小松菜を食べ過ぎると妊娠中はどうなる?適量や対処法も

小松菜は調理もしやすく、栄養も豊富で、よく食べられる野菜だと思います。

小松菜は馴染みのある野菜で、食べ過ぎというイメージがつきにくいかもしれません。

でも、小松菜を食べ過ぎると、下痢など身体にあまり良くない影響もあるのです。

妊娠中の食べ過ぎにも、注意が必要です。

今回は小松菜を食べ過ぎることによる身体の変化と、妊娠中の食べ過ぎによる影響を解説します。

小松菜を食べる際の一日の適量や、食べ過ぎたときの対処法も解説しますので、参考にしてみてください。

小松菜はよく食べられる野菜なので、食べ過ぎによる影響は覚えておきましょう。

小松菜を食べ過ぎると?

小松菜を過剰摂取するのではなく、一般的に家庭で食べている分には、食べ過ぎによる影響は、比較的小さいです。

しかし、小松菜は、ビタミンやミネラル、カルシウムなどが豊富に含まれており、過剰摂取により注意が必要になる場合もあります。

小松菜に含まれる栄養別に、身体への影響を見ていきましょう。

  • ビタミンK
    小松菜1束(約300g)には、630㎍のビタミンKが含まれています。
    成人男女のビタミンKの一日の摂取目安は、150㎍です。
    両方を比べてみると、1束でかなりの量を摂取することが分かりますね。
    特に、血栓症の方や、抗血液凝固剤を使っている方は、小松菜の摂取量に気をつける必要があります。
  • カリウム
    小松菜1束には、1500mgのカリウムが含まれています。
    成人男女の一日に必要なカリウムは、2500~3000mg以上とされ、小松菜1束で必要な量の約半分のカリウムが得られます。
    カリウムの過剰摂取による影響は少ないですが、腎臓に疾患がある場合には摂取に注意が必要です。
  • カルシウム
    小松菜1束には510mgのカルシウムが含まれます。
    一日のカルシウムの摂取目安は、成人男性で650~800mg、成人女性で650mgとされており、小松菜1束でほぼ一日分を補えます。
    カルシウムの過剰摂取は、高カルシウム血症、動脈硬化、便秘などにつながることがあります。
  • シュウ酸
    食べたときの苦み成分の原因がシュウ酸です。
    小松菜はホウレン草よりは少ない(100g当たりのシュウ酸は、小松菜51mg、ほうれん草773mg)ですが、シュウ酸も含まれています。
    シュウ酸は、カルシウムと結びつくことで、尿路結石の原因になり、尿路結石が気になる方は、食べ過ぎに注意が必要です。

ただし、小松菜の栄養成分は、身体にすぐに悪影響を及ぼすほど、大量に含まれているわけではありません。

医者から指導を受けているなど、特別な理由がなければ、小松菜の過剰摂取に気をつけて、いつも通り食べている分には、極端に減らさなくても大丈夫ですよ。

下痢

小松菜の過剰摂取をしなければ、身体への影響はそれほど大きくありませんが、小松菜の成分が合わずに、下痢を引き起こす場合があります。

ごくまれですが、小松菜によってアレルギー症状が出ると、消化器系の活動が弱まり、下痢や腹痛が起きやすくなるのです。

小松菜アレルギーが起きた場合は、口やのどにかゆみやイガイガを感じたり、身体に蕁麻疹が出たりします。

下痢の他に、このような症状が見られたときは、小松菜アレルギーの可能性が高いです。

妊娠中に小松菜を食べ過ぎるとどうなる?

妊娠中に小松菜を食べるのはおススメですが、小松菜のビタミンAには気をつけましょう。

小松菜に含まれる脂溶性ビタミンのビタミンAは、肝臓や脂肪組織に蓄積されます。

ビタミンAの中でも、レチノールを過剰摂取すると、胎児に先天性の異常が起こることがあります。

小松菜にも、レチノールは含まれますが、ビタミンAの中でもβカロテンの方が豊富であるため、過剰摂取でなければ、制限しなくても大丈夫です。

むしろ、妊娠中は小松菜を食べることは非常におススメで、過剰摂取を気にしすぎて食べないのはもったいないくらいです。

小松菜に含まれるカルシウムと鉄分は、妊娠中の貧血に効果があり、栄養補給に嬉しい成分です。

また、小松菜の葉酸は、胎児が正常に成長するために、必要な栄養素でもあります。

特に妊娠中には、食べ過ぎには注意しつつも、小松菜を積極的に食べたいことが分かりますね。

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小松菜を食べ過ぎたときの対処法

小松菜に含まれるシュウ酸は、ゆでることで流れ出ます。

シュウ酸が気になるときは、炒め物にする場合でも、さっとゆでてから使うと良いですよ。

また、カルシウムと一緒に食べることで、シュウ酸の吸収を抑えられます。

例えば、小松菜とちりめんじゃこを炒めたり、小松菜と牛乳やヨーグルトでスムージーを作ったりすると、食べ過ぎによる影響の改善に役立ちます。

小松菜は生のままでサラダやスムージーなどに使うことができ、手軽に使える野菜で、便利ですよね。

ただ、この生食に注意が必要で、アレルギーではない小松菜の食べ過ぎによる下痢は、生で大量に摂取したときに見られることもあります。

体調を考慮して、不安なときは、生食を控えて加熱調理すると、安心できますね。

小松菜の一日の適量

小松菜の一日の摂取目安は、1束の半分で、150~200gです。

一日の野菜摂取量350gのうち、緑黄色野菜は120g食べることが望ましいとされていますが、小松菜半束でクリアできてしまうのです。

緑黄色野菜が手に入りにくい季節でも、一年中出回っている小松菜があれば、毎日でも続けられますね。

ただ、小松菜は加熱で、だいぶかさが減るため、料理によっては、少し多めに使うこともあると思いますが、問題はありません。

適量を目安にして、他の食材とのバランスも考えながら、小松菜を使ってみましょう。

まとめ

小松菜は一年を通して手に入り、食べやすい葉物野菜でもあります。

小松菜は加熱すれば、量が非常に少なくなるので、1束以上を調理する機会も多いかもしれません。

小松菜は栄養が豊富で、美容と健康のため、また、妊娠中の栄養補給のために、積極的に摂りたい野菜です。

ただ、小松菜に含まれる栄養成分によっては、身体に影響を及ぼす場合もあり、一日の摂取目安である2分の1束は覚えておくようにしましょう。

食べ過ぎによる下痢は、アレルギーが原因で起こることが多いですが、生で大量に食べたときにも起こる可能性があります。

一度ゆでることは、下痢の予防やシュウ酸の吸収を減らす面でも、おススメの方法です。

小松菜の食べ過ぎに気をつけながら、生でサラダやスムージー、炒め物、煮物など、幅広く活用してみましょう。

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