「高系14号」というさつま芋は西日本が産地で昔より人気があり、ホクホクとねっとりした食感と早掘りに適している特徴があります。
今回は人気不動の高系14号について、特徴や旬の時期、糖度やおいしい食べ方について解説していきます。
また高系14号のおいしさから、各地で選抜や改良がされています。
たくさんの品種が生まれていますので併せてご紹介します。
歴史のあるさつま芋、高系14号の魅力に触れてみましょう。
Contents
高系14号の特徴
高系14号は高知県の農事試験場で選抜育成され、1945年にデビューした早掘りに向いたさつまいも品種です。
東の紅あずまに対し、西の高系14号と言われるように、高系14号は主に中部以西から西日本で作られています。
ホクホクとした中にねっとりとした食感もあり、さまざまな食べ方で楽しむことができます。
読み方・別名 | こうけいじゅうよんごう |
旬の時期 | 11月~2月 |
産地 | 高知県 |
食べ方 | 焼き芋 ふかし芋 天ぷら 菓子類 |
食感の種類 | ホクホク |
高系14号の味や食感
ホクホク感ととねっとり感を合わせ持つバランスの良い食感です。
また、筋が少ないので食べやすく、冷めてもおいしく食べることができます。
高系14号の糖度・甘さ
正確な糖度は示されていませんでしたが、高系14号と同品種の鳴門金時は約13度ですので、同等の糖度だと考えられます。
加熱をするとさらに甘味が増し、糖度も高くなります。
高系14号の産地
高知県で早掘り用の品種として育成され、西日本を中心に温暖な沿海砂壌土地帯や土の軽い洪石台地で生産されています。
高系14号から産まれた品種
高系14号は、各地でさらに選抜や品種改良が行われた品種がいくつも存在しています。
代表的なものは以下の通りです。
食感はほぼ同じですが、その土地の環境により収穫時期や甘味、見た目や名称独占などの違いがあります。
品種名 | 産地 | 食感 | 特徴 |
鳴門金時 | 徳島県 | ホクホク | 徳島県の指定地域で生産されたもののみ、鳴門金時の名称で出荷可能 |
五郎島金時 | 石川県 | ホクホク | 石川県の指定地域で生産されたもののみ、五郎島金時の名称で出荷可能 |
宮崎紅 | 宮崎県 | ホクホク | 表面に薄い色の筋がある |
紅さつま | 鹿児島県 | ホクホク | 加熱すると甘味が強い 出荷のピークは7月から9月 |
大栄愛娘 | 千葉県 | ホクホク~しっとり | 果肉のきめが細かい 冷めても硬くなりにくい |
土佐紅 | 高知県 | ホクホク | 収穫時期は5月下旬~7月中旬で日本一早い 穏やかな甘味 水分が多く焼き芋には不向き |
坂出金時 | 香川県 | ホクホク | 表皮が薄い 塩田のミネラルを含み甘味が強い |
紅高系 | 静岡県 | ホクホク | 紫色がかった鮮やかなピンク 果肉は黄金色 |
高系14号の見た目や中身の色
高系14号の見た目は赤みが強く、やや皮の厚みがあります。
果肉は生ではクリーム色をしていますが、加熱すると黄色に変わります。
高系14号のカロリー
高系14号のエネルギーは詳しく示されていませんでしたが、高系14号を改良した品種のエネルギーが約130kcalなので、高系14号のエネルギーも同等ではないかと考えられます。
高系14号の栄養
高系14号の栄養素は一般的なさつまいもとほぼ同量ですが、エネルギー量が少ないため、他のさつまいもに比べてヘルシーに摂取することができます。
また、皮下辺りの繊維が少ない点も特徴のひとつです。
高系14号の旬の時期
高系14号は肥大性に優れ、早掘りが可能な品種で、9月上旬~11月に収穫されます。
高系14号は他の品種と異なり、収穫したてでも十分な甘さがあるため、貯蔵芋と遜色のない甘さが味わえます。
また、貯蔵性が高い品種なので焼酎などの加工用にも使用されます。
高系14号の食べ方
高系14号のおすすめの食べ方は焼き芋です。ホクホクした中にねっとりとした食感と甘味を味わうことができます。
また、以下の表のように様々な調理方法で高系14号のおいしさを堪能できます。
焼き | 蒸し | 揚げ | 煮る | |
おかず | さつまいもグラタン | さつまいもご飯 | 天ぷら | 栗きんとん ポタージュ |
お菓子 | スイートポテト パウンドケーキ |
蒸しパン | 大学芋 さつまいも チップス |
さつま芋の茶巾 |
まとめ
甘味が強く、ホクホクとねっとりした食感のバランスが良い高系14号。
西の高系14号と言われることもあり、西日本で広く生産されています。
また、生産の歴史の長く、生産開始より70年以上経過しているにも関わらず人気が衰えることがありません。
冷めてもおいしく、他の料理やお菓子との相性も良いのでぜひ味わってみて下さい。
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