たくさん品種のあるさつまいものなかにクイックスイートという品種があります。
名前から想像すると糖度は高そうなイメージですよね。
他にはどんな特徴があるのかも気になります。
そこで今回は、クイックスイートについて詳しくご紹介します。
クイックスイートは、新しい品種なので、知らない人も多いはずです。
クイックスイートという品種の誕生の歴史から気になるカロリーや産地、旬の時期についてもご紹介します。
これを機会にクイックスイートを食べてみて下さいね。
Contents
クイックスイートの特徴
クイックスイートは、短時間の電子レンジの加熱でも甘くなるというのが一番の特徴です。
電子レンジで作る焼きいもは、甘みが少ない印象ですが、クイックスイートなら電子レンジ加熱でもしっかり甘みが引き出せます。
読み方・別名 | クイックスイート 登録品種名「かんしょ農林57号」 |
旬の時期 | 10月頃 |
産地 | 静岡県 |
食べ方 | 焼きいも、天ぷら、煮物、スイーツ |
食感の種類 | しっとり |
クイックスイートは、1993年に農林水産省九州農業試験場で紅あずまと九州30号という品種をかけ合わせて、研究を重ね、2005年に品種登録された新しい品種です。
クイックスイートの味や食感
クイックスイートは、一般的な紅あずまよりしっとりとしていて、食感もよいです。
さつまいもらしい繊維質もややありますが、しっとりタイプなので食べやすいです。
見かけはお店でよくみるごくごく普通のさつまいもですが、味や食感はしっとりとした少し上品な感じです。
クイックスイートの糖度・甘さ
クイックスイートの糖度は、一般的なさつまいもの糖度の7%程度です。
クイックスイートは、加熱中の糖度の上昇が早いので一般的ないもの半分の時間で最高糖度に達します。
さつまいもは、じっくり加熱すると甘くなると言われていますが、これは、さつまいのもの温度が70℃近くにならないとさつまいもに含まれるでんぷんが甘くならないからです。
しかし、クイックスイートは50℃くらいの温度ででんぷんが甘く変化するので、短時間で甘みを引き出すことができ、電子レンジ調理でもおいしく仕上がります。
このように早く甘くなるという特徴から「クイックスイート」と名付けられています。
クイックスイートの産地
クイックスイートの産地は、主に静岡県です。
もともと、クイックスイートの品種を開発するにあたって、特に目立ったさつまいもの品種のなかった静岡県で栽培することを目的に品種開発されています。
全国各地で栽培実験も行われていますが、さつまいもの産地として有名な茨城県や鹿児島県よりも静岡県での栽培は良好です。
全国的に栽培できる品種なので、ネット販売をみてみると岩手県や千葉県での栽培もされています。
クイックスイートの見た目や中身の色
クイックスイートの見た目は、紡錘形で紅あずまのような濃い赤紫の皮で、中身は淡い黄色をしています。
加熱すると中身は淡い黄色から少し濃くなります。
淡い黄色のさつまいもは、ほっくりしているものが多いですが、加熱したクイックスイートはしっとりとしています。
クイックスイートのカロリー
クイックスイートの正確なカロリーは正式に公表されていませんが、糖度などからみても一般的なさつまいもと同じくらいのカロリーだと考えられます。
100gあたり | 生 | 蒸し | 焼き |
さつまいも皮むき | 134kcal | 134kcal | 163kcal |
表に示す通り、さつまいものカロリーは、調理法によってやや変わってきます。
焼きいもにすると、甘みが増す分カロリーも高くなってしまいます。
ついついおいしくて食べ過ぎてしまう、さつまいもなのでクイックスイートも注意が必要ですね。
クイックスイートの栄養
さつまいもの栄養といえば、食物繊維とビタミンCです。
クイックスイートも繊維質のややあるさつまいもなので、食物繊維が含まれています。
また、さつまいもにはビタミンCが含まれています。
ビタミンCは加熱すると失活してしまいますが、さつまいものビタミンCは、でんぷんに守られているため失活しにくいです。
さらにクイックスイートなら短時間加熱で済むのでよりビタミンCをとることができますね。
クイックスイートの旬の時期
クイックスイートの旬は、10月頃です。
8月下旬頃から収穫は始まり、10月頃が収穫の最盛期です。
一般的なさつまいもは、採って1ヶ月くらい置くと甘みが増すと言われていますが、クイックスイートは採りたてでも十分おいしくいただけます。
芋掘りで掘ってきた子供はすぐ食べたいと言ってきますが、クイックスイートならすぐおいしくいただけるので嬉しいですね。
クイックスイートの食べ方
クイックスイートは、焼きいも、天ぷら、煮物、スイーツに向いています。
焼きいも
意外と時間のかかる焼きいもですが、クイックスイートなら短時間で甘くなるので、急いで焼きいもを作りたい時には便利です。
天ぷら
天ぷらは、焼きいもよりもともと加熱時間の短い調理法なので、クイックスイートなら他のさつまいもよりも甘みを十分に引き出すことができます。
煮物
しっとりタイプのクイックスイートなら、さつまいもの甘煮も短時間調理でしっとり仕上がり、煮崩れの心配もないです。
スイーツ
スイートポテトやさつまいもクッキーなど蒸して焼いてと工程の多いスイーツでも短時間で調理できるので、おいしく時短ができていいですね。
よく読まれています
コメントを残す