五郎島金時の特徴や旬の時期！食感はほくほくで甘さは？

五郎島金時。

さつまいもの旬の時期ですが、近所のお店では見かけることがなく、聞きなれないさつまいもの名前です。

実は、特徴のひとつとして五郎島金時は加賀野菜であり、希少価値の高いさつまいもなのです。

この記事では謎が多い五郎島金時の特徴をはじめ、産地や旬の時期、焼き芋など調理した際に気になるカロリーや糖度を解説していきます。

幻のさつまいも、五郎島金時の世界を覗いてみましょう。

五郎島金時の特徴

五郎島金時は、石川県金沢市五郎島地区を中心に栽培されているさつまいもであり、「加賀野菜」のひとつです。

形の良い紡錘形で、水分の少ないホクホクとした食感が特徴です。

石川県の指定地域で栽培されたさつまいものみ、五郎島金時の名称で出荷されます。

五郎島金時の味や食感

五郎島金時を加熱すると、粉質でホクホクとした食感です。

噛むほどに優しく、懐かしい上品な甘みが口いっぱいに広がります。

ホクホク系のさつまいもの中で、全国でもトップクラスの品質を誇っています。

五郎島金時の糖度・甘さ

糖度は約10～12度で上品な甘さです。

同じ食感の鳴門金時と似ています。

食べ始めはあっさりでも、噛むほどにじんわりとした甘みを感じます。

五郎島金時の産地

主な生産地は石川県金沢市五郎島地区をはじめ、栗ヶ崎地区、内灘砂丘など海岸に面した砂地で栽培されています。

五郎島地区の砂地は水はけが良いだけでなく、粒子の大きさが保水性および通気性に最適です。さらに肥料の持ちも良いことから、おいしい五郎島金時が育ちます。

また、質にこだわるため収穫量を抑えた栽培方法が特徴で、ストレスを感じることが少なく成長します。

さらに、砂丘条件が限られており大量生産が難しいことから、収穫量は少なくほとんどが石川県内で消費されています。

なお、五郎島金時というブランド名は商標登録がされており、指定農家が栽培したもののみ、五郎島金時の名称で出荷が許されています。

五郎島金時の見た目や中身の色

五郎島金時の見た目は紡錘形で紅色をしています。

中身は生の場合、黄白色をしています。焼いた場合も他のさつまいもと比べて黄白です。

五郎島金時のカロリー

五郎島金時は生の場合、100ｇあたり130kcalです。

鳴門金時とほぼ同量（132kcal)で、安納芋（140kcal）や紅はるか（179kcal）に比べてエネルギー量が低いです。

しかし、調理法によってエネルギー量は以下のように変動します。

五郎島金時はじっくりと加熱をすることで水分が蒸発し、五郎島金時に含まれるでん粉がショ糖に変化するため、甘みを強く感じます。

五郎島金時の栄養

五郎島金時の栄養素は普通のさつまいもとほぼ同量ですが、エネルギー量が少ないため、他のさつまいもに比べてヘルシーに摂取することができます。

また、皮下辺りの繊維が少ない点も特徴のひとつです。

五郎島金時の旬の時期

収穫は8月中旬～11月上旬に行われます。

掘りたてはホクホク感は強いですが甘みが弱いため、1ヶ月ほど貯蔵します。

貯蔵後は糖度が増して、五郎島金時の甘さを堪能することができるため、おいしい旬の時期は10月～1月です。

また、土付きの五郎島金時を約35℃・湿度100％の室内で約1週間保管後、一気に12度まで温度を下げて湿度80％で貯蔵するキュアリング貯蔵法により、6月頃まで出荷することができます。

五郎島金時の食べ方

五郎島金時のおいしさを楽しめる一番の食べ方は焼き芋です。じっくりと加熱することで、甘味が増し、黄白色でホクホクとした肉質と香ばしい香りを楽しめます。

また、五郎島金時は風味がしっかりと残るので、豚汁や和菓子など幅広い食べ方があります。

まとめ

五郎島金時は保水性と通気性のバランスがとれた砂地でつくられ、ホクホクとした粉質と上品な甘さで、全国トップクラスの品質をもつさつまいもであることが分かりました。

五郎島金時のおいしさを味わう一番の食べ方は焼き芋ですが、焼き以外の調理法でも五郎島金時を楽しむことができます。

皮の繊維質が少ないので、裏ごしがしっかりできる点はお菓子作りに最適です。

全国シェアが低く希少なさつまいもですが、見つけた際にはぜひ口にしてみてください。