紅天使の特徴や旬の時期!食感はねっとりトロトロ

紅天使というさつま芋の品種名は、紅はるかがブランド商標登録された名前です。

そのため、紅天使の特徴は紅はるかと共通するところがあります。

紅天使の旬の時期や産地、カロリーなど、詳しい特徴を他のさつま芋と比較しながら解説していきます。

糖度についても触れ、紅天使で作るオススメの料理もご紹介します。

店頭に並ぶことも少なくて希少なさつま芋ですが、とても美味しいさつま芋です。

より美味しく食べるための参考にしてください。

紅天使の特徴

紅天使は、茨城県に本社を置く株式会社ポテトかいつかが独自に商標登録しているブランドさつま芋です。

元々は茨城県内の契約農家が栽培した紅はるかのことで、会社独自の貯蔵方法で熟成して出荷されたものを紅天使と言います。

ポテトかいつかが販売したものだけが紅天使と呼ばれるということで、市場に出回る数も多くはありません。

読み方・別名 べにてんし
旬の時期 12月~4月
産地 茨城県
食べ方 焼き芋、蒸し芋
食感の種類 焼き芋

さつま芋の一般的な収穫は9月頃から始まりますが、紅天使は収穫してから特別な貯蔵方法で甘みを増してから出荷されるため、出回る時期は他のさつま芋よりも少し遅くなります。

紅天使の味や食感

収穫後甘みを増すために一定期間貯蔵してから出荷されることから、甘味は他のさつま芋よりも強くなります。

生のままでも甘さを感じられるほどです。

加熱した紅天使はまさにねっとり、とろとろで食感で、蜜の多さが感じられます。

舌触りも滑らかです。

紅天使の糖度・甘さ

紅天使は紅はるかのブランド名です。

甘さは紅はるかゆずりで、生のもので糖度は40度、加熱したものは60度にもなります。

一般的なバナナの糖度が20度なので、その驚異的な甘さが分かりますね。

収穫された段階ですでに甘い紅天使は一定期間貯蔵し、熟成され、甘さを増した状態で出荷されます。

甘さを追求したさつま芋と言えるでしょう。

紅天使に含まれる糖は麦芽糖というもので、砂糖の主成分であるショ糖とは違い、すっきりとした上品な甘さになります。

紅天使の産地

紅天使は株式会社ポテトかいつかという茨城県の会社が商標登録しているブランドさつま芋です。

ポテトかいつかが販売しているさつま芋のみが紅天使という名前で販売できるので、産地はとても限定的です。

ポテトかいつかの契約農家は茨城県内にあるため、紅天使の産地は茨城県と言えるでしょう。

元々紅天使は、紅はるかをブランドとして登録したものです。

紅はるかの生産量ランキング

順位 都道府県名
1位 茨城県
2位 千葉県
3位 大分県

大分県では、紅はるかを「甘太くん」という名前でブランド化して販売しています。

紅天使の見た目や中身の色

紅天使の皮の色は赤紫色、中は薄い黄色で、普通のさつま芋と大きく変わるところはありません。

紅天使は紅はるかがブランド登録された名前です。

紅はるかは、外観が優れている九州121号と、皮色と味が優れている春こがねというさつま芋を交配してできた品種で、両方の良い所を受け継いでいます。

皮の色が綺麗で形が綺麗に整い、味も良いという特徴は紅はるかのものですが、紅天使はそれらの特徴がより顕著に表れます。

紅天使はブランドさつま芋で、茨城県内の契約農家が生産し会社が厳しく品質管理しているものなので、質の悪い紅天使は市場に出回ることはまずありません。

より良い紅天使を選ぶために、

  • 皮の色が均一
  • 表面がデコボコしておらず、丸みがある
  • ひげ根が少ない

という点に注目してみましょう。

紅天使のカロリー

通常のさつま芋のカロリーは、生のものなら100g当たり130Kcalほどですが、紅天使のカロリーは100g当たり160Kcalにもなります。

甘さの元である糖質が多く含まれるためカロリーも高くなります。

紅天使は焼いたり蒸したりするだけで十分甘いので、手を加える必要はありません。

お菓子作りに使用するとどうしても砂糖や生クリームが加わる分カロリーが上がってしまいますが、焼き芋ならその心配もありません。

紅天使の栄養

紅天使は糖質を多く含んでいます。

カロリーが高くなる原因でもありますが、腹持ちが良くなる理由でもあります。

紅天使100gは160Kcalほどで、ご飯1杯150Kcalより少し高いくらいです。

紅天使の焼き芋ならダイエット中のおやつや、ご飯の置き換えに最適ですね。

ただし食べすぎには要注意です。

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紅天使の旬の時期

紅天使は茨城県内の会社が商標登録しているブランドさつま芋ですが、品種としては紅はるかです。

紅はるかを含めて、一般的なさつま芋の収穫は9月中旬から始まり、11月中旬まで続きます。

紅天使としての出荷は収穫してから一定期間貯蔵してからとなるため、市場に出回るのは12月以降ということになります。

紅天使として契約農家が生産したさつま芋は収穫直後から甘いという特徴がありますが、甘さをさらに引き出してから出荷されるのです。

会社が生産と出荷を厳しく管理しているため、旬の時期が変動することはほとんどありません。

美味しい紅天使が手に入るのは12月から4月頃までです。

紅天使の食べ方

甘みが強い紅天使は、大きく手を加えることはせずにシンプルに焼き芋にすることをオススメします。

焼き芋以外なら、

  • 芋ようかん
  • 芋もち
    加熱した紅天使を裏ごしして寒天で固めたり、団子状にしてフライパンで焼くだけです。
    砂糖は一切使用せずに、本格的な和菓子が出来上がります。
  • 天ぷら
    食事としての天ぷらではなく、紅天使の天ぷらなら衣のサクサク感と中のねっとり感で一味違ったおやつになります。
  • 芋シェイク
    加熱した紅天使と牛乳、お好みで氷を加えてミキサーで混ぜると、ひんやりデザートの出来上がりです。

 

糖度60度と驚異的な甘さを誇る紅天使を使ったお気に入りの食べ方を探してみてください。

紅天使、紅はるか、紅あずまの違い

さつま芋の品種には、「紅」とつく品種が多くあります。

紅天使と、紅はるか、紅あずまの3品種の違いを解説していきます。

品種名 紅天使 紅はるか 紅あずま
九州121号
春こがね
九州121号
春こがね
コガネセンガン
関東85号
産地 茨城県 主に茨城県 主に茨城県
旬の時期 12~4月 10~1月 9~11月
カロリー 160Kcal 160Kcal 130Kcal
見た目 濃い赤紫色、中は薄い黄色 濃い赤紫色、中は薄い黄色 紫がかった濃い赤、中は薄い黄色
度(生のとき) 40度 40度 14度
食感 ねっとり ねっとり しっとり

紅天使は紅はるかのブランド商標です。

品種の上では紅はるかであるため、旬の時期以外の特徴は紅はるかとほぼ同じです。

産地は、3種とも茨城県で最も多く栽培されていますが、紅天使は茨城県内の契約農家のみが栽培し販売しているので他の地域では栽培されていません。

旬の時期にも微妙にズレがあるのがわかりますね。

紅天使は収穫後一定期間貯蔵してから出荷されるので市場に出回る時期は他の品種のさつま芋よりも遅くなります。

大きく違うのは糖度です。

紅あずまの14度も十分甘いのですが、甘さを追及して作られた紅はるか、紅天使のほうがはるかに甘いことが分かります。

同じさつま芋でも、比較してみると品種によって食感や甘さに違いがあることが分かります。

紅天使は茨城県内のポテトかいつかという会社が販売しているブランドさつま芋です。

生産は契約農家のみが行い、販売も会社が厳しく管理していて市場に出回る量も多くはないため、とても希少なさつま芋になっています。

甘さを十分に引き出してから出荷される紅天使は焼き芋に最適です。

紅天使が手に入ったら、まずは焼き芋にして味わってください。ねっとりとした中にもすっきりとした甘さを楽しめますよ。

紅天使を使ったスイーツや料理など、お気に入りの食べ方を探してみてください。

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