鳴門金時の旬の時期がやってきました。
さつまいもが大好きな筆者ですが、各種類の特徴をつかんでおらず、好みのさつまいもにたどり着けないことがあります。
今回は、焼き芋にするとおいしい鳴門金時について、産地や特徴、旬の時期、料理別のカロリーや糖度についてご紹介します。
鳴門金時の特徴をつかんで、食欲の秋を楽しみましょう。
鳴門金時の特徴
西日本を中心に作られている代表的な品種です。
中身が黄金色をしている芋を「金時芋」と呼んでいたことから「鳴門金時」と名付けられました。
上品な甘さと見た目の美しさを兼ね備えており、焼き芋や菓子の材料として重宝されています。
なお、徳島県の特定地域で生産された芋のみが鳴門金時として出荷されます。
読み方・別名 | なるときんとき |
旬の時期 | 11月~2月 |
産地 | 徳島県 鳴門市 他 |
食べ方 | 焼き芋・天ぷら・スイートポテト |
食感の種類 | ホクホク |
鳴門金時の味や食感
鳴門金時は加熱をすると栗のようにホクホクとして、特に焼き芋にするとおいしいさつまいもです。
近年注目されているしっとりで甘みの強いものとは異なり、どこか懐かしさを感じるほっこりするような優しい味わいです。
鳴門金時の糖度・甘さ
鳴門金時を加熱すると、上品な甘さになり、糖度は約13度です。
同じ食感の紅あずまと比べて糖度は低いですが、くどさのない甘みを楽しむことができます。
鳴門金時の産地
主な生産地は徳島県北東部の砂地地域です。
鳴門市を中心に徳島市や板野郡松茂町、北島町など、雨が少なく温暖な気候と海のミネラルをたっぷり含んだ砂地で栽培されています。
「鳴門金時」という名称は、全国農業協同組合連合会が権利をもつ地域団体商標であり、徳島県の指定地域で生産されたもののみ、この名称で出荷・販売することが許されています。
鳴門金時には独自にブランド名をつけており、鳴門市里浦町では「里むすめ」、川内町では「甘姫」、松茂町からは「松茂美人」というブランドの鳴門金時を出荷しています。
鳴門金時の見た目や中身の色
鳴門金時の見た目は、ムラのない紅色です。
中身は生の場合クリーム色をしており、加熱をすると美しい黄金色へと変化していきます。
鳴門金時のカロリー
鳴門金時は生の場合、100gあたり132kcalです。安納芋(140kcal)や紅はるか(179kcal)に比べてエネルギー量が低いです。
しかし、調理法によってエネルギー量は変動します。
- 蒸し:約132kcal
- 焼き:約160kcal
- 揚げ:約220kcal
鳴門金時は加熱をすると、さつまいもの水分が蒸発し、甘みを強く感じます。
鳴門金時の栄養
鳴門金時に含まれている栄養素は普通のさつまいもとほぼ同等ですが、エネルギーが低く、ビタミンCが豊富です。
加熱して食べる点では、他種類のさつまいもに比べてヘルシーに食べることができます。
鳴門金時の旬の時期
7月下旬より収穫が始まり、8月~9月が収穫の最盛期です。
鳴門金時は収穫後に貯蔵することで、水分が抜けて甘みが増加するため、おいしい食べごろの旬は11月~2月頃になります。
鳴門金時は時期によって大きく味が異なります。
7月下旬ころから始まる探り掘りする鳴門金時は皮が薄く、水分が多いものの、新ものとしてお中元や贈答用に選ばれています。
9月以降は貯蔵された元気な鳴門金時が市場に出回り、手ごろで購入しやすい時期になります。
お歳暮シーズンにかけて需要も高くなってきます。
鳴門金時の食べ方
鳴門金時の素材を十分に楽しむ食べ方は、焼き芋がおすすめで、ホクホクとした甘みを堪能することができます。
その他にも定番のや天ぷらをはじめ、鳴門金時のサラダなどのおかずやスイートポテトなどのお菓子として食べることができます。
また様々な調理法にも適しており、どの調理法でも鳴門金時のおいしさを楽しむことができます。
焼き | 蒸し | 揚げ | 煮る | |
おかず | 鳴門金時のキッシュ | 鳴門金時のサラダ 鳴門金時のご飯 |
天ぷら | 栗きんとん 鳴門金時の豚汁 ポタージュ |
お菓子 | スイートポテト パウンドケーキ いも餅 |
蒸しパン | 大学芋 鳴門金時のチップス |
鳴門金時とリンゴ煮 |
まとめ
鳴門金時は、雨が少なく温暖な気候と海のミネラルをたっぷり含んだ砂地で栽培され、ホクホクとした食感と上品な甘みで、焼き芋にするとおいしいさつまいもであることが分かりました。
また、焼き、蒸し、揚げ、煮ものとすべての調理法に対応でき、鳴門金時のおいしさを味わうことができます。
さらに、お菓子だけでなくおかずにも使用でき、用途の幅が広い点も嬉しいですね。
これから旬を迎える鳴門金時は、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養が豊富なため、美容や健康に役立ちます。
今年の秋はぜひ食事やおやつに鳴門金時を取り入れてみましょう。
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