加熱によってねっとり食感になるのは画期的だったようです。

安納こがねは他のさつまいもよりも、多糖類を多く含んでいるため、ねっとりとした食感になります。

安納こがねの糖度・甘さ

糖度・甘さの特徴

  • 生芋の糖度は17度
  • 加熱によって糖度は40度前後になる
  • 甘さは非常に強く、じっくり加熱するとさらに甘さが増す

一般のさつまいもの糖度は約7度で、安納こがねは16度であり、糖度が倍以上もあります。

安納こがねには一般のさつまいもに比べて、2倍のショ糖が含まれており、このショ糖が強い甘さの秘密です。

生芋の状態でもかなり甘いですが、加熱によって糖度は40度前後までに高まり、非常に強い甘さになることが分かります。

安納こがねの貯蔵後の糖度・甘さ

2~3週間ほど貯蔵することで、糖度がさらに高くなり甘さも増します。

収穫直後でも十分な甘さがありますが、貯蔵でさらに甘さが増した安納こがねはスイーツそのものです。

安納こがねの産地

安納こがねは、平成25年までは鹿児島県の種子島でのみ栽培が認められていましたが、現在は全国で栽培することは可能です。

ただ、種子島のミネラル豊富な土壌と温暖な気候が安納こがねの栽培に適していて、安納こがねは鹿児島県産が今も主流になっています。

安納こがねは栽培が難しく、全体としての収穫量も少ないために、あまり出回らない希少価値の高い品種とされています。

安納こがねの見た目や中身の色

見た目や中身の色の特徴

  • 皮は淡黄色で白色に近い
  • 中身はオレンジ色
  • 加熱によって中身は濃い黄色になる

安納こがねは、一般的なさつまいもとは見た目がだいぶ異なり、皮つきの生芋を見ると、ジャガイモの仲間に見えてしまうほどです。

中身の色が加熱によって変わるのも、面白い特徴ですね。

安納こがねのカロリー

安納こがねと一般的なさつまいものカロリー比較

安納こがね 一般的なさつまいも
100gあたりのカロリー 142kcal 132kcal

安納こがねのカロリーは、一般的なさつまいもと比べてほとんど差はありません。

安納こがねは甘さが強いにもかかわらず、カロリーが低いのは意外に思えますよね。

ねっとりとして甘さもしっかりあるのに低カロリーなら、是非おやつに食べたいですね。

さらに、安納こがねを食前に少し食べるだけで満腹中枢が刺激され、食べ過ぎを抑制できる効果も期待できます。

ダイエット中にどうしても強い甘さのものが欲しくなったときに、安納こがねは最適だと思います。

安納こがねの栄養

安納こがねには、カロテンが含まれていて、美容にも嬉しいさつまいもです。

安納こがねの中身がオレンジ色であることからも、カロテンが豊富だと言えます。

カロテンは加熱によって体内に吸収されやすくなり、脂溶性の栄養素であることから安納こがねを油で炒めるのもおススメです。

安納こがねの旬の時期

安納こがねは、9月から12月頃にかけて収穫されます。

収穫後は2~3週間ほど貯蔵されてから、店頭に並びます。

店に並ぶ頃に旬を迎え、時期としては10月中旬から1月頃です。

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安納こがねの食べ方

安納こがねのおススメの食べ方は、焼き芋、蒸かし芋、スイーツ、天ぷらです。

食べ方 特徴
焼き芋 安納こがねの一番おススメの食べ方は焼き芋。
焼き芋にした安納こがねは、非常にクリーミーで甘さも強く、蜜が溢れ出す。
クリームを食べているかのように滑らかな食感が楽しめる。
焼き芋にした後に冷やして食べると、アイスクリームのようになる。
蒸かし芋 安納こがねのパサパサせず、ねっとりとした食感は、蒸かし芋にもよく合う。
蒸かし芋にする場合も、じっくり加熱することがポイント。
蒸かし芋をスイーツ作りにアレンジすると簡単に作れる。
スイーツ 安納こがねの強い甘さや中身のオレンジ色はスイーツ作りにおススメ。
例えば、大学芋、タルト、芋ようかん、だんご、芋けんぴなどがある。
加熱したときに他のさつまいもよりも濃い黄色になり、鮮やかな出来上がりは食欲をそそる。
天ぷら 安納こがねに含まれるカロテンは脂溶性であることから、油を使った調理にも適している。
輪切りにして天ぷらにしたり、細切りにして他の食材とかき揚げにしたりすると良い。

安納こがねは、ゆっくりじっくり加熱することで甘さやねっとり感が増します。

さらに、カロテンの吸収も良くなるので、加熱による効果は大きいですね。

安納もみじについて

安納もみじは、安納こがねのうちJA種子屋久で登録商標されたもので、南種子町周辺を中心に、安納もみじの名前で出荷されます。

安納もみじの名前の由来は、切ったときの断面がもみじのように見えることにあります。

カロテン量は安納こがねより豊富で、一般のさつまいもの62倍も含まれているのです。

安納こがねと安納もみじの比較

安納こがね 安納もみじ
甘さ 余韻は残るがしつこくない甘さ 濃厚で後引く甘さ
食感 しっとり、ねっとり ねっとり、クリーミー
見た目・中身 皮は淡黄色、中身はオレンジ色、加熱によって中身は濃い黄色になる 皮は紅色に近く、中身は紅色が入ったオレンジ色、加熱によって黄金色になる
生産地 種子島島内 南種子町周辺

安納もみじの中身は、安納こがねのオレンジ色にほんのり紅色が入ったような色で、加熱すると安納こがねよりも黄金色になります。

加熱したときの味わいは、安納こがねの水分を蜜に変えたような食感で、しっとりよりも、よりねっとりとクリーミーになります。

安納芋・安納こがね・安納もみじの関係性

出典:筆者作成

まとめ

安納こがねは、強い甘さとねっとり食感、皮や中身の独特な色が特徴です。

安納こがねは安納いもの品種の一つで、安納こがねには安納もみじという種類もあります。

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