アメリカ芋の特徴や旬の時期!さつまいもの食感はしっとり系

アメリカ芋という品種のさつまいもがあります。

聞いたことのない品種なのでどんな特徴のあるさつまいもなのか、名前の由来にも興味がありますよね。

そこでアメリカ芋の特徴や旬の時期についてご紹介します。

珍しいアメリカ芋は買うことができるのか、どこで売られているのか、産地や他のさつまいもに比べてカロリーや糖度の違いについてもご紹介していきます。

アメリカ芋の魅力を知って、新たなさつまいもの知識を身につけていきましょう。

アメリカ芋の特徴

アメリカ芋は、東京都新島村で作られるさつまいもです。

一般的には昔からある七福という品種ですが、新島では、アメリカから伝わった芋なのでアメリカ芋と名付け、今でも愛着をもって呼び続けています。

アメリカ芋と呼ぶのは、新島など伊豆諸島だけです。

他の産地では同じ品種である七福を白いもと呼び、愛媛県の新居大島でも栽培されています。

読み方・別名 アメリカ芋・七福
旬の時期 12月~3月
産地 東京都新島村・式根島、愛媛県新居浜市の新居大島
食べ方 焼きいも、芋かりんとう、干しいも
食感の種類 しっとり

新島村では、島の特産品として栽培していて、焼酎に加工したりもしています。

また、「あめりか芋の唄」という歌もあるくらい新島村では有名なさつまいもです。
(https://www.jrt.gr.jp/var_s/zai_07.html)
(https://shimajiman.com/637/)

アメリカ芋の味や食感

アメリカ芋は、長期保管が可能なので収穫直後と貯蔵後で味や食感が変わるのが特徴です。

食感

収穫直後

収穫直後は、粉質の強いパサパサとした食感です。

長期保管するので産地の新島では、収穫直後のアメリカ芋は「こうき」と呼びます。

貯蔵後

収穫後1ヶ月くらい貯蔵すると、糖度が増し粘質に変わりしっとりとした食感に変化します。

新島では、貯蔵後のアメリカ芋を「びんす」と呼びます。

収穫直後

甘みも弱くあっさりとした味です。

貯蔵後

糖度が増すので、甘みがしっかりと感じられます。

また、しっとりした食感と合わさり収穫直後より食べやすくなります。

アメリカ芋そのものを味わう焼きいもなどの時には、貯蔵したものの方がしっとりとして食べやすそうですね。

アメリカ芋の糖度・甘さ

アメリカ芋の正確な糖度はわかりませんが、貯蔵することで甘みが増していきます。

甘さ

収穫直後

あまり甘みは強くないです。

収穫後すぐは旬ではないので、アメリカ芋本来の甘さを楽しむにはおすすめできないくらいの甘さなのでしょう。

貯蔵後

収穫直後に比べて甘みが増します。

甘みは強くなりますが、紅はるか程の甘みはなく、紅あずまよりやや甘い素朴な味わいです。

アメリカ芋の産地

アメリカ芋の産地は、東京都新島村、式根島、愛媛県新居浜市の新居大島です。

アメリカ芋は、やせ地でも栽培することができ、砂質が強く、粘土分をあまり含んでいない新島の土壌でも栽培できるので、島の食糧源として昔から栽培されています。

しかし、島の家庭で食べる分しか作っていないため、販売されることがほとんどなく希少なさつまいもです。

ごくまれに東京都内のお店で焼きいもにして販売されることもあるようなので、出会えたらラッキーですね。

また、アメリカ芋は焼酎に加工もされているので加工品であれば目にすることもあるかもしれません。

アメリカ芋の見た目や中身の色

アメリカ芋の見た目は外側の皮が薄い黄色で中身はクリーム色をしています。

貯蔵することでだんだん中身の色は黄色っぽく変化していきます。

いもの形状は紡錘形ですが、少しずんぐりしており白っぽいのでじゃがいものような見た目です。

アメリカ芋のカロリー

アメリカ芋の正式なカロリーはわかりませんが、甘さからみても一般的なさつまいもと同程度と考えられます。

100gあたり 蒸し 焼き
さつまいも皮むき 134kcal 134kcal 163kcal

また、収穫後のアメリカ芋よりも貯蔵後のアメリカ芋の方が甘いことからも貯蔵することで若干ではありますが、カロリーも高くなると考えられます。

アメリカ芋の栄養

さつまいもに含まれる栄養は、食物繊維とビタミンCです。

アメリカ芋特有の栄養はありませんが、一般的なさつまいもと同様にアメリカ芋も食物繊維とビタミンCが豊富です。

アメリカ芋は、かつて島の主要な食料源となっていたほどなので、もちろんカロリーがしっかり摂れます。

おいしいとついつい食べ過ぎてしまうので注意が必要ですね。

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アメリカ芋の旬の時期

アメリカ芋の旬の時期は12月~3月頃です。

収穫は11月頃から行われますが、アメリカ芋は貯蔵することで甘みが増しおいしくなるので旬の時期は12月~3月頃になります。

また、他のさつまいもに比べて保存性が高く、翌5月頃までは貯蔵することができます。

昔の新島では各家庭に芋穴と呼ばれる蔵のようなものがあり、そこに長期間貯蔵して食べていたくらいです。

アメリカ芋の食べ方

アメリカ芋は、焼きいもや芋かりんとう、干しいもにして食べられています。

焼きいも

少し寝かせたアメリカ芋であれば、しっとりとした食感の甘い焼きいもになります。

一般的には出回らないですが、ごくごくまれにお店でも焼きいもとして売られることもあるので、おいしいでしょうね。

芋かりんとう

産地である新島では、アメリカ芋をかりんとうにして食べる習慣があります。

切って油で揚げて砂糖をまぶすだけで簡単なので島の子供たちに人気のお菓子です。

干しいも

島では保存食として各家庭で干しいもにしています。

「西ん風(にしんかぜ)」と呼ばれる島に冬場に吹く激しい冷たい西風に数日間あてて干しいもを作ります。

干しいもはそのまま食べてもおいしく、また芋餅などのアレンジにも使えます。

 

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