ごぼうは比較的長く保存できる野菜ですが、置いておけば、柔らかくなって腐ってきます。
でも、ごぼうは色が濃くて、腐るとどうなるのか分かりにくいですよね。
実は、ごぼうが腐ってきて、どうなるかを判断するポイントがいくつかあります。
今回は、ごぼうが腐ったときに、色や見た目、臭いがどうなるのか、中が赤くなったり、黒くなったりした場合は食べられるのかについて、解説します。
また、ごぼうはカビは生えにくいと思われ、見過ごされがちでもあるため、カビの見分け方についても、解説します。
ごぼうが腐ったとき、カビたときの見分け方を覚えておきましょう。
ごぼうが腐るとどうなる?
ごぼうは腐ると、菌が繁殖して柔らかくなります。
さらに腐敗が進むと、持ったときに、グニャッと曲がる状態にまでなってしまいます。
ごぼうが腐ったかどうかは、上記のような触感の他にも、色、見た目・表面、臭いの3つから判断できます。
色
変色しているだけの場合は、まだ腐るまでは至っていない可能性があります。
見た目・表面や臭いを確認して、特に問題がないようであれば、早めに食べてしまいましょう。
ごぼうは、緑色に変色する場合があります。
これは、ごぼうのポリフェノールとアルカリ性の物質とが反応したからです。
腐っているわけではないので、食べても問題ありません。
見た目・表面
ごぼうが腐ると、見た目や表面に次のような変化が出てきます。
- 溶ける
- 曲がる
- 糸を引く
- カビが生える
- 乾燥して干からびる
また、表面が湿っているときや、ヌメリが出ているときも、腐っています。
さらに、ごぼうが水っぽくなっていたり、ごぼうから汁が垂れていたりするときは、腐っている証拠です。
臭い
ごぼうが腐ったときには、次のような臭いが出てきます。
- 生臭さ
- カビ臭さ
- 異臭
- 腐敗臭
- 酸っぱい臭い
ごぼうから臭いがするようになれば、かなり腐敗が進んだ状態だと言えます。
上記の他にも、ごぼう本来の香りではない、不快な臭いを感じたときは、見た目や表面などをよく確認して、問題がない場合にだけ食べるようにましょう。
ごぼうの中が黒い・赤いときは?
ごぼうが色や見た目・表面、臭いに問題はないのに、中が黒色や赤色になっている場合があります。
黒色や赤色のときは、腐っているわけではないので、食べても問題ありません。
ただし、風味は落ちているため、味が気になるようであれば、食べずに捨てても良いでしょう。
色の変化の他に、見た目や臭いの腐ったときの特徴が見られた場合は、食べないで捨てましょう。
ごぼうの中が赤いとき
ごぼうの中が赤色になっているのは、ごぼうに含まれるポリフェノールが、酸化することによるものです。
このポリフェノールは、あくや渋みの成分でもあるので、赤くなっているときは、渋みも強く感じることがあります。
ちなみに、ごぼうがピンク色になる場合もありますが、これもポリフェノールが原因です。
ごぼうがピンク色になるのは、金属に触れたことによります。
例えば、ささがきごぼうをしたときにピンク色になるのは、このためです。
切ったごぼうを酢水につけると、ポリフェノールの働きを鈍くすることができ、変色を防げます。
ごぼうの中が黒いとき
ごぼうの酸化がさらに進むと、中が黒色になったり、黒い輪が見えるようになったりします。
黒くなるのも、ポリフェノールの酸化によるものです。
また、成長のしすぎや、“す”が入ったことで、真っ黒になる場合もあります。
中が黒いごぼうも、食べる分には問題ありませんが、かなり固くなって、風味も非常に落ちています。
口の中に繊維が残って気になるときは、小さく切るなど、食べやすくしましょう。
ただし、黒いごぼうは傷みも、より進んでいるので、触感や見た目、臭いもしっかり確かめてから、食べてください。
ごぼうがカビている見分け方
ごぼうのカビを見分けるには、表面の色や状態をよく見ましょう。
ごぼうは湿度が高く、腐敗が進むと、カビか発生しやすくなり、線状や斑点状の白いカビ、青緑色などのカビが生えてきます。
赤色や黒色、緑色は、カビや腐りではありませんが、白色や青緑色になったときは、カビの可能性が高いです。
カビたごぼうは、取り除けば食べられると思っている方も多いようですが、注意が必要です。
特に表面にカビが出てきた段階では、カビた部分を取り除いても、カビが内部まで浸透している可能性があるため、食べないようにしましょう。
まとめ
ごぼうに変化が出てきて、傷んでいるように見えると、腐っているかもしれないと思いますよね。
ごぼうに変化があれば、必ず食べられないというわけではありません。
ごぼうは、色に加えて、触感や見た目・表面、臭いが、腐っているかどうかの決め手になります。
ごぼうに変化が見られた場合は、腐ったときや、カビたときの見分け方を参考にしてみてください。
腐ったごぼうや、カビたごぼうは、程度にもよりますが、できるだけ食べないようにした方が安心です。
ごぼうも、時間が経てば傷んでしまいます。
美味しいうちに、早めに食べきりましょう。
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