紅優甘の特徴や旬の時期!食感はしっとり系で甘さは?

紅優甘は店で見かける機会は少ない品種で、特徴が分からない上に、食べたことがない方も多いと思います。

紅優甘は紅はるかの一種で、茨城県南東部で栽培されたブランドのさつまいもです。

紅はるかといえば甘さが特徴ですが、紅優甘も強い甘さが特徴です。

今回は紅優甘を旬の時期やカロリー、産地、糖度、栄養といったポイントから解説します。

紅優甘にぴったりの食べ方も解説しますので、紅優甘が手に入ったときには是非チャレンジしてみてくださいね。

また、紅優甘と紅はるかの特徴も比較します。

紅優甘をまだ口にしたことがない方も、特徴を知ってから食べてみると、これまでのさつまいもとの違いが感じられますよ。

紅優甘の特徴

紅優甘は強いながらも優しい甘さがあり、しっとりとした食感と美しい外観が特徴です。

読み方・別名 べにゆうか
旬の時期 9月上旬~1月上旬、ピークは12月上旬
産地 茨城県南東部
食べ方 焼き芋、蒸かし芋、天ぷら、スイーツ
食感の種類 しっとり、ねっとり

初めて見つけたときは、“べにゆうかん”だと思ってしまいましたが、正しい読み方は“べにゆうか”です。

最後に詳しく解説しますが、紅優甘も品種は紅はるかです。

紅優甘は、外観に優れた「九州121号」と、皮の色や味が良い「春こがね」の交配によって、誕生しました。

紅優甘の味や食感

味や食感の特徴

  • きめ細かく舌触りが良い
  • バランスのとれた味わい
  • しっとりかつ、ねっとりとした食感

紅優甘は、滑らかで舌触りが良く美味しいと人気の味です。

水分をよく含んでおり、ねっとりとした食感もあります。

9月上旬の収穫間もない紅優甘も、甘くてしっとりとした味わいが楽しめます。

紅優甘の糖度・甘さ

糖度・甘さの特徴

  • 紅優甘は紅はるかと同程度の糖度(40度前後)で、焼き芋にすると50~60度になる
  • 甘さは強いが、優しい甘さ
  • 貯蔵によって甘さがさらに増す

紅優甘は焼き芋にして皮を剥くと、手がベタベタしてしまうくらい糖度が高いです。

紅優甘の名前の由来は、従来の品種よりも「特に優れた甘さ」で、とても甘いさつまいもです。

紅優甘には麦芽糖が多く含まれており、水飴のような甘さだとも言われます。

紅優甘の産地

紅優甘の産地は茨城県南東部です。

2つの湖に挟まれ、水はけの良い畑があり、さつまいも栽培に適した場所でもあります。

紅優甘を栽培するJAなめがた甘藷部会では、3品種リレー出荷(8月の紅優甘、11月の紅まさり、4月の紅こがね)が行われています。

さつまいもの種類に応じて一番美味しい時期を考えて栽培・出荷されていますが、トップバッターを務めるのが紅優甘なのです。

紅優甘の見た目や中身の色

見た目や中身の色の特徴

  • 形は紡錘形
  • 美しい外観
  • 皮は紅色で、他の品種より皮の厚さが薄い
  • 加熱したときの中身は鮮やかな黄金色

紅優甘は外観が整っていて、形の良い品種として評判です。

皮が他の品種よりも薄く、皮ごと調理しても気にならずに食べられます。

紅優甘のカロリー

紅優甘のカロリーは100gあたり約163kcalで、一般的なさつまいもの132kcalに比べると、少し高めです。

しかし、デザートに約300kcalのケーキを食べるよりは、ずっとヘルシーですよね。

紅優甘は甘さが強くて、そのまま食べてもスイーツに引けをとりません。

紅優甘そのものを食べていると、さつまいもを食べているのではないように感じてしまうほどとも言われています。

どうしても甘いものが食べたいときには、ケーキではなく、紅優甘を選ぶのも良いと思います。

紅優甘の栄養

紅優甘はβ-アミラーゼの活性が高いのも、特徴です。

β-アミラーゼには、さつまいもに含まれるでんぷんを麦芽糖に変える働きがあります。

この特徴を活かすためには、低温の70℃で長時間調理するのがポイントです。

低温・長時間の調理によって、紅優甘の甘さはさらに強くなります。

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紅優甘の旬の時期

紅優甘は9月上旬から1月上旬にかけて出荷されますが、12月上旬が一番美味しくなります。

紅優甘は収穫直後でも、甘くてしっとりとした味が楽しめますが、貯蔵することによって甘さが増します。

他の品種とは異なり、収穫直後にしっとりとした味わいを感じられるのは紅優甘ならではです。

紅優甘の食べ方

紅優甘のおススメの食べ方は、焼き芋、蒸かし芋、天ぷら、スイーツです。

焼き芋

出荷間もない新芋を味わうときにも、ぴったりの食べ方です。

β-アミラーゼの特徴を活かし、ゆっくり時間をかけて調理すると、しっとりと甘い焼き芋に仕上がります。

しっとり系の焼き芋が好きな方に、おススメの品種です。

焼き芋では、たっぷりの蜜も味わえます。

蒸かし芋

甘さをより感じられる食べ方として、焼き芋の次におススメなのが蒸かし芋です。

蒸かし芋にしても、紅優甘の蜜や、ねっとり滑らかな食感を楽しむことができます。

低温過ぎず高温過ぎず、ゆっくり蒸すことで、美味しさが増します。

天ぷら

紅優甘のしっとりとした食感は天ぷらにもよく合います。

さつまいもの天ぷらはホクホクして、甘さもあって、人気の具材ですよね。

紅優甘は甘すぎるようにも思われますが、天ぷらの衣と合わさることで風味が増し、ご飯も進みます。

スイーツ

紅優甘の滑らかさを活かせるのがスイーツです。

特にペースト状にした紅優甘を使うと、滑らかで甘いスイーツが出来上がります。

例えば、スイートポテトやプリンがよく合いますよ。

紅優甘は砂糖を加えなくても十分な甘さがあり、そのまま使うと素材そのものの味を感じられます。

紅優甘と紅はるかの違い

紅優甘は、茨城県・JAなめがたしおさいで生産された紅はるかをブランド化したさつまいもを言います。

JAなめがた甘藷部会が独自に商標登録した紅はるかが紅優甘になるのです。

つまり、紅優甘と紅はるかは双子の姉妹とも言えますね。

紅はるかは全国で幅広く生産されていますが、紅優甘の生産地は茨城県南東部のみとなります。

紅優甘と紅はるかの比較

紅優甘 紅はるか
甘み:強いが優しい 甘み:強いが後味すっきり
食感:しっとり、ねっとり 食感:収穫直後はやや粉質、貯蔵すると粘質になる
生産地:茨城県南東部 生産地:茨城県、鹿児島県、大分県、千葉県など
旬の時期:9月上旬~1月上旬、ピークは12月上旬 旬の時期:11月下旬~1月頃

紅優甘も紅はるかも、貯蔵することによって甘さがより増してきますが、紅優甘は収穫直後から甘くてしっとりとした食感を楽しめます。

そのため、紅はるかよりも旬の時期が長く、紅優甘を先に楽しみながら紅はるかも味わえますね。

まとめ

紅優甘は、強いながらも優しい甘さ、しっとりとした食感、美しい外観が特徴です。

収穫直後からしっとりとした甘い味わいを楽しめるのも、紅優甘の大きな特徴です。

貯蔵することによって甘さも増すため、収穫直後の紅優甘と時間が経過したものとを比較して、好みの味を見つけるのも楽しいと思います。

甘さの素となる成分が他の品種より多く含まれていることから、スイーツにも匹敵するほどの甘さが感じられます。

余計なものを加えなくても十分な甘さがあるため、素材そのものを活かしてスイーツ作りに挑戦してみましょう。

紅優甘と紅はるかは同じ品種ですが、食べ比べてみると違いが分かるかもしれません。

馴染みのないさつまいもも、特徴を知ってから食べてみると、他のさつまいもとの違いがよく分かってきますよ。

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