「ひめあやか」と聞いて、さつまいもを思い浮かべる方は少ないと思います。
ひめあやかは比較的新しい品種で、小さめなサイズと、加熱したときの鮮やかできれいな黄色が特徴です。
ひめあやかの特徴と他のさつまいもの特徴を比較してみると、新しい味わいに気づくかもしれません。
今回は、ひめあやかの特徴について、味やカロリー、産地、糖度といったポイントごとに解説します。
ひめあやかが美味しい旬の時期や食感、おススメの食べ方も解説していきます。
ひめあやかの特徴を押さえて、ひめあやかの美味しさを引き出せる食べ方を試してみましょう。
Contents
ひめあやかの特徴
ひめあやかは、食べきりサイズで、加熱したときの鮮やかできれいな黄色が特徴です。
サイズと色が名前の由来でもあります。
また、小さくても筋が気にならず、美味しいこともポイントです。
読み方・別名 | ひめあやか |
---|---|
旬の時期 | 12月~2月頃 |
産地 | 鹿児島県、茨城県、埼玉県など |
食べ方 | 焼き芋、蒸かし芋、スイーツ、揚げ芋 |
食感の種類 | しっとり |
ひめあやかは、小ぶりながらも味が優れている「九州127号」と、病気に強く味が良い「関系91号」との交配によって誕生しました。
手軽に食べられるさつまいもとして、約10年に渡る研究を経て2011年に出回るようになりました。
ひめあやかは、従来のさつまいもの「大きすぎて使いきれない」というマイナスポイントに応える品種として開発されたのです。
ひめあやかの味や食感
味や食感の特徴
バランスのとれた飽きのこないさつまいもの味わい
冷めても美味しい
やや粘質でしっとりとした食感
小さい割には筋が少なく食べやすい
ひめあやかの食感はしっとりですが、やや粘質であることから、ねっとりにも近い食感です。
一般的なさつまいもは、小さいと筋が気になるために規格外になることがほとんどです。
でも、ひめあやかは規格外のサイズでも筋が気にならない上に味もしっかりしています。
50g程度のかなり小ぶりなものでも、美味しく食べられるのです。
ひめあやかの糖度・甘さ
糖度や甘さの特徴
一般的なさつまいもよりやや糖度が高い
強すぎず程よい甘さ
一般的なさつまいもの糖度が約7度で、ひめあやかの糖度はそれよりもやや高いとされています。
程よく、飽きのこない甘さの品種であることから、ちょっとしたおやつにも好まれているようです。
ひめあやかの貯蔵後の糖度・甘さ
ひめあやかは2~3か月の貯蔵によって、甘さが増します。
収穫直後は水分が多いため、貯蔵期間中に余分な水分を排出させることで糖度が高まり、旨みが凝縮されるのです。
ひめあやかの産地
ひめあやかの産地は、鹿児島県などの西日本が中心ですが、埼玉県や茨城県といった関東地方でも栽培が進んでいます。
ひめあやかは、さつまいもの栽培に適した環境であれば、全国どこでも育てることができます。
ただ、知名度がそれほど高くはないため、これから生産地が増えてくると思われる生産者にとっても、注目の品種でもあります。
ひめあやかの見た目や中身の色
見た目や中身の色の特徴
食べやすい小さなサイズ
形は短紡錘形で、丸みを帯びている
皮は濃い紫色
生芋の中身は淡い黄色だが、加熱したときの中身は鮮やかできれいな黄色
加熱しても果肉が黒色に変化しない
ひめあやかは1個140g程度で、一般的なさつまいも(1個200g以上)の6割程度の重さで、小ぶりの品種です。
1個1個が小さいため、全体として見ると収穫量は少なくなりますが、1株あたりから収穫できる量は多めと言われます。
ひめあやかは小さくて見た目が可愛らしいので、そのまま料理に活かしても、ちょっとしたプレゼントにしても良いと思います。
ひめあやかのカロリー
ひめあやかが一般的なさつまいものサイズの約6割程度であることから、カロリーも同様に約6割程度であると考えられています。
一般的なさつまいものカロリーが132kcalであるため、ひめあやかは、その6割の約80kcalと推測されます。
ひめあやかのサイズにもよりますが、さつまいもの中でも非常に低カロリーの品種ですね。
小ぶりのひめあやかは、ちょっとしたおやつにもちょうど良いサイズで、食べ過ぎの心配もありません。
ひめあやかの旬の時期
ひめあやかの旬の時期は、12月~2月頃です。
10月頃に収穫されたひめあやかは、2~3か月程度貯蔵され、出回るようになります。
寒い季節に旬を迎えるひめあやかは、温かい焼き芋や蒸かし芋にして、心も体も暖めるのにピッタリですね。
ひめあやかの食べ方
ひめあやかのおススメの食べ方は、焼き芋、蒸かし芋、スイーツ、揚げ芋です。
●焼き芋
焼き芋にすると、ひめあやかの食感と味わいが活かせます。
ホクホク感とねっとり感の中間程度の食感で、甘さも程よいです。
加熱したひめあやかの鮮やかできれいな黄色が、焼き芋を半分にしたときによく分かります。
貯蔵後のひめあやかをオーブンで1時間程じっくり加熱するのがポイントです。
●蒸かし芋
蒸かし芋にしても、ひめあやかのやや粘質な食感と鮮やかできれいな黄色が楽しめます。
ゆっくり蒸かしたひめあやかは、ふっくらとしてさらに美味しくなります。
焼き芋と食べ比べて、違いを感じてみても良いと思います。
●スイーツ
ひめあやかの鮮やかできれいな黄色を活かしたスイーツ作りも、おススメです。
例えば、ブラウニー、さつまいも餡の大福、プリン、スイートポテトなどがあります。
ひめあやかは加熱によって、きれいな色が出て、黒色に変化しないので、スイーツ作りにピッタリですよ。
また、ひめあやかの使いやすさも、製菓業界で注目されているポイントです。
●揚げ芋
ひめあやかの小さめサイズは、丸ごと揚げて食べるのにもおススメです。
火が通りにくそうな場合は、半分程度に切れば問題ありません。
揚げてから大学芋にしても美味しく食べられますよ。
一般的なさつまいものように食べやすいサイズになるまで何度も切らなくて良いので、時短にもなりますね。
まとめ
ひめあやかは、サイズの小ささと、加熱したときの鮮やかできれいな黄色が特徴です。
大きすぎるさつまいもは、一度で食べきれず半分を残し、「いつの間にか変色したり、乾燥したりしていた!」なんてこともよくありますよね。
ひめあやかはサイズが小さめで、一度で使い切れるため、いつでも新鮮な状態で味わうことができます。
ひめあやかは、約50gのさつまいもの中では非常に小さいサイズでも美味しく食べられるので、便利ですね。
一般的なさつまいもは、加熱によって黒色に変化してしまいますが、ひめあやかは鮮やかな黄色になるので、色を活かした料理を考えてみても良いと思います。
ひめあやかは新品種で知名度もまだそこまで高くはありませんが、食べやすいサイズでしっかりさつまいも感を楽しめるため、要チェックしたいですね。
どんどん新しい品種が誕生しているさつまいもですが、品種による特徴の違いを比べてみるのも面白いかもしれません。
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