宮崎紅とは、名前の通り宮崎県で生産されているさつま芋の品種の一つです。
関西では一般的なさつま芋である高系14号のブランド商品で、その特徴を受け継いでいます。
宮崎紅の旬の時期や糖度、カロリーなど、他の品種とどういう違いがあるのか解説していきます。
産地が宮崎県内に限られるので出荷量は多くはありませんが、ホクホク食感が美味しいさつま芋です。
ぜひ特徴を知って、美味しさを味わってみて下さい。
宮崎紅の特徴
宮崎県内で生産されている宮崎紅は、高系14号という関西では一般的なさつま芋から良質なものを選抜して育成したブランドさつま芋です。
読み方・別名 | みやざきべに |
みやざきべに | 収穫時期9~11月/美味しい時期12月~3月 |
産地 | 宮崎県 |
食べ方 | 焼き芋、天ぷら |
食感の種類 | ホクホク |
収穫の最盛期は一般的なさつま芋と同じく9月からですが、宮崎県の温暖な気候のおかげで春から夏にかけても収穫することができ、年中出荷されています。
宮崎紅の味や食感
宮崎紅はしっかりとした甘みがあります。
焼き芋にするとホクホクした食感となり、昔懐かしい焼き芋を楽しめます。
加熱することで甘みも増すので、甘く美味しい焼き芋になります。
貯蔵後の味や食感
さつま芋は一般的に一定期間貯蔵すると甘さが引き出され、時には食感も変化します。
宮崎紅も、貯蔵後の方が甘さが引き出され、より美味しく食べることができます。
宮崎紅の糖度・甘さ
宮崎紅は高系14号というさつま芋のブランド商品です。
正確な糖度はデータがありませんが、高系14号は甘みが強い品種なので、宮崎紅もその特徴を受け継いで、甘味が強く高い糖度を示すといえます。
貯蔵後の糖度・甘さ
温度と湿度を一定に保った状態で貯蔵された宮崎紅は、甘さがさらに増しています。
貯蔵されて甘さを増した宮崎紅が出荷され始めるのは12月頃からです。
宮崎紅の産地
宮崎紅は日本では宮崎県でのみ栽培されています。
県内の主な産地は県最南端の串間市です。
宮崎紅は高系14号という品種のさつま芋を選抜育成したものです。
【高系14号の生産地ランキング】
1位 | 鹿児島県 |
2位 | 徳島県 |
3位 | 宮崎県 |
宮崎県内で生産される高系14号の85%以上が宮崎紅として栽培されます。
宮崎紅の見た目や中身の色
皮の色は鮮やかな赤紫色で、中はクリーム色をしています。
加熱することで中が濃い黄色になり、より美味しそうな色になります。
皮の表面に網目状の模様があることも特徴です。
より良い宮崎紅を選ぶときは、
- 色が鮮やかでツヤがあること
- 長くて紡錘形であること
に注意してみてみましょう。
宮崎紅のカロリー
一般的なさつま芋 | 132Kcal (生100g当たり) |
宮崎紅 | 約130Kcal (生100g当たり) |
一般的なさつま芋とカロリーを比較したとき、差はほとんどないと言えます。
甘みが強い品種でありながらカロリーが変わらないなんて、ダイエット中のおやつに最適ですね。
宮崎紅の栄養
食物繊維 | さつま芋の栄養の代表。 お通じの改善、腸内環境の改善に効果あり。 |
ヤラピン | さつま芋を切ったときに出る白い汁。 食物繊維と共に腸内環境改善に効果あり。 |
食物繊維やヤラピンはさつま芋によく含まれている成分です。
宮崎紅にも同じように含まれており、品種によって含まれる栄養素には大きな違いはありません。
美味しく食べながら栄養の摂取もしっかりとできます。
宮崎紅の旬の時期
宮崎紅の収穫の最盛期は9月~11月頃で、一般的なさつま芋と大きな差はありません。
しかし、宮崎県はその温暖な気候を活かして冬に植え付け、春から夏にかけても収穫でき、年中出荷が可能です。
2~3月植え付け | 5~6月収穫・出荷 |
4月植え付け | 8月収穫・出荷 |
5月植え付け | 9~11月収穫、12~4月出荷 |
9~11月に収穫されたものは一定期間貯蔵してから12月以降に出荷されます。
貯蔵している間に甘みが増しているので、より美味しい宮崎紅が購入できるのは12月以降、3月4月頃までです。
宮崎紅の食べ方
宮崎紅は加熱するとホクホクとした昔懐かしい食感がおいしいさつま芋です。
- 焼き芋
- ふかし芋
- 天ぷら
- さつま芋ごはん
- 大学芋
- カレー
ホクホク食感を存分に楽しめるように、大きく切って使う料理が良いでしょう。
宮崎県内でのみ生産されているため、出荷量はそれほど多くない宮崎紅ですが、甘さや食感など、魅力を知っていただけたと思います。
しっかりとした甘さがありながらも、くどくない甘さでスイーツにも料理にも使いやすいさつま芋です。
関西で人気の高系14号の特徴を受け継いだ宮崎紅ですが、昔懐かしいホクホク食感はきっと誰もが好きになるでしょう。
見た目も鮮やかな宮崎紅が手に入ったら、ぜひ色んな食べ方で楽しんでください。
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